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CASE15 いつかまた、会えたら…

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アイリーンさんから連絡を受けた時

レジスタンスの人は誰ひとり、バルバドールにはいなかった。


私はアゲハとレオンとエナメの町にいたから、アゲハの魔法でアイリーンさんの元に向かった。



アイリーンさんはアゲハの指輪を身に着けながら自宅の地下にいて、私たちが来たときには少し怯えた様子だった。


「ぁっ………、アゲハくん、、」

「アイリーンさん、この家は……無事?」


地下にいるけどやけに静かだし……地下が崩れている様子もない。


アイリーンさんは怯えた様子だったけど頷いて、それから教えてくれた。



「今は、平気よ……。空からいきなり、何かが降ってきて、、屍兵だったわ。なぜか町を半分襲って、町の外に出ていって……町を取り囲んでいるみたいなの、、」

「何か……狙いがあるんだろうな、、」


レオンがそう言ってから黙って上を見ていたから、、多分、今の話をレジスタンスの誰かに伝えているんだと思う。


「俺たちが外を見てくるから。アイリーンさんはここで待ってて?」

アイリーンさんは不安そうな顔でアゲハの後ろ姿を見ていて

私とレオンもアゲハに続いて地下から出て、窓から外を見た。


正面の家は何事もなさそうだけど……明らかに外の様子は普通じゃない。


外に出るとそれは余計に感じて……町の人がパニックに陥っていた。

少し先には砂埃や火も少し見える………。




「向こう半分……ってところだな」


レオンは冷静に状況を分析していて、アゲハは悔しそうに顔を歪めていた。


「……たぶん、あっちにいるよ。核の気配…空から屍兵を降らすには怪鳥を使っただろうから」


アゲハが指差したのは私が前にこの町に来た時に入った入り口。


あちら側に屍兵と…たぶん屍将軍がいる。



「知ってたのかもな。ギルもゼロも魔法でこの町に来るときはあの入り口に来ることを」

「多分ね。……急ごう。ギルたちがもういるかもしれない」


三人で同時に走り出した。


人の波に逆らう方向に向かって走って

町の外に出て、立ち止まった。



私達の目の前にはギルバートさんやエドガーたちの背中があって

ギルバートさんたちの正面には無数の屍兵と屍将軍


それから、、、涼くんの姿。


あれは間違いなく、涼くんだ。


涼くん……なんだけど、何が違う。



あれは、、あの目は、、、私には見覚えがある。


アゲハが自我を失っていた時と…同じ目。


操られている……の?

まさか、アゲハみたいに……?



「………やっぱり、そういうコトか」

アゲハがポツリと呟いて、手に武器を握った。


「レオン、俺に付き合って。空は来ちゃ駄目」


私は、駄目?なんで??


アゲハをレオンを交互に見たけどレオンは真剣な顔をして前だけを見ていた。

「了解、相棒」


レオンが短く返事をした時

屍将軍が一歩前に出た。


「久しいな、エドガー。こうしてまた相見えるとは」

「全く……私としてはいい迷惑だ。再三の話し合いに応じずこのような事を………」

「お前たちと話し合う事などないからな」


屍将軍とエドガーが話している間

テレパシーを使ってギルバートさんから全員へ指令。


ゼロさんは、この場にいないランやミオたちを連れてくる。

エドガーとギルバートさんは屍将軍

アゲハとレオンが涼くんと戦って

他のみんなは、屍兵を倒せって、、、



涼くん………を、殺す………覚悟でって、意味だよね?

戦うって、そういう事で、、

だから、アゲハは、、私に来たら駄目だって言ったんだよね?



嫌だって気持ちでいっぱいだけど

私が迷えば、もっと被害は拡大する。


私が、足手まといに、、なる訳にはいかない………!



「残念だよ、エドガー。君ほどの存在、その才能が今日、失われるなんてな!」


屍将軍がエドガーに向かって攻撃をしたのを合図に

全員が一斉に動き出した。

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