60 / 66
映人×悠 新婚バージョン 1
しおりを挟む
大変遅くなりましたが、覚えてくださっている方、読んでくださいませf(^_^)
────────────────────────────────────────
しんと静まりかえった室内に、衣ずれの音と、荒い吐息がときおり響く。
寝室の広いベットの上には、細い躰の青年が拘束されていた。
ベッドの支柱からは鎖がのび、途中から左右にわかれ、そのさきには皮の拘束具でがっちり固定されている。
鎖の長さはたわみがなく、拘束されている者はわずかに枕の両端をかきむしることしかできない。
そして左の足首も皮の拘束具がまきついており、躰をまるめることもままならなかった。
「·······っ·······ぁ、·······んんっ」
耐えきれず声をあげたのは悠だった。
震える腰には革でできたベルトが回されており、腰の中心から小さな双丘にかけて回されていた。
悠をもっともさいなむのは、そのベルトは双丘の奥のものが出てこないように固定されていることだった。
挿入されているものはたいした大きさではなかったが、振動の威力はきつく、不定期に震えだすたびに、躰をおおきくはねあげた。
「あっ!······もっ、やだぁぁぁ!」
容赦なく奥のしこりを刺激され瞳はうるみ、すっかり勃ちあがった陰茎は透明なしずくをとめどなく溢しているが、触ることができないために放出するまでかなりの時間が必要だった。
陰茎まで戒められなかったのは、悠にこの責め苦をあたえた映人のせめてもの優しさだったのか。
何時間もこの状態が続いており、ベッドのシーツと傍らに丸まっている手触りの良い毛布はもはやドロドロの状態だった。
両手を固定されているため、その毛布とシーツに陰茎を押しつけることしか出来ない。
腰を揺らし、自慰のような行為に。
はじめは自分のあさましい姿に躊躇したが、もはやそんなことはかまっていられなく、我慢することで余計苦しめられるのは学習済みだった。
「兄さん······にい、さん·········」
うわ言のように兄を呼ぶが、それは室内にむなしく響いただけだった。
映人がベッドのなかでは自分の名前を言わせたがるようになったのが、最近の変化だった。
「映人だ──悠」
低い声ですこしの意地悪な表情で催促され、はじめは戸惑ったが、行為が濃くなるにつれ、やがて悠が兄を名前を呼ぶようになった。
「えい、と·······映人ぉ·······たすけ·······」
朝起きた時は平穏なはずだった。
少しの頭痛と倦怠感に襲われたが、いつもと変わらない日常だった───筈だ。
いつも優しい兄が会話のなかで呆れたように豹変したのは、その後のことだった。
◇◇◇◇◇◇◇◇
悠の記憶は鮮明ではなかったが、昨夜は金曜の夜で、第二営業部の懇親会があった。
都内の居酒屋で一次会がおわり、二次会のバーに6人で移動して、懇親会という名の単なる飲み会は大いに盛り上がった。
高級感のあるボックス席にすわり、いささか飲み過ぎた悠がぼうっとしていると、ふいに目が覚めるようなことを問われる。
「永原ぁ~お前、最近例の年上女とはどうなってんの?」
そう悠に訪ねたのは、悠の近しい先輩でもある浜野の言葉だった。
さきほどの居酒屋で結構な量の酒を呑んでいた浜野はすでにできあがっており、前に悠が相談した二人の秘密の会話を暴露されてしまう。
その会話に食いついたのは、同じ営業部の元原だった。
「まじ! 永原に年上の彼女!? 大人しそうなのにやるじゃん!」
「そうなんっスよ~羨ましい········で、ど~なの?」
酒の威力とは恐ろしい。
ふだん悠に対しては優しい先輩である彼らが、ずけずけと聞いてくるものだがら、悠としてはたじろぐばかりだった。
「あ······なんとなくですが、うまくいっているかな? と········」
悠としては言葉の歯切れが悪くなるのも当然だった。
