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シャーロット1
ディラン治療院
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かなり古びた建物の前に着く。看板にディラン治療院と書かれている。
「ここって?」
「ディラン治療院?」
「痛えんだよ、このやぶ野郎。」
「わしの言うことが聞けんのだったら出て行け!」
「あー、あばよ。」
男だドアを蹴飛ばして怒りながら部屋から出てくる。
「もう、おじいちゃんてば、また患者を追い出している。そんなんじゃあ、誰もこなくなるよ。」
声をかけられた老人は、
「なんと、エマじゃないか。手紙を送ってきたときには、本当に帰ってくるのかと思っていたら帰ってきたんか。お帰り。よう帰ってきた。」
「ただいま、おじいちゃん。私の夫を紹介するね。トーマスよ。」
「初めまして。トーマスと言います。お孫さんを必ず幸せにします。」
と直立不動で緊張しながら大声を出している。
「おうおう、元気な旦那だ。よろしくのう。エマの両親が事故でなくなり、ばあさんまで亡くなってしまってのう。このままじゃ、育てるのも大変じゃと、王都に奉公に出したんじゃ。そのあと、ケント領に移ったとは聞いておったんじゃが。ええ人に巡り会えてよかった。よかった。」
と喜んでいる。
「しかし、お前さん達、駆け落ちとはやるもんじゃ。駆け落ちするとどこの町にもそう簡単には住まわせてもらえんからな。決心が必要だったじゃろうに。」
ニヤリとディランが笑う。
トーマスが、
「どんなに大変でもエマと暮らせるならそこが自分のホームです!」
と力強く言っている。
「よく言ってくれた。ここなら二人を受け入れられるし、すでに近所の人たちには頼んであるからな。パン屋のギルドには挨拶に行くんじゃぞ。」
この国では、住民は基本登録してあるところにすみ 仕事をするものはそれぞれのギルドに属するようになっている。なので、駆け落ちや不倫などで家を離れてしまうとなかなかどこでも定住が難しくなるのである。
「おじいちゃん、ありがとう。迷惑をかけてごめんね。」
とエマが謝ると
「何を言っている、これしきのこと、それより、後ろにいる子達は誰じゃ?流石にお前の子には早いじゃろ。」
「やあねえ、当たり前よ。えーと、この二人は、そうトーマスの従兄弟で、
チャーリーとジルと言って」
「エマ、嘘をつくのはダメじゃぞ。初めまして、お嬢さん。」
とじっと二人をみて声をかけてきた。
観念した、チャーリーは
、
「初めまして。エマのおじいさま、私はシャーロット、ケント子爵の長女です。こちらは、弟で嫡男のギルバートです。」
「なんと、子爵のお嬢様とおぼっちゃま。いやはや。初めまして。私は、ディラン。この街でこの古い家で治療師をやってます。」
「治療師というとお医者様ということですか?」
「いやいや、貴族様はきちんと大学を出たお医者様に診てもらえますがな。庶民はそんなことは無理なので、簡単な薬やアドバイスができる治療師にかかるんですよ。まあ腰痛とか肩こりとか。一応、ちゃんと資格もあるんですぞ。」
「なるほど。初めて知りました。」
「そうは言っても、兵隊のレベルだと医者が見るのも 金銭的に難しくなるので、結局、医者もみるけど治療師もみるという風にはなるんですがな。この土地は昔に戦争があったこともあり治療師の学校もあるのです」
「まあ、何もないが、中に入ってくだされ。なんせ、一人であまり動けもできないので、綺麗ではないがの」
入室してみると確かに汚れている。埃もかぶっている。裏庭に見えるハーブはかなり枯れかけている。
「おじいちゃん、昔はもっと綺麗で腕の良い治療師と言われていたのに....」
「なーに、この数年、もう目も見えにくくなってきたし、歩くのも億劫になってきてしまってのう。手足も痺れるから、十分なことができなくなってきてもう廃業しようと思ってたんじゃよ。」
おじいちゃんと言ってもそんなにお年には見えないんだけど、目が見えなくなってきて、手足も痺れる、結構太っていて、糖尿病かしら。と美咲は心の中で考える。
「さて、どうしてケント子爵のお子さん方がそんな平民の格好でいらっしゃるのかな。しかも、息子さんの方は、足に麻痺まであるようじゃ。珍しいものを使って歩けているようじゃが。」
さすが目が悪いといいつつもよく見ていると感心しながら、シャーロットは今までの経過を説明した。
「ふむ、土砂崩れで襲われて、そこからもう2週間ほど経ったと。おそらく、相手は死んだものとしてさすがに諦めてくれていると思うとのことですな。あとは、どうやって、ゲルトランというやつの悪事を暴くか。どうやって安全にお二人の身分を戻すかですな。」
少し唸る。
「手紙を書いてイーズス家に届けてもらうのが一番でしょうが、伯爵家となると信頼できるところからしか手紙は受け取りませんからなあ。」
シャーロットは、
「できれば、イーズス家は頼りたくありません。頼れば、必ず最大の手助けをしてくださると思います。ですが、私は、アーサー様にご迷惑をかけたくない。私の希望は、ゲルトランの悪事を暴くこと、ケント領を取り戻すことです。なんとか公的なやり方は無いものでしょうか?」
「そうですな。確かに王都には、裁判所というものがあり、訴えることが可能だと聞きますが、詳しいことはわしもよくわかりません。ですが、やはり婚約者様を頼られるのが良いのでは?」
