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六章『ピクルス編』
第871話 海底神殿攻略戦3
しおりを挟むジゼルがルフレオの所に行った。
「おじいちゃん」
「ほっほ、ジゼルや、そう心配せんでもワシも大丈夫じゃ」
「でもここは海の底」
「大丈夫じゃって、ワシを誰だと思っているんじゃ」
「空(メテ)を覆(オレ)う真紅(イン)のルフレオ・ダグラス」
「そうじゃ。ジゼルはバーガーの手助けをするんじゃ」
「うん。わかった」
ジゼルが帰ってきた。
「バーガー。行こう」
「おう」
ギアが来た。
「何チンタラしてやがる、一隊は向こうだ、さっさと配置につけ」
「わかった。ちょっと離れているところだな」
「ギア。私たちはこっちに行く」
「あ?」
「ジゼル?」
「ダメだ。テメェらは向こうだ。ここだけはダメだ」
「何故だギア、ギアの担当しているこの先に何が……」
俺は気づいた。
「まさか、エリノアがいるのか」
ギアは舌打ちをする。
「ジゼル、確かか?」
「うん。僅かだけどエリーの魔力を感じた。この奥にいる」
「そういうことならギア、悪いがこれは譲れないぞ。エリノアのいる所には俺たちが行く」
「私情を挟むだろうが、俺なら手を抜くこともねぇ」
「ダメだ。俺たちが行かなきゃならないんだ」
「訳がわからねぇ。仕事しにくいはずだろうが」
「それでもだ。これは俺たちの問題だ」
「もう時間もねぇ。もし失敗したら分かってんだろうな」
「ああ、その時はまた殺してくれて構わない」
「得がねぇことを、ちっ、やっぱり合わねぇ、てめぇとは」
ギアは高速で飛んで行った。俺たちが担当するはずだった方だ。聖騎士たちが慌ててこっちにくる。
「行こう、エリノアのところに」
「うん」
ポラニアがやれやれといった風に首を降って去っていった。
「ギア! 僕も連れていくポメ!」
置いてかれただけだった。
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