以前、自分の兄を女性に置き換えて、浜野に相談したことがあった。
数ヵ月ほど前、かなり遠回しな言い方で相談したことはあるのだが、まさか自分の兄と置き換えて話しているとは、誰も思わないだろう。
その兄とも、想いが通じあい現在同居、同棲? しているなど、口がさけても暴露できない関係だ。
ましてや肉体関係があるとも、絶対に言えない。
その相手が第一営業のやり手、永原映人と兄弟という関係であることも周囲は知らない。
ときおり意地悪な兄。
でもそれはベッドの中だけで、かなり自分は甘やかされているとは思う。
この前も、夕食をいつも作ってくれる兄に申し訳ないと思い、映人が帰って来る前に悠が買い物をし、シチューを作ったことがあった。
匂いは申し分なかった。
出来上がったシチューを自分で味見したが、それはもう壊滅的な味で········とても映人に食べさせられるような、代物ではなかった。
あまりのできの悪さに、自分は料理のさえもできないのかと、ショックでふて寝してしまったほどだ。
ただすぐに捨ててしまわなかったのは、せっかく買った食材がもったいなかったので、自分だけ食べようと決意したのだが、帰ってきた映人が匂いにつられてつまみ食いしてしまったのが、計算外だった。
「········悠、コレなに入れた?」
────────────────────────────────────────
しんと静まりかえった室内に、衣ずれの音と、荒い吐息がときおり響く。
寝室の広いベットの上には、細い躰の青年が拘束されていた。
ベッドの支柱からは鎖がのび、途中から左右にわかれ、そのさきには皮の拘束具でがっちり固定されている。
鎖の長さはたわみがなく、拘束されている者はわずかに枕の両端をかきむしることしかできない。
そして左の足首も皮の拘束具がまきついており、躰をまるめることもままならなかった。
「·······っ·······ぁ、·······んんっ」
耐えきれず声をあげたのは悠だった。
震える腰には革でできたベルトが回されており、腰の中心から小さな双丘にかけて回されていた。
悠をもっともさいなむのは、そのベルトは双丘の奥のものが出てこないように固定されていることだった。
挿入されているものはたいした大きさではなかったが、振動の威力はきつく、不定期に震えだすたびに、躰をおおきくはねあげた。
「あっ!······もっ、やだぁぁぁ!」
容赦なく奥のしこりを刺激され瞳はうるみ、すっかり勃ちあがった陰茎は透明なしずくをとめどなく溢しているが、触ることができないために放出するまでかなりの時間が必要だった。
陰茎まで戒められなかったのは、悠にこの責め苦をあたえた映人のせめてもの優しさだったのか。
何時間もこの状態が続いており、ベッドのシーツと傍らに丸まっている手触りの良い毛布はもはやドロドロの状態だった。
両手を固定されているため、その毛布とシーツに陰茎を押しつけることしか出来ない。
腰を揺らし、自慰のような行為に。
はじめは自分のあさましい姿に躊躇したが、もはやそんなことはかまっていられなく、我慢することで余計苦しめられるのは学習済みだった。
「兄さん······にい、さん·········」
うわ言のように兄を呼ぶが、それは室内にむなしく響いただけだった。
映人がベッドのなかでは自分の名前を言わせたがるようになったのが、最近の変化だった。
「映人だ──悠」
低い声ですこしの意地悪な表情で催促され、はじめは戸惑ったが、行為が濃くなるにつれ、やがて悠が兄を名前を呼ぶようになった。
「えい、と·······映人ぉ·······たすけ·······」
朝起きた時は平穏なはずだった。
少しの頭痛と倦怠感に襲われたが、いつもと変わらない日常だった───筈だ。
いつも優しい兄が会話のなかで呆れたように豹変したのは、その後のことだった。
