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四章『トマト編』

第598話 ???

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「もういいでスよ。作業を続けてください」

 スカリーチェの言葉を聞いた作業員たちは、深く頷くと足早に去っていく。

「逃げないのか?」
「魔法を掛けてあります。ここから出るとドカンっス」

 スカリーチェは手を開くジェスチャーをする。

「悪魔め」
「魔女でス。でもほらその手に持ってるのここのトマトじゃないでスか、食べるんでしょ? トマト」
「それは・・・・・・」

 返答に悩む。すげぇ挟みたい。

「それはそれ、これはこれです!」
「意外と欲望に忠実な子なんでスね」
「頑張って作ったのなら食べないといけません、ここの問題は後後です! 必ず法で捌きます!」
「信念を持っているみたいっスね、あ」

 スカリーチェは何かに気づいたよう声を漏らす。

「なんだ?」
「長かった。本当に」
「なんの、ことだ・・・・・・」
「バーガー、王城に向かってください」
「どうしてだ」
「話はそこで聞けばいいっス。じゃ、あ、ここのことは内密に」

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