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CASE11 心の中
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話し終ったギルバートさんは、アゲハたちがいるバルバドールに行くと言い出した。
そうしたら、みんなが一緒に行きたいって言い出したんだけど、、
一番最初に行きたいって言い出したのがランさんだったのが、かなり意外だった。
「今のアイツには……まぁランとソラだけなら平気だろう。お前らは明日までしばらく待て」
ギルバートさんが認めたのは私とランさんだけ。
アゲハの心の中を見た人だけって限定したのは、アゲハがきっと、人に見せれない状態の可能性も考えたんだろうね。
名前を呼ばれなかったミレイやスーはかなり不満そうで、、、
「明日はあたし絶対に行くからねっ!!」
って、スーがとにかくずっと騒いでいた。
**********
ギルバートさん・レオン・ランさん・私の四人がバルバドールに着くと、前と同じで町の入り口。
なんとなく、みんな無言で町に入って、、町の人から話し掛けられたら答えるけど……みんな、いつもより口数は少ない。
ちょっと前に来たばかりのエドガーの家のチャイムを鳴らすと出てきたのがゼロさんだった。
「あぁ……ようやく来たか…中、入れよ」
「なんでゼロが?アイリーンやエドガーは?」
廊下を歩きながらギルバートさんが聞いたら、ひとつの部屋の前でゼロさんが止まった。
「アゲハは少し休みたいって言って部屋にいる。アイリーンはアゲハの部屋に茶を持っていくって支度してて……エドガーはここ」
そう言ってゼロさんが勢いよくドアを開けた先には、、、
ソファに座りながら頭を抱えて項垂れているエドガーの姿。
「………ゼロ、私に付き合え」
「絶対に嫌だ」
顔をあげずに低い声でエドガーが言って、ゼロさんは速攻で拒否った。
エドガーはドアを開ける音でゼロさんだって気づいたんだろうけど、私たちには気づいていないみたい。
「身体を動かせば気も晴れそうだから………って、ギルバート、、、来ていたのか…」
エドガーが顔をあげたらようやく私たちに気づいて、、エドガーはちょっと元気がない様子。
「あー………いいぜ。俺が付き合う」
レオンがゼロさんの代わりなるみたいで……手をバキバキ鳴らしながら答えた。
エドガーはゆっくり立ち上がって二人並んで出ていったんだけど………
「何があったの?エドガー、変だった」
ゼロさんに聞いてみたら「とりあえず座って話す」って言ってみんなソファや近くの椅子に座って、ゼロさんが口を開くのを待った。
「アゲハがさ、、この家に来てすぐ、アイリーンに話したいって言い出したんだよ。自分の話を」
それは、私たちがさっき見た内容……だろうね。
アイリーンさん、エドガーと同じでアゲハを息子のように可愛がっているから……辛いね。
「俺もその場にいたけど……俺としては話を聞けばアイツの心の中で見た映像を思い出すから嫌だったけど……まぁ、成り行きで一緒に聞いた」
ゼロさんが嫌がる気持ちは、なんとなく私たちなら分かる。
「それで……アゲハがエドガーに聞いたんだよ『シブキの最後は見た?』って………。俺は見てないがエドガーは見たらしい。それからまぁ……前に戻ったみたいにアゲハがエドガーたち夫婦に泣きながら詫びてて、、、」
そこでゼロさんは言葉を詰まらせて
ギルバートさんに視線を送った。
「………人の記憶なんて、見るものじゃないな」
「だな。エドガーもアイリーンも“息子の死”を理解はしていたけど…遺体の一部すら家族の元に戻らなかったんだ。二人は分かっていても……生きているって僅かに期待はしていたと思う。アゲハの記憶はその二人の期待を裏切る内容だったから……」
「あの場の生存者はレオンとアゲハ。いくら二人から死んだと聞かされても遺体を見てなきゃ期待はするよな……死んだのが自分の子なら尚更……」
「エドガーはアゲハを責める気は一切ないけど怒りのやり場がない状態。だからきっと……今はレオンをボッコボコにしてんじゃない?」
