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第九話 新しい生活
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それから数日の時が経った。
ルーカスは旧大統領邸宅、現保護政府総司令官バートンの邸宅で静かに過ごしている。ここでの生活においてルーカスに課せられた仕事はなにもない。彼は朝好きな時間に起きて、好きなものを食べ、なにもせずに過ごした。
バートンにはあの日以来会っていない。彼は仕事が忙しいらしく、この邸宅にはほとんど戻っていなかった。
広すぎる邸宅の中、有り余る時間を抱えてルーカスは途方に暮れた。
バートンはルーカスに好きなように過ごせばよいと言ったが、ルーカスには「好きなように過ごす」というのがわからなかった。これまで、ルーカスはその日の糧を得るために奔走していて、それ以外の時間の使い方を知らなかったのだ。
ルーカスはぼんやりと過ごした。
「はあ」
悩ましいため息は一日に何十回も出た。
ルーカスは使用人たちから取り返した靴磨きの道具箱を撫でる。中には例の写真も入っている。若かりし頃のバートンの写真だ。ルーカスはそれの存在を誰にも言えないでいた。
邸宅の中を探検したり、庭を散策したり、書庫から本を借りたりというのに飽きた頃、ルーカスはカルヴァの街を見たいと思うようになった。その旨をロイに伝えると、車と護衛を手配するから数日待つように伝えられた。
そしてその数日後、朝食を済ませたルーカスは邸宅の玄関に立った。門扉を出ると十二段の階段があり、その下には黒光りする大きな車と、護衛としてグレンヴィル――ルーカスをキルスの街まで迎えに来た人物のひとり――が待っていた。
グレンヴィルはルーカスに親しげに笑いかけると「元気かクソガキ」と言った。
すかさずロイが反発する。
「坊ちゃんになんという口の利き方を……!」
「おお、怖い。文句があるなら任命した総司令官殿にお願いしますよ」
大人2人はルーカスを間にして睨み合った。
ルーカスはそんな大人のやりとりは意に介さず、グレンヴィルのきれいにまとめられた髪を見つめた。
グレンヴィルは口が悪いが、彼は半分とはいえカントット人であり、その外見は黒目黒髪である。ルーカスはその外見に安堵した。
車の後ろの席にルーカス、グレンヴィル、ロイの順番で乗り込んだ。
「どちらまで?」
運転手に問われて、ルーカスは困った。目的地などなかった。押し黙ったルーカスに代わってロイが答える。
「カルヴァの名所を見て回りましょう。広場、議事堂、裁判所、それから大学に、大きな橋もありましたね」
運転手は頷き、車は発進した。
鉄の門をくぐり、緑地を抜けると、立派な建物の群れの中に出る。車はそれらの建物の前で速度を落とした。
ロイが説明をする。
「こちらが議事堂です。カントット国の議会がここで行われていました。いまも議会はバートン様の指示の元、動いております。……それから、隣は裁判所ですね。前にいるのは新聞記者たちです。今日はカントット国の陸軍将校のひとりに戦争犯罪についての判決が出る日ですから、記者たちが集まっています」
ルーカスはその説明を聞きながら、外の景色を食い入るように見た。
カントット国の歴史ある建物たち。それらにはすべてダン帝国軍の旗が掲げられている。
道を闊歩するのもダン帝国軍の黒い軍服を着た男たちばかりである。そして道端にはカントット国の痩せた子どもたちが座り込み、菓子や金をねだっていた。その中に、靴の絵を描いた旗を背中にさした少年が見えた。
ルーカスは身を乗り出した。その少年は道行く軍人に靴磨きの道具を示しながら声をかけている。ひとり、ふたり、何人にも声をかける。ひとりの軍人が少年に唾を吐きかける。犬や猫を追い払うように、ゴミをなげる。
ルーカスがさらに窓から身を乗り出したとき、グレンヴィルがルーカスの肩を掴んで車内に引き戻した。
ルーカスは振り向く。
「危ねぇぞ」
ルーカスは言葉が出なかった。グレンヴィルが着ている漆黒のダン帝国軍服が目に焼き付いた。
ルーカスはまた外に目を向ける。車は進み、少年の姿は後方に消え去っていた。
「何か気になるものがございましたか」
ロイがルーカスに声を掛ける。
「ううん」とルーカスは首を振った。
車はゆるやかに曲がる道を辿ってゆく。
坂道を登るとカルヴァ大学、そして下るとカルヴァ橋があった。
