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六章『ピクルス編』

第855話 7色バーガー

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 俺がモーちゃんとジゼルを連れて王城に戻ると城内が慌ただしくなっていた。

 なんだ? この感じは敵が来た時みたいな反応だな。

「バーガー。警戒して」
「わかった」

 しかしここに来て敵の軍勢なんかも見なかった。サガオもいるし、どうしたんだ?

 俺たちを見た聖騎士が駆け寄ってきた。

「バーガー様! 至急玉座の間へ起こし下さい!」
「何があったんだ?」
「絶者が来ました」
「……なん、だと」

 もうか、もう嗅ぎつけてきたのか。
 十中八九俺を殺すためだろう。

 俺は殺された時を思い出す。容赦のない一撃だった。あの異常な殺意は他では見た事がない。

「バーガー。行ける?」
「もちろんだ。俺に用があるなら行ってやる。戦いになるだろうから、援護頼んだぞ」
「オーライ。じっとしてて七光(セブンドリーム)」

 ジゼルは俺に強化魔法を掛けてくれた。いつものと違うな。

「俺の体が7色に光っているぞ」
「様々な強化魔法を掛けた。それぞれが効果を阻害しないようにブレンドした結果」
「職人の技というわけだな」
「そういうこと」

 俺は聖騎士に頼んだ。

「MAXソードを持ってきてくれ!」

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