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第二章「極道兆空刃(きわむみちきざしのそはや)」
【魂魄・肆】『鬼神啼く声儺にて聞く』13話「妖怪横丁」
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大将はモクモクの湯気の中から顔を出すと、それは目鼻口の無い……のっぺらぼうだった。
トキとハルは思わず口の中の咀嚼物を噴き出して逃げたが、多蛾丸は何事もなかったかのように、鮨に手を伸ばし続けた。
「モキュ、あ、おじさん、お久しぶりです。屋台始めたんですね」
「ああ、お客さんの驚く顔が見たくてな」
多蛾丸も平静だが、大将も黙々と鮨を握り続ける。
しめ鯖、烏賊、みる貝と手際よく握り続けた。目鼻口のない顔でどうやって話しているか謎だが、一つだけ言えることは悪戯するほど客との距離が近い店のようだ。さすが、穢土前である。
「そろそろ来るころかな」
「……お腹空いたぁ、大将いつものね」
それは美しい女性の頭部だった。しかし、体はその下にない。首は遠く闇の中に伸びており胴は見当たらなかった。
トキとハルが「あたらしいのきたッ!」とガクガク震えながら見ていると、新たな客は何も気にせず大将と談話し、アーンと放り込まれた鮨を食べた。
「今度から体も連れて来いよ。いちいち食べさすのは面倒だ。別料金とるぞ」
「はいはーい。いやぁ、今日の客は中々の太客でね。私の三味線の音がキレイだとたんまり銭を弾んでくれたわよ。でも、執念深そうだから気を付けなきゃね」
「芸者も大変だな」
「まぁ、私たちも食わなきゃ死んじゃうしね。うしろ目と牛鬼はまだ?」
「あいつらも残業組だ。きっと仕事が片付かないんだろう」
「……ふぅい、やっと親方が帰してくれたぜ」
「おう後ろ目、お疲れさん。いい仕事できたかい?」
「あぁ親方は厳しいが腕は確かだ。おいらもいつか名人になるぜ……あ、いつものね」
新たに登場した妖怪は何かの職人のようだ。しかし、粋な法被姿だが、後頭部には大きな目があり、頭を掻いた拍子に、その目がギョロリと動いてトキとハルを睨んだ。
「おい、人間がいるじゃないか」
「なんでも妖怪を探しているらしいぜ。はい、いつもの」
「ふぅん」
後ろ目は大して興味なさそうに大将からおでんを受け取ると、それを肴にして酒をチビチビと呑み談笑し始めた。
先客のろくろ首はようやく体も追い付いて三人で楽しそうに晩酌している。
「お疲れさん、おや、もう始めてんのかい」
「よぉ、牛鬼……お疲れッ、今日は白星かい黒星かい」
「勝ったぜ、向こうが禁じ手を使ったんで、こっちも少しばかり本気出したさ」
牛鬼は大きく見るからに頑丈そうな身体を先客たちの間に潜り込ませると、当たり前のように注文し彼らと談笑し始めた。
トキとハルはその光景に慣れたのか、もう驚きはしなかった。
一時間ほど経過するうちに妖怪たちは数十となり、屋台は路地に沿って真っ直ぐと伸び、横並びの席には無数の妖怪たちが空席を作ることなく所狭しと座った。
「ふぃ……お腹いっぱいになった。ご馳走さま、トキさん」
多蛾丸は満足そうに丸く膨らんだ腹を撫でると、悦の表情で礼を述べた。
「こんなに妖怪が潜んでいたとは」
「みんな、君の友達なの?」
「ううん、初めましての妖怪ばかりだよ」
多蛾丸は、実は自分自身も妖怪とヒトを両親に持つ半妖だと話した。幼い頃に先立たれたが、座敷童とは幼馴染でのっぺらぼうが面倒をみてくれていたらしい。
他にも数匹の妖怪とは懇意だが、多くの者は巧みに一般社会に紛れ込むため、見分けが付かないらしい。
「鬼神の眼でもあれば、すぐに分かるんだけど」
「鬼神の……なにそれ?」
「なんでも見通すことができる眼なんだ。あっ、おじさん、大変だよ……大嶽丸が復活するッ」
「なにぃッッ……おいみんな、聞いたかッ?」
それまで上機嫌で妖怪たちに商品を提供していたのっぺらぼうは、ハフハフと美味しそうに食べている妖怪たちに叫んだ。
すると、それまで愉快そうに談笑していた妖怪たちはピタリと止まり、トキとハルを見つめた。
「俺たちは仲間を大嶽丸の部下に奪われた。ヒトだけど妖怪に対して偏見は無いつもりだ。どうか力を貸して欲しい」
「まぁ……ここじゃなんだ。座敷童ちゃんの屋敷で話そうか」
そう言うとのっぺらぼうは「店じまいだ」と言って、多くの妖怪たちと共に座敷童の待つ古屋敷へと戻った。
○
「そうか、鬼神大嶽丸が……」
「協力してくれますか」
