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六章『ピクルス編』
第988話 完全敗北
しおりを挟む気づかれたのか。あの領域って凄いんじゃなかったのか?……それを認識したというのか。
いや待て、なんで俺を食べて?この俺の体に刻まれた魔法陣を摂取したからか?これは女神が描いたものだ。それを足がかりに辿り着いたっていうのか。
「どうやらまた俺様の悪運が発動したらしい」
「何を言っている」
「岳人、聞きなれねぇ異国の名前だが、いい名前じゃねぇか?ええおい?」
「俺はバーガーだ」
「隠すことねぇじゃねぇかよぉ、もう分かってるんだろ?俺様と会話してるってことはよ」
「女神をどうするつもりだ」
「食う」
「……できるのか?」
「ぎゃはは、全ては俺様の物なんだ、出来る出来ない以前の話つーわけ」
気づけば魔法陣が描き上がっていた。
「まあ、またレベリングだ。勝てるまで強くなってそれから食う。じゃあな、この世界の終わりまで精々鍛えて俺様の糧となれよーい」
イズクンゾが魔法陣に触れて消えた。
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