使用人は平坦な声で説明をしていく。
どこにでも青い目と金の髪の人物がいた。
戦争が終わって1年、ダン帝国の進駐軍がやってきて8ヶ月が経つ。その間にカルヴァの建造物はダン帝国軍の施設として次々と接収され、ダン帝国の旗を掲げるようになった。道にはダン帝国軍人が闊歩し、その軍人に縋る街娼と物乞いが溢れた。しかし、そうした変化はまだルーカスが住む田舎にまでは届いていなかった。少なくとも、ルーカスはこれまで本物のダン帝国人も、ましてダン帝国軍人など見たことがなかったのだ。
いまルーカスはカルヴァの状況を目の当たりにして、改めて敗戦の意味を知った。
ルーカスは言った。
「カントット国は、敗けたんですね」
――そしてダン帝国からやって来たバートンという男に支配されているのだ。
使用人は口をつぐんだ。反対にグレンヴィルは笑い出した。
「何を言うかと思ったら。我々の勝利、の間違いだろう?」
「我々って……」
「我々だろう? 坊っちゃん。ダン帝国は親の片方がダン帝国人であればダン帝国の市民権を認めている」
その言葉はよりルーカスを不安にさせた。ずっとカントット人として生きてきた彼が、ここにきて急にダン帝国市民だと言われ、大統領邸宅でダン帝国人に傅かれ、ダン帝国軍人に守られる。
彼の脳裏にカルヴァの港で靴磨きをしていた少年と、先ほど道で靴磨きの客引きをしていた少年の姿がよぎった。彼らと自分で、なにが違うのか、ルーカスにはわからなかった。
混乱するルーカスを見て、使用人は護衛を叱責した。
「グレン中尉、護衛官としては目に余る発言です。いま坊っちゃんは急な環境の変化に戸惑われているのです。これ以上余計なことを言うようでしたら、バートン様に報告しますよ」
グレンヴィルは笑った。
「ああ、報告しろ。……護衛は向いていないんだよ」
そこから使用人と護衛は一度も目を合わせることはなかった。
ルーカスは2人の間に挟まれ、所在なく手の甲に爪を立てた。
車はカルヴァの名所と呼ばれるようなところを回り尽くし、やがてひとつの建物の前に停まった。ドアを開けながらロイが言った。
「デパートです。こちらで数点、服を仕立てましょう」
「服?」
ルーカスは自分がいま着ている服を見下ろして、それからルーカスに与えられた衣裳部屋に所狭しとならんだ服を思い出し「いっぱいあります」と言った。
しかし、ロイは首を振る。
「充分ではありません。接収したものばかりで……大きさもそろっていませんし」
ルーカスは言葉につまった。もうお腹がいっぱいなのに口の中に次々と食べ物を詰め込まれているような気分だった。ルーカスは黙ったまま恐る恐る使用人の促すままにデパートに足を踏み入れた。
人生で初めてのデパートでの買い物は楽しめるような雰囲気ではなかった。
カントット人の販売員は壁際にずらりとならんでルーカスを出迎え、支配人は床に額をこすりつけるような勢いで頭を下げ、ルーカスの来店を感謝する言葉をいくつも並べ立てた。
カントット人の支配人はひどく痩せた顔色の悪い男であった。彼はルーカスへの賛辞までもを述べた後、額に汗をかきながら言った。
「バートン総司令官のご令息にお立ち寄りいただけるとは光栄です」
ルーカスは大の大人に腰を折られ、すっかり恐縮してしまった。思わずロイの袖を引いて助けをもとめる。
ロイは一歩前に進み出ると、ルーカスに代わって対応した。
「服を仕立てたいのですが。布地見本を何点かもってきてください」
「お仕立てでございますね。季節は?」
「ひとまず夏物を。もちろん、よいものがありましたらその他の季節のものもお願いします」
支配人がすぐに販売員たちに指示を出す。首都の百貨店に勤める販売員たちは卒のない動きでルーカスの前に布地を広げていく。
とはいえ、終戦後すぐのことである。
ルーカスの前に広げられた布地は多くはなかった。東部の羊の毛で織った布、軍部で余った綿布、あとは名前もつけられないような粗布であった。
カルヴァの最も大きく、また最も歴史のあるデパートでさえこの有り様である。
ロイは頭を抱え、グレンヴィルは苦笑した。支配人の汗はさらに多くなり、彼の襟元まで濡らしはじめている。
ルーカスは右往左往する大人たちを横目に、心此処にあらず、といった様子であった。
デパートでのルーカスはまるで貴族である。
いや、実際にいまこの国においてバートンが最高権力者であることに間違いはなく、そのバートンの子息というのなら貴族どころか王族といってもよいのかもしれない。ルーカスはその状況が飲み込めなかった。
