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六章『ピクルス編』

第845話 帰省バーガー4

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 話は夜明けまで続いた。真面目なのは最初だけで後は他愛ない話だったけど、それでもかけがえのない時間だった。

「バーガー、その体で王国まで行くのは大変やろ」

 たしかにまた一年掛けて行くのは正直辛い。

「ちょっと待っとれ、いま呼んでくるさかい」

 ウィルは走り出して行ってしまった。
 一体何を呼ぶんだ?

 足になるものかな。馬車とかかな。

 ウィルはタスレ村の建物の中でも一番高いものに着くと外付けの梯子を登る。

 屋上には真上に向けられた大きな大砲。え、撃つつもりか?

「景気良く行きまっせ!」

 ポン!

 砲弾は一瞬で上空まで届く。そして、

 ドーーーーン!!

 火花が散る。これは、

「花火か!」

 って、なんで花火してんねん!
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