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CASE14 私の記憶
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「アゲハさんは私に構うわりに腫れ物に触るみたいな扱いでほんっとーにウザい!
ってか幼馴染みとか言われても私は覚えていないし証拠もない!私からしたらアゲハさんは他人で、そんな他人に構われたくない!!『記憶喪失の可哀想な女』って思って構ってるとしか思えないし!!いい加減ウンザリなの!!私はアゲハさんを信用してないから!!だから……!」
一度大きな声を出したらタガが外れて
言いたい事が、止まらなかった。
もっともっと、不満はたくさん言いたかったけど
目の前にいたアゲハさんがあまりに悲しそうな顔をするから
これ以上は、言えなかった。
笑顔は胡散臭い時あるくせに…今の顔は本当に傷ついたって顔をするんだもん……。
さすがに私も言い過ぎたって思ったけど
アゲハさんは私に怒ることも反論する事もなく………また、作り笑いを私に向けた。
「どーした?でっかい声したぞ?」
二階の廊下からレオンさんの声がして、アゲハさんは私に背を向けた。
「ごめん。俺が調子悪い空に対してしつこくしちゃって困らせちゃったんだ。ご飯は後にするって。頭痛いのに俺が色々言うから怒らせちゃった」
アゲハさんは……レオンさんに嘘をついた。
アゲハさんの立場からしたら…私を守るような事を言わなくてもいいはずなのに……。
「空、困らせてごめんね?ご飯準備しておくから…後で食べてね」
最後にアゲハさんは私にそう言って、ドアを静かに閉めた。
多分……ってか絶対に、私が言い過ぎた、、と、思う。
あの場でレオンさんに嘘をついたのって、素直に伝えたらちょっと私が嫌なヤツになるからでしょ?
アゲハさんの立場が私で、本当に幼馴染みで、仲が良かったなら……きっと私も庇うだろうなぁ。
でも、そういう間柄だったなら……なんで背中の傷痕だけは頑なに教えてくれないんだろうね。
今一階に降りると人に会うから夜中にしようって思って、ベッドに潜り込んだ。
私は、、悪くない。
だって、私は何も分かんないから……ここの人たちが私を騙しているかもしれない……。
だけど、、調べることは、私にはできない。
私は、悪くない。
悪くない。
そうずっと考えながら眠りに落ちて
お腹が空いて目が覚めたら部屋は真っ暗。
アイさんのベッドを見ると暗闇の中でも分かる膨らみがあったから、、たぶん寝てる。
つまり、まぁまぁな、夜中。
静かに部屋を出るとなぜか廊下の電気が付いていて
階段に、座っている人が……いた。
まぁそれがアゲハさんだってすぐに気づいたんだけど………なんか、様子が変。
後ろから見てる私が分かるくらい震えてる……?
ちょっとよく分かんないけど、泣いてるのかな?
私、お腹空いたから一階に行きたい。
なんて、言える雰囲気じゃなくて……。
たまに鼻を啜る音や息を深く吐く音が静かな家に響いていた。
「……大丈夫ですか?」
無視する訳にもいかないから声を掛けたらアゲハさんの肩が跳ねて
怯えた顔で私を見てから……安心したみたいな表情に変わった。
「……うん、大丈夫」
言葉とは裏腹に顔色がだいぶ悪かった。
今日、まぁまぁ色々ぶちまけちゃったから気まずいっちゃあ気まずいけど、、
さすがに様子が変なのを見て見ぬふりはできなくて
アゲハさんの隣に座って、ヨシヨシって頭を撫でた。
なぜかは分からないけど……こうしないといけない気がしたんだよね。
ってか幼馴染みとか言われても私は覚えていないし証拠もない!私からしたらアゲハさんは他人で、そんな他人に構われたくない!!『記憶喪失の可哀想な女』って思って構ってるとしか思えないし!!いい加減ウンザリなの!!私はアゲハさんを信用してないから!!だから……!」
一度大きな声を出したらタガが外れて
言いたい事が、止まらなかった。
もっともっと、不満はたくさん言いたかったけど
目の前にいたアゲハさんがあまりに悲しそうな顔をするから
これ以上は、言えなかった。
笑顔は胡散臭い時あるくせに…今の顔は本当に傷ついたって顔をするんだもん……。
さすがに私も言い過ぎたって思ったけど
アゲハさんは私に怒ることも反論する事もなく………また、作り笑いを私に向けた。
「どーした?でっかい声したぞ?」
二階の廊下からレオンさんの声がして、アゲハさんは私に背を向けた。
「ごめん。俺が調子悪い空に対してしつこくしちゃって困らせちゃったんだ。ご飯は後にするって。頭痛いのに俺が色々言うから怒らせちゃった」
アゲハさんは……レオンさんに嘘をついた。
アゲハさんの立場からしたら…私を守るような事を言わなくてもいいはずなのに……。
「空、困らせてごめんね?ご飯準備しておくから…後で食べてね」
最後にアゲハさんは私にそう言って、ドアを静かに閉めた。
多分……ってか絶対に、私が言い過ぎた、、と、思う。
あの場でレオンさんに嘘をついたのって、素直に伝えたらちょっと私が嫌なヤツになるからでしょ?
アゲハさんの立場が私で、本当に幼馴染みで、仲が良かったなら……きっと私も庇うだろうなぁ。
でも、そういう間柄だったなら……なんで背中の傷痕だけは頑なに教えてくれないんだろうね。
今一階に降りると人に会うから夜中にしようって思って、ベッドに潜り込んだ。
私は、、悪くない。
だって、私は何も分かんないから……ここの人たちが私を騙しているかもしれない……。
だけど、、調べることは、私にはできない。
私は、悪くない。
悪くない。
そうずっと考えながら眠りに落ちて
お腹が空いて目が覚めたら部屋は真っ暗。
アイさんのベッドを見ると暗闇の中でも分かる膨らみがあったから、、たぶん寝てる。
つまり、まぁまぁな、夜中。
静かに部屋を出るとなぜか廊下の電気が付いていて
階段に、座っている人が……いた。
まぁそれがアゲハさんだってすぐに気づいたんだけど………なんか、様子が変。
後ろから見てる私が分かるくらい震えてる……?
ちょっとよく分かんないけど、泣いてるのかな?
私、お腹空いたから一階に行きたい。
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たまに鼻を啜る音や息を深く吐く音が静かな家に響いていた。
「……大丈夫ですか?」
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「……うん、大丈夫」
言葉とは裏腹に顔色がだいぶ悪かった。
今日、まぁまぁ色々ぶちまけちゃったから気まずいっちゃあ気まずいけど、、
さすがに様子が変なのを見て見ぬふりはできなくて
アゲハさんの隣に座って、ヨシヨシって頭を撫でた。
なぜかは分からないけど……こうしないといけない気がしたんだよね。
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