ハルは腕を組み唸っている羅坊を心配そうに見つめた。彼はのっぺらぼうの羅坊という、この界隈の親分格に当たる妖怪らしい。
彼が協力を約束してくれれば、屋敷に集まる数十の妖怪たちが鶴の一声で仲間になる。
「協力は……できねぇ」
「なんだってッ、どうしてだよ?」
思わず声を荒げるトキ。
立ち上がってワナワナと震える彼をハルが背後から羽交い絞めにする。トキはあまりの興奮のあまり、羅坊に飛びかかりそうだった。
「まさか封印が解かれるとはな……狸に反魂香を任せたのは間違いだったぜ」
「だから協力して大嶽丸を倒そうぜッ。なんで当たり前のことが分からねぇんだよッ?」
「俺たちはすでに大嶽丸様に歯向かった。詫びを入れる」
「そんなんで許すほど甘かないだろッ」
トキが吼える。
当然だ――大嶽丸に背いた彼らは粛清を受ける可能性が高い。
それならば、自分たちに協力して大嶽丸を再度封じるなり、討伐する方が安全だ。しかし、両者の立場をよく知る多蛾丸が妖怪たちの事情を説明する。
「トキさん、それほど大嶽丸は別次元的に最強なんだ。百鬼夜行が束になっても敵わない。そんな大嶽丸を人間のあなたたちが退治するなんて、信じられないのも当然なんだよ」
「くそぅ、このままじゃサロクが……こうなったら、俺たちだけでも海妖怪を退治してやるッ」
荒々しく鼻息を立てるトキ。
そんな彼に向かって羅坊は落ち着いた声で話しかける。口は無いが。
「若いの。俺たちだって大嶽丸は嫌いさ、どっち付かずの海妖怪もな。だが、人間の持っている力を見ないことには信用できない。せめて、座敷童ちゃんの失われた力を取り戻すくらい、みせてもらえりゃあ……」
「よぉし!わかった。男の約束だ。座敷童の能力を取り戻せたら協力してくれるんだな」
「ああ、信用は自分の力で勝ち取れ」
トキは強い眼差しで羅坊を睨み付ける。
そして彼もそれに負けないほど強い視線をトキに向けた。目もないが。
「その女、座敷童ちゃんが最後に会ったのは……もしかすると妖怪かも知れん。永く生きたイタチはムジナという妖怪になる。なぜに力を奪ったかは知らねぇが……ムジナは、俊宗が山に籠って騒速を習得した際に仲が良かった妖怪だ。なにか関係があるかもしれんぞ」
羅坊はそう言うと「約束を果たすのを楽しみにしている、それまでは妖怪たちとともに屋敷で待つ」と言って、座敷童の作った夜食のおにぎりを片手に、味噌汁の匂いをクンクンと嗅いだ。鼻すらないが――。
トキとハルは思わず口の中の咀嚼物を噴き出して逃げたが、多蛾丸は何事もなかったかのように、鮨に手を伸ばし続けた。
「モキュ、あ、おじさん、お久しぶりです。屋台始めたんですね」
「ああ、お客さんの驚く顔が見たくてな」
多蛾丸も平静だが、大将も黙々と鮨を握り続ける。
しめ鯖、烏賊、みる貝と手際よく握り続けた。目鼻口のない顔でどうやって話しているか謎だが、一つだけ言えることは悪戯するほど客との距離が近い店のようだ。さすが、穢土前である。
「そろそろ来るころかな」
「……お腹空いたぁ、大将いつものね」
それは美しい女性の頭部だった。しかし、体はその下にない。首は遠く闇の中に伸びており胴は見当たらなかった。
トキとハルが「あたらしいのきたッ!」とガクガク震えながら見ていると、新たな客は何も気にせず大将と談話し、アーンと放り込まれた鮨を食べた。
「今度から体も連れて来いよ。いちいち食べさすのは面倒だ。別料金とるぞ」
「はいはーい。いやぁ、今日の客は中々の太客でね。私の三味線の音がキレイだとたんまり銭を弾んでくれたわよ。でも、執念深そうだから気を付けなきゃね」
「芸者も大変だな」
「まぁ、私たちも食わなきゃ死んじゃうしね。うしろ目と牛鬼はまだ?」
「あいつらも残業組だ。きっと仕事が片付かないんだろう」
「……ふぅい、やっと親方が帰してくれたぜ」
「おう後ろ目、お疲れさん。いい仕事できたかい?」
「あぁ親方は厳しいが腕は確かだ。おいらもいつか名人になるぜ……あ、いつものね」
新たに登場した妖怪は何かの職人のようだ。しかし、粋な法被姿だが、後頭部には大きな目があり、頭を掻いた拍子に、その目がギョロリと動いてトキとハルを睨んだ。
「おい、人間がいるじゃないか」
「なんでも妖怪を探しているらしいぜ。はい、いつもの」
「ふぅん」
後ろ目は大して興味なさそうに大将からおでんを受け取ると、それを肴にして酒をチビチビと呑み談笑し始めた。
先客のろくろ首はようやく体も追い付いて三人で楽しそうに晩酌している。
「お疲れさん、おや、もう始めてんのかい」