ゼロさんはそう言ってから「疲れた」って呟いてソファに深く座って項垂れていた。
そうしたら、みんなが一緒に行きたいって言い出したんだけど、、
一番最初に行きたいって言い出したのがランさんだったのが、かなり意外だった。
「今のアイツには……まぁランとソラだけなら平気だろう。お前らは明日までしばらく待て」
ギルバートさんが認めたのは私とランさんだけ。
アゲハの心の中を見た人だけって限定したのは、アゲハがきっと、人に見せれない状態の可能性も考えたんだろうね。
名前を呼ばれなかったミレイやスーはかなり不満そうで、、、
「明日はあたし絶対に行くからねっ!!」
って、スーがとにかくずっと騒いでいた。
**********
ギルバートさん・レオン・ランさん・私の四人がバルバドールに着くと、前と同じで町の入り口。
なんとなく、みんな無言で町に入って、、町の人から話し掛けられたら答えるけど……みんな、いつもより口数は少ない。
ちょっと前に来たばかりのエドガーの家のチャイムを鳴らすと出てきたのがゼロさんだった。
「あぁ……ようやく来たか…中、入れよ」
「なんでゼロが?アイリーンやエドガーは?」
廊下を歩きながらギルバートさんが聞いたら、ひとつの部屋の前でゼロさんが止まった。
「アゲハは少し休みたいって言って部屋にいる。アイリーンはアゲハの部屋に茶を持っていくって支度してて……エドガーはここ」
そう言ってゼロさんが勢いよくドアを開けた先には、、、
ソファに座りながら頭を抱えて項垂れているエドガーの姿。
「………ゼロ、私に付き合え」
「絶対に嫌だ」
顔をあげずに低い声でエドガーが言って、ゼロさんは速攻で拒否った。
エドガーはドアを開ける音でゼロさんだって気づいたんだろうけど、私たちには気づいていないみたい。
「身体を動かせば気も晴れそうだから………って、ギルバート、、、来ていたのか…」
エドガーが顔をあげたらようやく私たちに気づいて、、エドガーはちょっと元気がない様子。
「あー………いいぜ。俺が付き合う」
レオンがゼロさんの代わりなるみたいで……手をバキバキ鳴らしながら答えた。
エドガーはゆっくり立ち上がって二人並んで出ていったんだけど………
「何があったの?エドガー、変だった」
ゼロさんに聞いてみたら「とりあえず座って話す」って言ってみんなソファや近くの椅子に座って、ゼロさんが口を開くのを待った。
「アゲハがさ、、この家に来てすぐ、アイリーンに話したいって言い出したんだよ。自分の話を」
それは、私たちがさっき見た内容……だろうね。
アイリーンさん、エドガーと同じでアゲハを息子のように可愛がっているから……辛いね。
「俺もその場にいたけど……俺としては話を聞けばアイツの心の中で見た映像を思い出すから嫌だったけど……まぁ、成り行きで一緒に聞いた」
ゼロさんが嫌がる気持ちは、なんとなく私たちなら分かる。
「それで……アゲハがエドガーに聞いたんだよ『シブキの最後は見た?』って………。俺は見てないがエドガーは見たらしい。それからまぁ……前に戻ったみたいにアゲハがエドガーたち夫婦に泣きながら詫びてて、、、」
そこでゼロさんは言葉を詰まらせて
ギルバートさんに視線を送った。
「………人の記憶なんて、見るものじゃないな」
「だな。エドガーもアイリーンも“息子の死”を理解はしていたけど…遺体の一部すら家族の元に戻らなかったんだ。二人は分かっていても……生きているって僅かに期待はしていたと思う。アゲハの記憶はその二人の期待を裏切る内容だったから……」
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「エドガーはアゲハを責める気は一切ないけど怒りのやり場がない状態。だからきっと……今はレオンをボッコボコにしてんじゃない?」
ゼロさんはそう言ってから「疲れた」って呟いてソファに深く座って項垂れていた。
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