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CASE18 私の選択

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私の家族以外はみんな驚いて

みんな、完全に停止していた。



私の選択、想定外だったのかな?



「ちゃんとね、私はどうしたいかずーーーっと考えた。考えて考えて、私がなんで異世界に行ったのか、誰と一緒にいたいのか……そう考えたら答えは簡単だった、」


家族の前

これを言うのは恥ずかしいけど、言わずにはいられない。



「私はアゲハと一緒にいたい。だって私は……たぶんずっと、私の世界の中心がアゲハなんだもん。だから、アゲハのいない世界にはいたくない」


私はアゲハから目をそらさずにいたんだけど

アゲハもずっと目はそらさなかった。



しばらくシンとしていたけど


真顔で私の話を聞いていたアゲハが

「ふふっ」って声を出して笑った。



「笑うとこ!?今、空がすっっごい告白した気がするけど!?」


すかさず桃華がツッコミを入れて

アゲハは余計に笑って……笑いが止まらないみたい、、、



「ホントに空って、俺の想像しない事を言ったりやったりするよね。告白も告白で、種類が違うというかなんて言うか………とても、愛の告白には聞こえなかったの、俺だけ?」


「いや、すっごい愛の告白だろ?お前がいない世界にいたくないって………めちゃめちゃ重いじゃん」


タイヨウくんにもツッコミを入れられて

今更ながら………言葉を間違えた気がする………。



なんか私!

ただの恥ずかしい人になってない!?



「ねー。つまり、ごめんね、タイヨウくん。空は俺がもらう」


アワアワしてる私をよそに

なんかカッコいい事……言った……よね?



「アゲハのくせに生意気」


「そう?タイヨウくんがウジウジしてる間に俺は空に告白してたから。ウジウジしてるより生意気くらいが良くない?」



って!!

なんかサラッと、爆弾発言したよね!?



「ちょっ……!空!!コクられたなんて聞いてないよ!!?」


「………言ってないもん、ルーラだけだよ話したのは」


「なんか親友ポジをルーラに奪われていた気分!!」


桃華はギャーギャー騒いでて

アゲハもタイヨウくんとわちゃわちゃしてて

………久しぶりに、この感覚。


ユートピアでは、娯楽は確かに少なかったけど

その分、みんなとたくさん話をして、たくさん馬鹿なことをしていた気がする。

思い出すのは、そんな思い出ばかり。





アゲハに告白されて返事はいらないって言われて

私も告白……と呼んでいいか分からない事を言ったけど


つまり、まぁ、、そーゆーことでいいんだよね?



「知ってる?アゲハくん。空ってねー、モテるけど誰にも告白したことないんだよー?だからいざ自分が告白する!ってなったらあーーんなおっもたーい言葉になっちゃったんだよ」


「ちょっと!!親の前で変なこと言わないでっ!!恥ずかしいじゃん!!!」


「親を引き連れて『アゲハくんを私にください』的な挨拶に来た空には恥ずかしいものなんてないでしょ?」


そんな挨拶してないし

そんなつもりもなかったけど………。


客観的に面白く見たらそうなの……かなぁ?





こうやって桃華と馬鹿みたいな話をして盛り上がるのも、あと少し。



私は、ユートピアに帰る・・・ーーーーー




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