「よぉ、牛鬼……お疲れッ、今日は白星かい黒星かい」
「勝ったぜ、向こうが禁じ手を使ったんで、こっちも少しばかり本気出したさ」
牛鬼は大きく見るからに頑丈そうな身体を先客たちの間に潜り込ませると、当たり前のように注文し彼らと談笑し始めた。
トキとハルはその光景に慣れたのか、もう驚きはしなかった。
一時間ほど経過するうちに妖怪たちは数十となり、屋台は路地に沿って真っ直ぐと伸び、横並びの席には無数の妖怪たちが空席を作ることなく所狭しと座った。
「ふぃ……お腹いっぱいになった。ご馳走さま、トキさん」
多蛾丸は満足そうに丸く膨らんだ腹を撫でると、悦の表情で礼を述べた。
「こんなに妖怪が潜んでいたとは」
「みんな、君の友達なの?」
「ううん、初めましての妖怪ばかりだよ」
多蛾丸は、実は自分自身も妖怪とヒトを両親に持つ半妖だと話した。幼い頃に先立たれたが、座敷童とは幼馴染でのっぺらぼうが面倒をみてくれていたらしい。
他にも数匹の妖怪とは懇意だが、多くの者は巧みに一般社会に紛れ込むため、見分けが付かないらしい。
「鬼神の眼でもあれば、すぐに分かるんだけど」
「鬼神の……なにそれ?」
「なんでも見通すことができる眼なんだ。あっ、おじさん、大変だよ……大嶽丸が復活するッ」
「なにぃッッ……おいみんな、聞いたかッ?」
それまで上機嫌で妖怪たちに商品を提供していたのっぺらぼうは、ハフハフと美味しそうに食べている妖怪たちに叫んだ。
すると、それまで愉快そうに談笑していた妖怪たちはピタリと止まり、トキとハルを見つめた。
「俺たちは仲間を大嶽丸の部下に奪われた。ヒトだけど妖怪に対して偏見は無いつもりだ。どうか力を貸して欲しい」
「まぁ……ここじゃなんだ。座敷童ちゃんの屋敷で話そうか」
そう言うとのっぺらぼうは「店じまいだ」と言って、多くの妖怪たちと共に座敷童の待つ古屋敷へと戻った。
○
「そうか、鬼神大嶽丸が……」
「協力してくれますか」
ハルは腕を組み唸っている羅坊を心配そうに見つめた。彼はのっぺらぼうの羅坊という、この界隈の親分格に当たる妖怪らしい。
彼が協力を約束してくれれば、屋敷に集まる数十の妖怪たちが鶴の一声で仲間になる。
「協力は……できねぇ」
「なんだってッ、どうしてだよ?」
思わず声を荒げるトキ。
立ち上がってワナワナと震える彼をハルが背後から羽交い絞めにする。トキはあまりの興奮のあまり、羅坊に飛びかかりそうだった。
「まさか封印が解かれるとはな……狸に反魂香を任せたのは間違いだったぜ」
「だから協力して大嶽丸を倒そうぜッ。なんで当たり前のことが分からねぇんだよッ?」
「俺たちはすでに大嶽丸様に歯向かった。詫びを入れる」
「そんなんで許すほど甘かないだろッ」
トキが吼える。
当然だ――大嶽丸に背いた彼らは粛清を受ける可能性が高い。
それならば、自分たちに協力して大嶽丸を再度封じるなり、討伐する方が安全だ。しかし、両者の立場をよく知る多蛾丸が妖怪たちの事情を説明する。
「トキさん、それほど大嶽丸は別次元的に最強なんだ。百鬼夜行が束になっても敵わない。そんな大嶽丸を人間のあなたたちが退治するなんて、信じられないのも当然なんだよ」
「くそぅ、このままじゃサロクが……こうなったら、俺たちだけでも海妖怪を退治してやるッ」
荒々しく鼻息を立てるトキ。
そんな彼に向かって羅坊は落ち着いた声で話しかける。口は無いが。
「若いの。俺たちだって大嶽丸は嫌いさ、どっち付かずの海妖怪もな。だが、人間の持っている力を見ないことには信用できない。せめて、座敷童ちゃんの失われた力を取り戻すくらい、みせてもらえりゃあ……」
「よぉし!わかった。男の約束だ。座敷童の能力を取り戻せたら協力してくれるんだな」
「ああ、信用は自分の力で勝ち取れ」
トキは強い眼差しで羅坊を睨み付ける。
そして彼もそれに負けないほど強い視線をトキに向けた。目もないが。
「その女、座敷童ちゃんが最後に会ったのは……もしかすると妖怪かも知れん。永く生きたイタチはムジナという妖怪になる。なぜに力を奪ったかは知らねぇが……ムジナは、俊宗が山に籠って騒速を習得した際に仲が良かった妖怪だ。なにか関係があるかもしれんぞ」
羅坊はそう言うと「約束を果たすのを楽しみにしている、それまでは妖怪たちとともに屋敷で待つ」と言って、座敷童の作った夜食のおにぎりを片手に、味噌汁の匂いをクンクンと嗅いだ。鼻すらないが――。
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