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CASE12 異世界からの来訪者
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「分かった。しばらくは行かないにするよ」
「ごめんね?俺のわがままに付き合わせて……」
「大丈夫。なんなら桃華は呼べばいいし」
『本当はここから抜け出て息抜きしたい口実でした』とは、さすがに言えないね。
「そう言えば、アゲハの話って?」
この話題を早々に終わらせた方がいいかな?って思って話題を変えた。
だけど、アゲハの表情は曇ったまま。
「海沿いにあるある町の説得が、うまくいかなくてね。俺が新人類だから、信用できないと言われてる」
「うわぁ……アゲハに対する偏見だよ、ソレ」
思ったことを口に出したら、アゲハは「そう言ってくれるのはレジスタンスだけ」って、ちょっと寂しそうに笑って言った。
「でね、明後日。レオンと一緒にまた行く予定なんだけど……まぁきっとアイも一緒になると思うけど、空も来てくれないかな?」
「それは構わないけど……邪魔にならない?」
「全然。空はこの世界で知らない事も多いでしょ?海だって見たことがないし。この世界について色々知ってて損はない」
アゲハはそう言ったけど、なんか他にも理由がある気がするなぁ、、、
それから、違う話で二人で盛り上がってかなり遅くなってから部屋に戻った。
夜中に部屋に戻ったからアイさんを起こしたかな?って不安になったけど、平気っぽい。
静かにベッドに入ってすぐに寝たんだけど
起きたら、ベッドサイドでアイさんがめちゃめちゃ怖い顔をして立っていた。
「昨日……アゲハのところにいたでしょ?」
寝起きでいきなり尋問!?って状況になったのに戸惑った。
「いたよ?話があったから。夜中に起こしたならごめん」
あなたの話です。
なんて、言える訳はない。
「空ってさぁ、アゲハが好きなの?アゲハだけすごい馴れ馴れしいっていうか、ベタベタしてるよね?」
………なんだろう、すごい言われようだよね。。。
朝イチでコレって……きっついなー。
「人としては好き。幼馴染みだからずっと一緒が当たり前なの」
ちょっと話盛ったけど……もうこれでこの話題は勘弁してくれないかな?
そう思いながら起き上がって着替えを取ろうとしたら、後ろからさらに声をかけられた。
「私、アゲハが好きなの。だから、邪魔しないで。幼馴染みだからって言っても夜中に二人っきりで部屋にいるとかありえないから」
思わず振り返ったら、ものすごく睨んだままだった。
邪魔しないでって……ミレイにも言われなかった台詞だよ。
「邪魔はしないよ。だけど、アイが好きだからって私はアゲハへの態度を変える気はないよ」
ここは、譲れない。
だから、ハッキリと言い切るとアイさんは驚いた顔をして、それからキッと再び睨まれた。
「ありえない!彼女でもないくせに彼女面とか!」
そう言い捨てて部屋を出ていった。
彼女面……?
そんなつもり、なんだけどね。
ただ、もしアゲハがアイさんと付き合ったら……?
そう考えたらものすごくモヤモヤした。
「ごめんね?俺のわがままに付き合わせて……」
「大丈夫。なんなら桃華は呼べばいいし」
『本当はここから抜け出て息抜きしたい口実でした』とは、さすがに言えないね。
「そう言えば、アゲハの話って?」
この話題を早々に終わらせた方がいいかな?って思って話題を変えた。
だけど、アゲハの表情は曇ったまま。
「海沿いにあるある町の説得が、うまくいかなくてね。俺が新人類だから、信用できないと言われてる」
「うわぁ……アゲハに対する偏見だよ、ソレ」
思ったことを口に出したら、アゲハは「そう言ってくれるのはレジスタンスだけ」って、ちょっと寂しそうに笑って言った。
「でね、明後日。レオンと一緒にまた行く予定なんだけど……まぁきっとアイも一緒になると思うけど、空も来てくれないかな?」
「それは構わないけど……邪魔にならない?」
「全然。空はこの世界で知らない事も多いでしょ?海だって見たことがないし。この世界について色々知ってて損はない」
アゲハはそう言ったけど、なんか他にも理由がある気がするなぁ、、、
それから、違う話で二人で盛り上がってかなり遅くなってから部屋に戻った。
夜中に部屋に戻ったからアイさんを起こしたかな?って不安になったけど、平気っぽい。
静かにベッドに入ってすぐに寝たんだけど
起きたら、ベッドサイドでアイさんがめちゃめちゃ怖い顔をして立っていた。
「昨日……アゲハのところにいたでしょ?」
寝起きでいきなり尋問!?って状況になったのに戸惑った。
「いたよ?話があったから。夜中に起こしたならごめん」
あなたの話です。
なんて、言える訳はない。
「空ってさぁ、アゲハが好きなの?アゲハだけすごい馴れ馴れしいっていうか、ベタベタしてるよね?」
………なんだろう、すごい言われようだよね。。。
朝イチでコレって……きっついなー。
「人としては好き。幼馴染みだからずっと一緒が当たり前なの」
ちょっと話盛ったけど……もうこれでこの話題は勘弁してくれないかな?
そう思いながら起き上がって着替えを取ろうとしたら、後ろからさらに声をかけられた。
「私、アゲハが好きなの。だから、邪魔しないで。幼馴染みだからって言っても夜中に二人っきりで部屋にいるとかありえないから」
思わず振り返ったら、ものすごく睨んだままだった。
邪魔しないでって……ミレイにも言われなかった台詞だよ。
「邪魔はしないよ。だけど、アイが好きだからって私はアゲハへの態度を変える気はないよ」
ここは、譲れない。
だから、ハッキリと言い切るとアイさんは驚いた顔をして、それからキッと再び睨まれた。
「ありえない!彼女でもないくせに彼女面とか!」
そう言い捨てて部屋を出ていった。
彼女面……?
そんなつもり、なんだけどね。
ただ、もしアゲハがアイさんと付き合ったら……?
そう考えたらものすごくモヤモヤした。
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