現代最強は楽しいハンバーガーに転生しました

六章『ピクルス編』

第９９９話 純悪の魔獣3

「笑止笑止。神程度で、神程度の分際で笑止」
「あの生物の鳴き声は不快だな」

　我者が剣を構える。
　魔獣チワワたちが一斉に襲いかかってきた。

「お主らは見ておけ、ソレガシとソレガシの神軍を」

　何百ものチワワが一斉に飛びかかる。

「武神流奥義ーー大袈裟斬り」

　大ぶりに振るう。すると魔獣チワワたちが大袈裟に割れる。大ぶりの一撃なのに様々な斬り方があるようだ。剣術はよく分からないけど、奥深いな。

「あれは？」

　魔獣チワワの内部が光る。
　あれは魔法陣？

「伏せろ！」

　目を開けていられないほどの光が当たりを包む。
　光が収まる。

「これは、やられたな」



　我者様の様子がおかしい。
　こちらを向く。無いはずの右半身が埋まっている。

「最初からこれが目的か、しかし、ソレガシの弱点をなぜ知っている」

　魔獣チワワが我者を着ていた。