庭師の推しごと!~人外と契約したので領主さまを推します~

「領主の役に立ちたいか? なら、私が力を与えてやろう」
 二十年に一度、村では森の精に生贄を捧げることになっている。今年生贄に選ばれたのはこの俺であった。
 しかし、生贄の儀式に反対している領主様が俺を救い出してくれた。
 俺は美しくてやさしい領主様にすっかり心を奪われてしまう。

 ――領主様のお役に立ちたい。

 そんな願いをもつようになった俺のもとに、森の精・エラーブルが現れる。
 曰く、俺はすでに生贄として森の眷属になっているのだという。
 そして彼は俺に契約をもちかける。
「領主の役に立ちたいか? 私と契約するなら力を与えてやってもいい」
 俺はすぐに頷いたのだが、契約で得たのは、木と会話する力だった!?
 さらに、その契約の対価としてエラーブルのために働くことを命じられる。
「な、なにをすればいいの……?」
「私はあの領主が森を破壊する未来を見た。森を救うために領主の傍に行き、奴の目的を探るのだ!」
「えええええ!?」

領主×平民のじれじれコメディラブストーリー!

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