「お嬢様、とりあえず、今日は、ここまでにしましょう。もうお疲れでしょうから。」
「そうだの。とりあえず、二人はギルドにいってパン屋の登録をしてきなさい。その間、お二人はここで待っていれば良い。」
「ここって?」
「ディラン治療院?」
「痛えんだよ、このやぶ野郎。」
「わしの言うことが聞けんのだったら出て行け!」
「あー、あばよ。」
男だドアを蹴飛ばして怒りながら部屋から出てくる。
「もう、おじいちゃんてば、また患者を追い出している。そんなんじゃあ、誰もこなくなるよ。」
声をかけられた老人は、
「なんと、エマじゃないか。手紙を送ってきたときには、本当に帰ってくるのかと思っていたら帰ってきたんか。お帰り。よう帰ってきた。」
「ただいま、おじいちゃん。私の夫を紹介するね。トーマスよ。」
「初めまして。トーマスと言います。お孫さんを必ず幸せにします。」
と直立不動で緊張しながら大声を出している。
「おうおう、元気な旦那だ。よろしくのう。エマの両親が事故でなくなり、ばあさんまで亡くなってしまってのう。このままじゃ、育てるのも大変じゃと、王都に奉公に出したんじゃ。そのあと、ケント領に移ったとは聞いておったんじゃが。ええ人に巡り会えてよかった。よかった。」
と喜んでいる。
「しかし、お前さん達、駆け落ちとはやるもんじゃ。駆け落ちするとどこの町にもそう簡単には住まわせてもらえんからな。決心が必要だったじゃろうに。」
ニヤリとディランが笑う。
トーマスが、
「どんなに大変でもエマと暮らせるならそこが自分のホームです!」
と力強く言っている。
「よく言ってくれた。ここなら二人を受け入れられるし、すでに近所の人たちには頼んであるからな。パン屋のギルドには挨拶に行くんじゃぞ。」
この国では、住民は基本登録してあるところにすみ 仕事をするものはそれぞれのギルドに属するようになっている。なので、駆け落ちや不倫などで家を離れてしまうとなかなかどこでも定住が難しくなるのである。
「おじいちゃん、ありがとう。迷惑をかけてごめんね。」
とエマが謝ると
「何を言っている、これしきのこと、それより、後ろにいる子達は誰じゃ?流石にお前の子には早いじゃろ。」
「やあねえ、当たり前よ。えーと、この二人は、そうトーマスの従兄弟で、
チャーリーとジルと言って」
「エマ、嘘をつくのはダメじゃぞ。初めまして、お嬢さん。」
とじっと二人をみて声をかけてきた。
観念した、チャーリーは
、
「初めまして。エマのおじいさま、私はシャーロット、ケント子爵の長女です。こちらは、弟で嫡男のギルバートです。」
「なんと、子爵のお嬢様とおぼっちゃま。いやはや。初めまして。私は、ディラン。この街でこの古い家で治療師をやってます。」
「治療師というとお医者様ということですか?」
「いやいや、貴族様はきちんと大学を出たお医者様に診てもらえますがな。庶民はそんなことは無理なので、簡単な薬やアドバイスができる治療師にかかるんですよ。まあ腰痛とか肩こりとか。一応、ちゃんと資格もあるんですぞ。」
「なるほど。初めて知りました。」
「そうは言っても、兵隊のレベルだと医者が見るのも 金銭的に難しくなるので、結局、医者もみるけど治療師もみるという風にはなるんですがな。この土地は昔に戦争があったこともあり治療師の学校もあるのです」
「まあ、何もないが、中に入ってくだされ。なんせ、一人であまり動けもできないので、綺麗ではないがの」
入室してみると確かに汚れている。埃もかぶっている。裏庭に見えるハーブはかなり枯れかけている。
「おじいちゃん、昔はもっと綺麗で腕の良い治療師と言われていたのに....」
「なーに、この数年、もう目も見えにくくなってきたし、歩くのも億劫になってきてしまってのう。手足も痺れるから、十分なことができなくなってきてもう廃業しようと思ってたんじゃよ。」
おじいちゃんと言ってもそんなにお年には見えないんだけど、目が見えなくなってきて、手足も痺れる、結構太っていて、糖尿病かしら。と美咲は心の中で考える。
「さて、どうしてケント子爵のお子さん方がそんな平民の格好でいらっしゃるのかな。しかも、息子さんの方は、足に麻痺まであるようじゃ。珍しいものを使って歩けているようじゃが。」
さすが目が悪いといいつつもよく見ていると感心しながら、シャーロットは今までの経過を説明した。
「ふむ、土砂崩れで襲われて、そこからもう2週間ほど経ったと。おそらく、相手は死んだものとしてさすがに諦めてくれていると思うとのことですな。あとは、どうやって、ゲルトランというやつの悪事を暴くか。どうやって安全にお二人の身分を戻すかですな。」
少し唸る。
「手紙を書いてイーズス家に届けてもらうのが一番でしょうが、伯爵家となると信頼できるところからしか手紙は受け取りませんからなあ。」
シャーロットは、
「できれば、イーズス家は頼りたくありません。頼れば、必ず最大の手助けをしてくださると思います。ですが、私は、アーサー様にご迷惑をかけたくない。私の希望は、ゲルトランの悪事を暴くこと、ケント領を取り戻すことです。なんとか公的なやり方は無いものでしょうか?」
「そうですな。確かに王都には、裁判所というものがあり、訴えることが可能だと聞きますが、詳しいことはわしもよくわかりません。ですが、やはり婚約者様を頼られるのが良いのでは?」
「お嬢様、とりあえず、今日は、ここまでにしましょう。もうお疲れでしょうから。」
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