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四章『トマト編』
第494話 最後の修行34
しおりを挟むさすが王国最強の三騎士だ。あの大地を溶かす熱に痛(ペイン)み分(シェア)け能力。強い!
セミリオンが鳴いた。
「ミッミッミ!」
「何がおかしいッ!!」
「人の体力と魔人の体力が同じだとでも思っているのですか? 我々魔人は人の何十、何百、何千といったタフネスを兼ね備えています」
「俺の怒りの前では無意味だッ!!」
敵ながらセミリオンは可哀想だな。話が通じない。
セミリオンの背中のラーメンが叫んだ。
「セミリオンいつまでやっているつもりアルカ! お前にはーー」
「ラーメンさん、それは言わない約束ですよ」
なんだ? 何の話をしている?
「そうだったネ。悪かったヨ」
「いえ冷静になれました」
「相手は三騎士ネ。ただで逃げられないアル」
「もちろんです」
「逃げる? 逃げられると思ってんのかッ!! アアッ!?」
グレイブが言葉を発するたびに熱波がここまで届く。
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