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六章『ピクルス編』
第1015話 邪悪の魔人6
しおりを挟む人間が滅べば戦いところじゃなくなる。たとえ勝っても皆が居なきゃ意味ないんだから、パロムもそれを知ってあれを用意したんだ。真意はわからないけど、あれは止めなければならない。
アイナがあの中に入るなんて考えたくもない。
「俺も頑張らないとな」
「パンに何が出来る」
そうだ、俺は無力だ、スーの力なしじゃ。でも、
「........挟めれば」
「あ?」
「挟みさえすれば、この体の魔法陣でなんとかなるかもしれない」
「グラップは捕えられないくらい速ぇし、どう挟むってんだ」
「考える時間をくれ」
「ふん、まどろっこしいな、俺が突破口を開くのが先だ」
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