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CASE15 いつかまた、会えたら…
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「言ったらなんとかなったワケ!!?
誰か異界人が犠牲になれば私は助かる。それだったから保身に走っただけ!!何が悪いのよっ!!?」
アイさんの言い分は、、、まぁ、なかなか、、、
私はちょっと『え~っ!?』て思ったけど、私よりアゲハの方が確実に怒ってる……ね。
「言ってくれたら誰も犠牲にならないように考えた!!誰かなら良くて自分だけ助かりたいだなんて……」
「当然でしょ!?私は自分が大事!!大して知らない人なんて別に興味ないし!!!」
アゲハは知らない人も助けちゃうような優しい人。
対してアイさんは……保守的というか自分さえ良ければ…な、タイプ。
しばらく言い合っていたけど、アゲハは「埒が明かない」って言って会話をやめた。
アゲハが会話をやめたから……アイさんは自分が勝ったって態度で、、、桃華も冷ややかな目でアイさんを見ていた。
「まぁこれで色々ハッキリとしたところだから、移動するか」
涼くんが立ち上がったらお店の入口からさっきの破壊者の人が入ってきた。
涼くんがテレパシーで呼んだのかな?
「ここ全員をあそこに移動させろ」
「マ……マジでやるんすか?絶対にノア様に叱られますって……」
「俺はノアから“何してもいい”と言われている。問題ねーよ」
二人の会話から察するに、今からゲートに向かうっぽい。
だから、私たちも立ち上がって周りを見渡すとアゲハは冷静にお会計を済ませていた。。。
真面目なアゲハらしいけど……それよりも今からどこに向かうんだろう?
「もー、俺は知りませんから!リョウ様が怒られてください!俺は無関係!!」
破壊者の人が叫んですぐ、辺りが明るく光って、、、
光がおさまって目を開けたらそこはマスターのコーヒー屋さんじゃなくて
妙にキラキラしたどこかの部屋の一室……。
応接間みたいで、大きなテーブルや椅子、暖炉もある部屋……なんだけど、、
この部屋の壁際にあった、部屋に似合わない大きな岩の塊が
よくよく見たら異世界に通じるゲートだった、、、
いざ目の前にあると変な感じ。
だって、これで日本に帰れるなんて……、見た目はただの岩の塊でしかないんだもん。
ただ、カード端末みたいな、変な形の岩もくっついてるだけの……岩だよ岩。
「都築たちは見覚えあるだろ?これで日本に帰れる。帰りたいヤツはさっさと帰れ」
涼くんはそう言って椅子に座った。
一番に動いたのはアイさんで、手にはカード。
「これ、あそこにスライドさせたらいいの?」
アイさんが自分のカードを涼くんに見せたら涼くんは頷いた。
その時に見えた……アイさんのカード、、、
…あれ?
………あれって、、、
アイさんは躊躇いなくカードをスライドさせて
私達に別れの挨拶すらなく、、アイさんは消えた。
「すげー女……虹野たちに世話になったくせに挨拶もなしかよ」
涼くんも呆れていたけど、私も…みんな、呆れていた。
「あと名前……アイですらなかったよ」
名字は見えなかったけど、名前は見えた。
“さおり”って、ひらがなが見えたから……アイは偽名。
「すげーな、マジで。で?他は?帰らねーの?」
私達を見渡して聞かれたけど
私も桃華もハッキリと「帰らない」って答えた。
誰か異界人が犠牲になれば私は助かる。それだったから保身に走っただけ!!何が悪いのよっ!!?」
アイさんの言い分は、、、まぁ、なかなか、、、
私はちょっと『え~っ!?』て思ったけど、私よりアゲハの方が確実に怒ってる……ね。
「言ってくれたら誰も犠牲にならないように考えた!!誰かなら良くて自分だけ助かりたいだなんて……」
「当然でしょ!?私は自分が大事!!大して知らない人なんて別に興味ないし!!!」
アゲハは知らない人も助けちゃうような優しい人。
対してアイさんは……保守的というか自分さえ良ければ…な、タイプ。
しばらく言い合っていたけど、アゲハは「埒が明かない」って言って会話をやめた。
アゲハが会話をやめたから……アイさんは自分が勝ったって態度で、、、桃華も冷ややかな目でアイさんを見ていた。
「まぁこれで色々ハッキリとしたところだから、移動するか」
涼くんが立ち上がったらお店の入口からさっきの破壊者の人が入ってきた。
涼くんがテレパシーで呼んだのかな?
「ここ全員をあそこに移動させろ」
「マ……マジでやるんすか?絶対にノア様に叱られますって……」
「俺はノアから“何してもいい”と言われている。問題ねーよ」
二人の会話から察するに、今からゲートに向かうっぽい。
だから、私たちも立ち上がって周りを見渡すとアゲハは冷静にお会計を済ませていた。。。
真面目なアゲハらしいけど……それよりも今からどこに向かうんだろう?
「もー、俺は知りませんから!リョウ様が怒られてください!俺は無関係!!」
破壊者の人が叫んですぐ、辺りが明るく光って、、、
光がおさまって目を開けたらそこはマスターのコーヒー屋さんじゃなくて
妙にキラキラしたどこかの部屋の一室……。
応接間みたいで、大きなテーブルや椅子、暖炉もある部屋……なんだけど、、
この部屋の壁際にあった、部屋に似合わない大きな岩の塊が
よくよく見たら異世界に通じるゲートだった、、、
いざ目の前にあると変な感じ。
だって、これで日本に帰れるなんて……、見た目はただの岩の塊でしかないんだもん。
ただ、カード端末みたいな、変な形の岩もくっついてるだけの……岩だよ岩。
「都築たちは見覚えあるだろ?これで日本に帰れる。帰りたいヤツはさっさと帰れ」
涼くんはそう言って椅子に座った。
一番に動いたのはアイさんで、手にはカード。
「これ、あそこにスライドさせたらいいの?」
アイさんが自分のカードを涼くんに見せたら涼くんは頷いた。
その時に見えた……アイさんのカード、、、
…あれ?
………あれって、、、
アイさんは躊躇いなくカードをスライドさせて
私達に別れの挨拶すらなく、、アイさんは消えた。
「すげー女……虹野たちに世話になったくせに挨拶もなしかよ」
涼くんも呆れていたけど、私も…みんな、呆れていた。
「あと名前……アイですらなかったよ」
名字は見えなかったけど、名前は見えた。
“さおり”って、ひらがなが見えたから……アイは偽名。
「すげーな、マジで。で?他は?帰らねーの?」
私達を見渡して聞かれたけど
私も桃華もハッキリと「帰らない」って答えた。
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