ルーカスは旧大統領邸宅、現保護政府総司令官バートンの邸宅で静かに過ごしている。ここでの生活においてルーカスに課せられた仕事はなにもない。彼は朝好きな時間に起きて、好きなものを食べ、なにもせずに過ごした。
バートンにはあの日以来会っていない。彼は仕事が忙しいらしく、この邸宅にはほとんど戻っていなかった。
広すぎる邸宅の中、有り余る時間を抱えてルーカスは途方に暮れた。
バートンはルーカスに好きなように過ごせばよいと言ったが、ルーカスには「好きなように過ごす」というのがわからなかった。これまで、ルーカスはその日の糧を得るために奔走していて、それ以外の時間の使い方を知らなかったのだ。
ルーカスはぼんやりと過ごした。
「はあ」
悩ましいため息は一日に何十回も出た。
ルーカスは使用人たちから取り返した靴磨きの道具箱を撫でる。中には例の写真も入っている。若かりし頃のバートンの写真だ。ルーカスはそれの存在を誰にも言えないでいた。
邸宅の中を探検したり、庭を散策したり、書庫から本を借りたりというのに飽きた頃、ルーカスはカルヴァの街を見たいと思うようになった。その旨をロイに伝えると、車と護衛を手配するから数日待つように伝えられた。
そしてその数日後、朝食を済ませたルーカスは邸宅の玄関に立った。門扉を出ると十二段の階段があり、その下には黒光りする大きな車と、護衛としてグレンヴィル――ルーカスをキルスの街まで迎えに来た人物のひとり――が待っていた。
グレンヴィルはルーカスに親しげに笑いかけると「元気かクソガキ」と言った。
すかさずロイが反発する。
「坊ちゃんになんという口の利き方を……!」
「おお、怖い。文句があるなら任命した総司令官殿にお願いしますよ」
大人2人はルーカスを間にして睨み合った。
ルーカスはそんな大人のやりとりは意に介さず、グレンヴィルのきれいにまとめられた髪を見つめた。
グレンヴィルは口が悪いが、彼は半分とはいえカントット人であり、その外見は黒目黒髪である。ルーカスはその外見に安堵した。
車の後ろの席にルーカス、グレンヴィル、ロイの順番で乗り込んだ。
「どちらまで?」
運転手に問われて、ルーカスは困った。目的地などなかった。押し黙ったルーカスに代わってロイが答える。
「カルヴァの名所を見て回りましょう。広場、議事堂、裁判所、それから大学に、大きな橋もありましたね」
運転手は頷き、車は発進した。
鉄の門をくぐり、緑地を抜けると、立派な建物の群れの中に出る。車はそれらの建物の前で速度を落とした。
ロイが説明をする。
「こちらが議事堂です。カントット国の議会がここで行われていました。いまも議会はバートン様の指示の元、動いております。……それから、隣は裁判所ですね。前にいるのは新聞記者たちです。今日はカントット国の陸軍将校のひとりに戦争犯罪についての判決が出る日ですから、記者たちが集まっています」
ルーカスはその説明を聞きながら、外の景色を食い入るように見た。
カントット国の歴史ある建物たち。それらにはすべてダン帝国軍の旗が掲げられている。
道を闊歩するのもダン帝国軍の黒い軍服を着た男たちばかりである。そして道端にはカントット国の痩せた子どもたちが座り込み、菓子や金をねだっていた。その中に、靴の絵を描いた旗を背中にさした少年が見えた。
ルーカスは身を乗り出した。その少年は道行く軍人に靴磨きの道具を示しながら声をかけている。ひとり、ふたり、何人にも声をかける。ひとりの軍人が少年に唾を吐きかける。犬や猫を追い払うように、ゴミをなげる。
ルーカスがさらに窓から身を乗り出したとき、グレンヴィルがルーカスの肩を掴んで車内に引き戻した。
ルーカスは振り向く。
「危ねぇぞ」
ルーカスは言葉が出なかった。グレンヴィルが着ている漆黒のダン帝国軍服が目に焼き付いた。
ルーカスはまた外に目を向ける。車は進み、少年の姿は後方に消え去っていた。
「何か気になるものがございましたか」
ロイがルーカスに声を掛ける。
「ううん」とルーカスは首を振った。
車はゆるやかに曲がる道を辿ってゆく。
坂道を登るとカルヴァ大学、そして下るとカルヴァ橋があった。
使用人は平坦な声で説明をしていく。
どこにでも青い目と金の髪の人物がいた。
