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六章『ピクルス編』
第995話 真魔王城
しおりを挟む「これから攻め込む城に名前が無いのも格好がつくまい。あれの名を『真魔王城』と名付けよう」
馬車がグングンと加速していく。
「まずは頭を狙う。先陣かまえぃ!」
先頭を走る馬車の隊の形状が変化する。馬車の部分から 太い槍が突き出している。
「すごい!」
「魔力を通すことで本来の形を思い出す、形状記憶馬車よ! 第一波突撃ぃ!」
飛んでいった。50にも及ぶ巨大な戦馬車だ、あれが通ればブラックボックスの中がどうなっているかが分かる。
もう少しで突撃が決まるっという瞬間。
馬車が爆発した。
爆発に耐えた黄金鎧武者がさらに爆発する。死ぬまでそれが続いた。
「むう! 結界か!」
「馬車の人たちが!」
「構うな。ソレガシらは群体神格、ソレガシが死ななければその魂は健在よ。無論お主らの仲間も乗っておらぬぞ」
「そ、そうか」
「それよりもあの結界、呪術が組み込まれておるな」
「今のでそこまで分かるのか」
「ソレガシは神ぞ?しかしあの呪術結界の強度は至って強固。つまりは制約がある証拠なり」
「制約?ルールを守っているってことか」
「ルールを設けることにより、より強度をましている、無下に上から攻めようものなら先程の内部爆発で一網打尽と言うわけだ。……ふむ、下から順番に上がれば発動しないようだな」
一瞬にしてそこまで看破するのか。さすが武神様だ。
「下から攻略していけってことか」
「そのようだ、それくらいの入口がなければあれほどの呪術結界は不可能よ。では渋々と天空要塞の大地に降り立とうぞ」
皿の部分は、ジュラ紀を彷彿とさせるジャングルや、活火山があり、原っぱもある。
「戦場と言うよりもただのジュ〇シックパークだな」
「ジュラ? なんだ?」
「いやなんでもない、戦場って感じがしない」
「着いたぞ、神軍を展開する、お主たちも準備せよ」
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