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懊脳 5
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言葉でも辱しめられ、悠の顔色は真っ赤に紅潮し、映人をにらむと書類をひったくるように受け取り、部屋を出ていってしまった。
後に残された映人は口角をあげ、すっかり昂った自身の欲情をどうするべきか考え、ふところにあったスマホを取り上げると、電話をかけ始めた。
「伊織───俺だ。どこにいる?」
『おや·····金曜日の夕方に電話とは、めずらしい───2階の自室ですが、なにかありましたか?」
友人からの突然の電話に、ブルーローズのオーナー兼、徳永グランドホテルのオーナーは軽い口調で返すが、次の言葉に絶句したようだった。
「───犯らせろ」
悠の双丘と内奥を視てしまった映人には、押さえきれない情欲を発散させる場所が必要だった。
あのまま悠を抱く事もたやすかったのだが、それではせっかくの"調教"が台無しになってしまう。
『·······いきなり、何を言い出すかと思えば····弟クンは?──あれから接触は何度かあったでしょう?』
伊織は友人であり、雇用主であり、数年来のセックスフレンドだった。
映人が悠に並々ならぬ感情をもてあましてからの、躰だけの関係。
だからといって双方に恋愛感情があるわけではない。
過去には逆のパターンも何度もあり、お互いに都合のよい時だけというのも、当たり前にあった。
「都合が悪かったら───他をあたる······」
せっかちな映人の要求に友人はおれ、例のホテルの自分の部屋にいることを話すと電話が切られた。
映人が話した、他をあたる······という言葉は他によびだせる人間は数人いるということを示している。
特に、ブルーローズの少年達が多かった。
仕事ではないところで、映人からの連絡を待っている者もおり、プレイではなく生身の映人とのセックスを望んでいる者も多くいる。
そのうちの一人、ナンバーワンの少年、桃里は数週間前に映人の逆鱗にふれて、二週間ほど休んでおり、それからズル休みをきめこんでいた。
伊織はその件もあったので、これ以上大事な商品にキズをつけられてはたまらないと思い、承諾したようだった。
きれぎれの熱い吐息。
細い四肢。
涙で濡れながら要求を言い出せない桜色の唇。
そして、自分の欲望を締めたあの内壁。
それらを思い出してしまうと、滾って、滾って仕方なかった。
あのまま貫いたら、どんなに気持ち悦かっただろう。
だが、今はそれをしない。
映人がさきほど悠に挿入したのは、アナルプラグだった。
電動式ではないが、3つの球体がつながっており、歩くたびに前立腺をこすり悠を悩ませるはずだ。
放置された悠はきっと家に帰るまで耐え、自分の部屋に閉じこもり、羞恥に顔を赤くしながら、脚を開きそろそろと抜くのだ。
初心者にはあれで十分であった。
抜いた瞬間、射精してしまえば尚よい。
無論映人はそのさまを視たくて仕方ないのだが、今は調教の最中なのでそれはしないことに決めていた。
映人は車の机の上に置いてあった鍵を取り上げると、己の欲望を発散させるために、伊織のいるホテルに脚を向けた。
後に残された映人は口角をあげ、すっかり昂った自身の欲情をどうするべきか考え、ふところにあったスマホを取り上げると、電話をかけ始めた。
「伊織───俺だ。どこにいる?」
『おや·····金曜日の夕方に電話とは、めずらしい───2階の自室ですが、なにかありましたか?」
友人からの突然の電話に、ブルーローズのオーナー兼、徳永グランドホテルのオーナーは軽い口調で返すが、次の言葉に絶句したようだった。
「───犯らせろ」
悠の双丘と内奥を視てしまった映人には、押さえきれない情欲を発散させる場所が必要だった。
あのまま悠を抱く事もたやすかったのだが、それではせっかくの"調教"が台無しになってしまう。
『·······いきなり、何を言い出すかと思えば····弟クンは?──あれから接触は何度かあったでしょう?』
伊織は友人であり、雇用主であり、数年来のセックスフレンドだった。
映人が悠に並々ならぬ感情をもてあましてからの、躰だけの関係。
だからといって双方に恋愛感情があるわけではない。
過去には逆のパターンも何度もあり、お互いに都合のよい時だけというのも、当たり前にあった。
「都合が悪かったら───他をあたる······」
せっかちな映人の要求に友人はおれ、例のホテルの自分の部屋にいることを話すと電話が切られた。
映人が話した、他をあたる······という言葉は他によびだせる人間は数人いるということを示している。
特に、ブルーローズの少年達が多かった。
仕事ではないところで、映人からの連絡を待っている者もおり、プレイではなく生身の映人とのセックスを望んでいる者も多くいる。
そのうちの一人、ナンバーワンの少年、桃里は数週間前に映人の逆鱗にふれて、二週間ほど休んでおり、それからズル休みをきめこんでいた。
伊織はその件もあったので、これ以上大事な商品にキズをつけられてはたまらないと思い、承諾したようだった。
きれぎれの熱い吐息。
細い四肢。
涙で濡れながら要求を言い出せない桜色の唇。
そして、自分の欲望を締めたあの内壁。
それらを思い出してしまうと、滾って、滾って仕方なかった。
あのまま貫いたら、どんなに気持ち悦かっただろう。
だが、今はそれをしない。
映人がさきほど悠に挿入したのは、アナルプラグだった。
電動式ではないが、3つの球体がつながっており、歩くたびに前立腺をこすり悠を悩ませるはずだ。
放置された悠はきっと家に帰るまで耐え、自分の部屋に閉じこもり、羞恥に顔を赤くしながら、脚を開きそろそろと抜くのだ。
初心者にはあれで十分であった。
抜いた瞬間、射精してしまえば尚よい。
無論映人はそのさまを視たくて仕方ないのだが、今は調教の最中なのでそれはしないことに決めていた。
映人は車の机の上に置いてあった鍵を取り上げると、己の欲望を発散させるために、伊織のいるホテルに脚を向けた。
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