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CASE11 心の中

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ただ、、アゲハはスーとミレイとはちょっと距離をおいたというか……ちょっと避けているような気がした。

やっぱり二人は“年上の女性”だから、、苦手意識が今あるのかな?


「町に入っていいならその…井戸?を見せてよ」


アゲハの声掛けでみんなはさっさと町中に入って行ったけど、、


だから、アゲハは怪我してるからそんな早く歩けないってば。。。



「みんな、元気そうで安心した」


「元気良すぎでしょ。スーは走って行っちゃったよ?」


私とアゲハとエドガーは

三人でゆっくりとみんなが向かった方向へ歩きだした。


途中、ミレイとシュナが立ち止まって待っていたけど

やっぱりアゲハは雰囲気的にミレイが今はダメっぽい、、、


「アゲハ、歩くの辛いの?」


「平気だよ。心配は、いらない」


ミレイがすごい心配しているからこそ、アゲハの態度は傷つくだろうなって感じ。


みんなが待っている場所に着くまでかなり時間がかかったし、それだけでアゲハは疲れた様子。

ずっと寝てばっかりだったし……体力、相当なくなってるんだろうね。


「これが井戸。一応、前はこの深さで水が出たって」


ミオが説明してくれて、アゲハと一緒に井戸を覗いたけど……下が見えない。


「ちなみに、、水が出てる場所ってある?」


「あ、あの「あの家の庭らしいっすよ!」


ミオが答えようとしたら、リッシュが口を挟んでミオを止めた。

二人はジロッと見つめあったけどすくにリッシュが目をそらしてアゲハの傍に行った。


「見に行くなら俺が案内するっす!任せてください!!俺だけいれば案内役は他にいらないっすから!!」


「……うん、じゃあお願い」


若干、アゲハがリッシュの勢いに押されたように見えたけど……?

私、リッシュとはほぼ絡みないんだけどさ

アゲハが魔法を教えた人だからかな?

リッシュがアゲハを大好きなのは……今の流れで理解した。



「すごいなぁ、彼は。アゲハの弟子だからかな?アゲハを独占したいみたいだね」

エドガーは笑っていたけど近くでミオはムスッとしたまま。


「俺だってアゲハさんと話がしたいっていうのに!!リッシュにとってアゲハさんは、ギルバートさん以上に偉くて尊敬できる絶対的な存在らしいけど、、」


つまり……神なのかな??

リスペクト的な?


まぁ元奴隷のリッシュを助けてくれた人のひとりがアゲハだけど、、、


「リッシュがさぁ、、アゲハ探してる間、俺と一緒だったから魔法を教えたんだよ……。そしたら『アゲハさんの方が教え方が上手いし優しかった』って言われて……ムカついたからそれ以降教えてねーって話、思い出した」


ゼロさんは言い方がぶっきらぼうだったけど……


「ゼロ……ずいぶんらしくない事をしたね?キミが人に教えるだなんて……」


「オッサン!いちいちうるせーよ!!俺だって下の奴らを育てるくらいするわ!!」



やっぱり、エドガーにいじれていた。

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