戦争が終わって1年、ダン帝国の進駐軍がやってきて8ヶ月が経つ。その間にカルヴァの建造物はダン帝国軍の施設として次々と接収され、ダン帝国の旗を掲げるようになった。道にはダン帝国軍人が闊歩し、その軍人に縋る街娼と物乞いが溢れた。しかし、そうした変化はまだルーカスが住む田舎にまでは届いていなかった。少なくとも、ルーカスはこれまで本物のダン帝国人も、ましてダン帝国軍人など見たことがなかったのだ。
いまルーカスはカルヴァの状況を目の当たりにして、改めて敗戦の意味を知った。
ルーカスは言った。
「カントット国は、敗けたんですね」
――そしてダン帝国からやって来たバートンという男に支配されているのだ。
使用人は口をつぐんだ。反対にグレンヴィルは笑い出した。
「何を言うかと思ったら。我々の勝利、の間違いだろう?」
「我々って……」
「我々だろう? 坊っちゃん。ダン帝国は親の片方がダン帝国人であればダン帝国の市民権を認めている」
その言葉はよりルーカスを不安にさせた。ずっとカントット人として生きてきた彼が、ここにきて急にダン帝国市民だと言われ、大統領邸宅でダン帝国人に傅かれ、ダン帝国軍人に守られる。
彼の脳裏にカルヴァの港で靴磨きをしていた少年と、先ほど道で靴磨きの客引きをしていた少年の姿がよぎった。彼らと自分で、なにが違うのか、ルーカスにはわからなかった。
混乱するルーカスを見て、使用人は護衛を叱責した。
「グレン中尉、護衛官としては目に余る発言です。いま坊っちゃんは急な環境の変化に戸惑われているのです。これ以上余計なことを言うようでしたら、バートン様に報告しますよ」
グレンヴィルは笑った。
「ああ、報告しろ。……護衛は向いていないんだよ」
そこから使用人と護衛は一度も目を合わせることはなかった。
ルーカスは2人の間に挟まれ、所在なく手の甲に爪を立てた。
車はカルヴァの名所と呼ばれるようなところを回り尽くし、やがてひとつの建物の前に停まった。ドアを開けながらロイが言った。
「デパートです。こちらで数点、服を仕立てましょう」
「服?」
ルーカスは自分がいま着ている服を見下ろして、それからルーカスに与えられた衣裳部屋に所狭しとならんだ服を思い出し「いっぱいあります」と言った。
しかし、ロイは首を振る。
「充分ではありません。接収したものばかりで……大きさもそろっていませんし」
ルーカスは言葉につまった。もうお腹がいっぱいなのに口の中に次々と食べ物を詰め込まれているような気分だった。ルーカスは黙ったまま恐る恐る使用人の促すままにデパートに足を踏み入れた。
人生で初めてのデパートでの買い物は楽しめるような雰囲気ではなかった。
カントット人の販売員は壁際にずらりとならんでルーカスを出迎え、支配人は床に額をこすりつけるような勢いで頭を下げ、ルーカスの来店を感謝する言葉をいくつも並べ立てた。
カントット人の支配人はひどく痩せた顔色の悪い男であった。彼はルーカスへの賛辞までもを述べた後、額に汗をかきながら言った。
「バートン総司令官のご令息にお立ち寄りいただけるとは光栄です」
ルーカスは大の大人に腰を折られ、すっかり恐縮してしまった。思わずロイの袖を引いて助けをもとめる。
ロイは一歩前に進み出ると、ルーカスに代わって対応した。
「服を仕立てたいのですが。布地見本を何点かもってきてください」
「お仕立てでございますね。季節は?」
「ひとまず夏物を。もちろん、よいものがありましたらその他の季節のものもお願いします」
支配人がすぐに販売員たちに指示を出す。首都の百貨店に勤める販売員たちは卒のない動きでルーカスの前に布地を広げていく。
とはいえ、終戦後すぐのことである。
ルーカスの前に広げられた布地は多くはなかった。東部の羊の毛で織った布、軍部で余った綿布、あとは名前もつけられないような粗布であった。
カルヴァの最も大きく、また最も歴史のあるデパートでさえこの有り様である。
ロイは頭を抱え、グレンヴィルは苦笑した。支配人の汗はさらに多くなり、彼の襟元まで濡らしはじめている。
ルーカスは右往左往する大人たちを横目に、心此処にあらず、といった様子であった。
デパートでのルーカスはまるで貴族である。
いや、実際にいまこの国においてバートンが最高権力者であることに間違いはなく、そのバートンの子息というのなら貴族どころか王族といってもよいのかもしれない。ルーカスはその状況が飲み込めなかった。
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