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四章『トマト編』
第542話 礼儀杯5
しおりを挟む数日後。修練場。
リトル先生が重苦しい雰囲気を漂わせて現れました。
「リトル先生?」
「・・・・・・ヒマリ。対戦カードが決まったぞ」
「どなたですか?」
「棄権しないか?」
「しません。対戦相手はどなたですか?」
「マジでやめとけって、俺はヒマリに何かあったら地獄でサガオさんに合わせる顔がないんだ」
「おにぃちゃんを勝手に地獄に落とさないでください。それでお相手は? まさかリトル先生?」
「俺は参加していない。自分で作ったもののみと決めている、ドワーフの中でも古臭い考え方だがな。それに選ばれるような行いもしてない」
「私は棄権なんてしません。マナーの盾が欲しいです」
「対戦相手を聞いてから説得した方がよかったな。よく聞け、ヒマリ、お前の対戦相手はだな」
リトル先生は少し間を開ける。それから続けた。
「三騎士の一人。黄金騎士クロスケ様だ」
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