◇◇◇◇◇◇◇◇
悠の記憶は鮮明ではなかったが、昨夜は金曜の夜で、第二営業部の懇親会があった。
都内の居酒屋で一次会がおわり、二次会のバーに6人で移動して、懇親会という名の単なる飲み会は大いに盛り上がった。
高級感のあるボックス席にすわり、いささか飲み過ぎた悠がぼうっとしていると、ふいに目が覚めるようなことを問われる。
「永原ぁ~お前、最近例の年上女とはどうなってんの?」
そう悠に訪ねたのは、悠の近しい先輩でもある浜野の言葉だった。
さきほどの居酒屋で結構な量の酒を呑んでいた浜野はすでにできあがっており、前に悠が相談した二人の秘密の会話を暴露されてしまう。
その会話に食いついたのは、同じ営業部の元原だった。
「まじ! 永原に年上の彼女!? 大人しそうなのにやるじゃん!」
「そうなんっスよ~羨ましい········で、ど~なの?」
酒の威力とは恐ろしい。
ふだん悠に対しては優しい先輩である彼らが、ずけずけと聞いてくるものだがら、悠としてはたじろぐばかりだった。
「あ······なんとなくですが、うまくいっているかな? と········」
悠としては言葉の歯切れが悪くなるのも当然だった。
以前、自分の兄を女性に置き換えて、浜野に相談したことがあった。
数ヵ月ほど前、かなり遠回しな言い方で相談したことはあるのだが、まさか自分の兄と置き換えて話しているとは、誰も思わないだろう。
その兄とも、想いが通じあい現在同居、同棲? しているなど、口がさけても暴露できない関係だ。
ましてや肉体関係があるとも、絶対に言えない。
その相手が第一営業のやり手、永原映人と兄弟という関係であることも周囲は知らない。
ときおり意地悪な兄。
でもそれはベッドの中だけで、かなり自分は甘やかされているとは思う。
この前も、夕食をいつも作ってくれる兄に申し訳ないと思い、映人が帰って来る前に悠が買い物をし、シチューを作ったことがあった。
匂いは申し分なかった。
出来上がったシチューを自分で味見したが、それはもう壊滅的な味で········とても映人に食べさせられるような、代物ではなかった。
あまりのできの悪さに、自分は料理のさえもできないのかと、ショックでふて寝してしまったほどだ。
ただすぐに捨ててしまわなかったのは、せっかく買った食材がもったいなかったので、自分だけ食べようと決意したのだが、帰ってきた映人が匂いにつられてつまみ食いしてしまったのが、計算外だった。
「········悠、コレなに入れた?」
0
お気に入りに追加
126
あなたにおすすめの小説
膀胱を虐められる男の子の話
煬帝
BL
常におしがま膀胱プレイ
男に監禁されアブノーマルなプレイにどんどんハマっていってしまうノーマルゲイの男の子の話
膀胱責め.尿道責め.おしっこ我慢.調教.SM.拘束.お仕置き.主従.首輪.軟禁(監禁含む)
近親相姦メス堕ちショタ調教 家庭内性教育
オロテンH太郎
BL
これから私は、父親として最低なことをする。
息子の蓮人はもう部屋でまどろんでいるだろう。
思えば私は妻と離婚してからというもの、この時をずっと待っていたのかもしれない。
ひそかに息子へ劣情を向けていた父はとうとう我慢できなくなってしまい……
おそらく地雷原ですので、合わないと思いましたらそっとブラウザバックをよろしくお願いします。
欲情貞操教育 〇歳から始める非合意近親生交尾
オロテンH太郎
BL
春になったといっても夜は少し肌寒く、家に帰るとほんのり温かく感じた。
あんな態度をとってしまっていたから素直になれなくて一度も伝えられてないけれど、本当の家族みたいに思ってるって父さんに伝えたい。
幼い頃、叔父に引き取られた樹は、卒業をきっかけに叔父の本性を目の当たりにする……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる