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五章『チーズ編』
第803話 デザート
しおりを挟む「魔王を食った……だと?」
イズクンゾはそのに佇み満足そうに腹を撫でている。
すぐに動き出そうとはしない。
「エリー!」
ジゼルがエリノアを呼ぶ。
エリノアはジゼルを睨めつける。
「ジゼルか、にゃに?」
「どうして」
「どうしてもにゃにも最初からそういうことだったってだけだよ」
「……洗脳されていない」
「そりゃそうだよ。ミーは正気だよ」
クゥが俺に耳打ちする。
「私たち三騎士でここを抑える。勇者パーティは逃げろ」
「そんなことできるわけがない」
「お前たちが最後の希望だ。行け! 立て直して来い」
「……わかった」
俺はMAXソードを咥え直す。
スーを回収してーー
「デザートは羊羹かあぁ?」
「やなの!」
イズクンゾが魔力体になったスーを掴んでいる。
いつの間に!?
「あーん」
「助けてなの!!」
「やめろ!!」
ゴクリ。
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