226 / 342
CASE11 心の中
9
しおりを挟む
「それって、、ずっと前にニャンさんがアゲハにやったやつ……だよね?」
「そう……一人が短時間なら全然問題はないけど、、」
…………けど?
それ以上は語ろうとしなくて、、でも聞くことはできなかった。
「そろそろ寝ようか……結構遅くなったし、、」
アゲハがチラッと時計を見たらもう日付けは変わっていた。
アゲハは眠たくなさそうだけど、なんとなく、、一人になりたいのかな?
雰囲気的に、そんな感じ。
「明日……午前中には帰るのかな?」
「先生が10時くらいに来るからね。7時くらいには朝ごはんだろうから早く寝よう」
アゲハに促されるように部屋を出て、隣の用意された部屋で今日は寝た。
朝起きてリビングに行くと、キッチンではアイリーンさんとアゲハが並んで朝食の準備をしていた。
「あら、ソラちゃん。おはよう。朝早いわね」
「おはよう空。ちゃんと寝た?」
まだエドガーとギルバートさんは起きていないみたい。
「おはよう。ちゃんと寝たよー。朝食の準備、手伝います」
私がキッチンに入ろうとしたら、アイリーンさんは上を指差した。
「こっちはもう終わるから、二人を起こしてくれるかしら?」
アイリーンさんにそれぞれの部屋の場所を聞いて起こしに行くんだけどさ
エドガーが起きていないのはちょっと意外だった。
いつもは朝が早い人なのに、今日は起きていないのは、昨夜の話が長かったのかな?
最初にエドガーの部屋をノックして開けたらちょうど起き上がったところみたい。
ちょっとボーッとした様子だったし……テーブルには空のお酒のボトル。
「あぁ、おはよう。ちょっと飲みすぎたかな?顔を洗ったらリビングに行くよ」
声がちょっと枯れてたし、顔も若干むくんでる。。。
「飲みすぎじゃない?」
「ははっ、ちょっとね……頭痛いかも」
二日酔いなのがかなり意外だったけど、何かあったのかな?
心配になってジッと顔を見ていたけど、エドガーは勢いよく立ち上がって身支度を始めようとしたから部屋を出た。
次に行ったギルバートさんも似たような感じで……
「二人してどうしたんですか?」
って、聞かずにはいられなかった。
「まぁ…色々と行き詰まったからな……今後を考えたら飲みたくなっただけだ」
「行き詰まった?」
「破壊者と救済者、どっちの情報も今は何もない。居場所すら分からない。それと……ヒズィの町の件。水問題を解決できても……また繰り返すだろうから、、、」
そう言って深いため息を吐いて深くベッドに座り込んでしまった。
「少人数で悩んでもいい意見なんて出ないと思うから……アゲハにも聞いてみたら?レジスタンスの一員なんだから、アゲハなりの意見も出るんじゃない?」
「……そうだな。ソラやモモカの、、異世界の人から見た意見も聞いて……そこから考えるかな」
ギルバートさんはちょっとは悩みが減ったのか、朝イチより表情が良くなった気がする。
私がリビングに戻るとテーブルには朝食が並んでいて
私が戻ってすぐに、エドガーとギルバートさんが順番にリビングに入ってきた。
二人の表情はいつも通りになっていたから、ちょっとだけホッとした。
「そう……一人が短時間なら全然問題はないけど、、」
…………けど?
それ以上は語ろうとしなくて、、でも聞くことはできなかった。
「そろそろ寝ようか……結構遅くなったし、、」
アゲハがチラッと時計を見たらもう日付けは変わっていた。
アゲハは眠たくなさそうだけど、なんとなく、、一人になりたいのかな?
雰囲気的に、そんな感じ。
「明日……午前中には帰るのかな?」
「先生が10時くらいに来るからね。7時くらいには朝ごはんだろうから早く寝よう」
アゲハに促されるように部屋を出て、隣の用意された部屋で今日は寝た。
朝起きてリビングに行くと、キッチンではアイリーンさんとアゲハが並んで朝食の準備をしていた。
「あら、ソラちゃん。おはよう。朝早いわね」
「おはよう空。ちゃんと寝た?」
まだエドガーとギルバートさんは起きていないみたい。
「おはよう。ちゃんと寝たよー。朝食の準備、手伝います」
私がキッチンに入ろうとしたら、アイリーンさんは上を指差した。
「こっちはもう終わるから、二人を起こしてくれるかしら?」
アイリーンさんにそれぞれの部屋の場所を聞いて起こしに行くんだけどさ
エドガーが起きていないのはちょっと意外だった。
いつもは朝が早い人なのに、今日は起きていないのは、昨夜の話が長かったのかな?
最初にエドガーの部屋をノックして開けたらちょうど起き上がったところみたい。
ちょっとボーッとした様子だったし……テーブルには空のお酒のボトル。
「あぁ、おはよう。ちょっと飲みすぎたかな?顔を洗ったらリビングに行くよ」
声がちょっと枯れてたし、顔も若干むくんでる。。。
「飲みすぎじゃない?」
「ははっ、ちょっとね……頭痛いかも」
二日酔いなのがかなり意外だったけど、何かあったのかな?
心配になってジッと顔を見ていたけど、エドガーは勢いよく立ち上がって身支度を始めようとしたから部屋を出た。
次に行ったギルバートさんも似たような感じで……
「二人してどうしたんですか?」
って、聞かずにはいられなかった。
「まぁ…色々と行き詰まったからな……今後を考えたら飲みたくなっただけだ」
「行き詰まった?」
「破壊者と救済者、どっちの情報も今は何もない。居場所すら分からない。それと……ヒズィの町の件。水問題を解決できても……また繰り返すだろうから、、、」
そう言って深いため息を吐いて深くベッドに座り込んでしまった。
「少人数で悩んでもいい意見なんて出ないと思うから……アゲハにも聞いてみたら?レジスタンスの一員なんだから、アゲハなりの意見も出るんじゃない?」
「……そうだな。ソラやモモカの、、異世界の人から見た意見も聞いて……そこから考えるかな」
ギルバートさんはちょっとは悩みが減ったのか、朝イチより表情が良くなった気がする。
私がリビングに戻るとテーブルには朝食が並んでいて
私が戻ってすぐに、エドガーとギルバートさんが順番にリビングに入ってきた。
二人の表情はいつも通りになっていたから、ちょっとだけホッとした。
0
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
選ばれたのは美人の親友
杉本凪咲
恋愛
侯爵令息ルドガーの妻となったエルは、良き妻になろうと奮闘していた。しかし突然にルドガーはエルに離婚を宣言し、あろうことかエルの親友であるレベッカと関係を持った。悔しさと怒りで泣き叫ぶエルだが、最後には離婚を決意して縁を切る。程なくして、そんな彼女に新しい縁談が舞い込んできたが、縁を切ったはずのレベッカが現れる。
記憶がないので離縁します。今更謝られても困りますからね。
せいめ
恋愛
メイドにいじめられ、頭をぶつけた私は、前世の記憶を思い出す。前世では兄2人と取っ組み合いの喧嘩をするくらい気の強かった私が、メイドにいじめられているなんて…。どれ、やり返してやるか!まずは邸の使用人を教育しよう。その後は、顔も知らない旦那様と離婚して、平民として自由に生きていこう。
頭をぶつけて現世記憶を失ったけど、前世の記憶で逞しく生きて行く、侯爵夫人のお話。
ご都合主義です。誤字脱字お許しください。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる