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四章『トマト編』

第508話 最後の修行48

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 アイナはふるふると震えている。それもそうだ勝つためとはいえ精神的に傷つけてしまった。

 アイナはこの『能力』のことを気にしている。
 だがこれは他でもないアイナの力だ。

「アイナのお陰で俺たちは勝てた。九大天王を倒したんだ!」
「・・・・・・はい!」

 下にいるセミリオンが叫んだ。

「馬鹿な! ラーメンさん!?」

 セミリオンは跳躍するとラーメンどんぶりをキャッチする。

「枯渇知らずと言われたどんぶりがカラになっている。まさか本当に?」
「どこを見ているッ!!」
「ッ!!」

 グレイブが背後から紅蓮ソードを振るう。それは動揺していたセミリオンにヒットする。

 硬いもの同士ががぶつかった音を立てて。セミリオンが地面に叩きつけられる。

 グレイブがこちらを見る。

「よくやったッ!! 修行の成果が出たなッ!!」
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