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CASE9 救済者 vs レジスタンス
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走り出した私たちをアゲハは見逃すはずがなかった。
ギロッて視線を私たちに向けた時
風が襲いかかってきた。
レオンがたくさんの木を出して風を防ごうとしたけど、スパッと木は切れて倒れた。
レオンじゃ防げない。
それに、、他の人でもたぶん無理。
防御に強そうな人、いなそうだもん。
だったら、私しかいない。
私がやるしか、、ない!
そう思って魔法で結界を張った。
術者である私は結界の内側にいないといけない。
それでいて、みんなが先に進めてアゲハの魔法を防ぐ
……そうなると、みんなには結界の外にいてもらわないといけない。
私が結界を張ってすぐに風が結界に当たって消えた。
外にいるみんなには、アゲハの魔法は届かなかった。
アゲハの方が絶対に強い魔法使いだけど、私の結界は破れない。
ギルバートさんは私を見て頷いて走っていった。
ここに残ったのはエドガーと私、そしてアゲハ。
みんなが上の階へ行ったのを見てから結界を解いたら
アゲハはエドガーと距離を取って、私の方に視線を向けた。
私、アゲハには……剣を向けたくないな。
アゲハとは、戦いたくないよ。
そんな思いが通じたのか、アゲハは私から視線を逸らした。
今の、意味は……?
それに、、攻撃してこないの?
「ソラ、君は見ていてくれ。ただし、自分の身は自分で守れ。私はたぶん、余裕はない」
エドガーは視線をアゲハから外さずにそう言った。
二人から少し距離をおいたら、アゲハは再びエドガーに向かっていった。
「全く……もっと身体は大事にしなさいとずっと言ってきたのに、、今でも大事にしないなんて……反抗期、なのかな!?」
アゲハが振り下ろした大鎌をエドガーは受け止めて笑った。
「さぁ、はじめての親子喧嘩だ!」
そう言ったエドガーは大鎌を弾いてアゲハの右腕を殴打した。
エドガーの武器は棍棒。
スタイリッシュなただの棒といえば棒。刃物もトゲも、ついていない。
刃物じゃないから基本は叩く、突くしかできない武器。
殺傷能力は低いと思う。
一方アゲハは大鎌。
アゲハの身長より長いし刃も大きいし、鎌の反対側には三日月型の刃物がついている。
アゲハは武器の大きさを変えるのができるから、戦い方に応じて変化できる。
武器で戦うには、エドガーが不利でかない。
魔法で五分五分なら、、エドガーがアゲハに勝てる可能性……低くない?
………なんて、エドガーは分かった上で戦っているんだろうけどね。
エドガーに右腕を殴打されても顔色ひとつ変えずに再び武器を出すアゲハ。
アゲハは容赦なく武器を振るうから、エドガーの服は切るし、顔も小さな傷ができた。
エドガーも攻めるけど、腕や足を叩くくらいしかできないし、、そもそもアゲハを傷つけるような戦い方をしていないみたい。
それに、そもそも戦ってていいのかも分からない状況。
私、見ているだけでいいの?
何か私にできることは……?
私が考えている間も二人は戦いをやめなかった。
「アゲハ、そろそろやめにしよう?私はアゲハとはあまり戦いたくないんだ」
「そもそも私たちは戦う理由はない。アゲハは私たちの仲間なんだから」
「君はあの女に支配される程弱くないはずだ」
「だから、帰っておいで」
戦いながらエドガーはずっとアゲハに声をかけ続けていた。
でもアゲハは戦いをやめない。
エドガーの声に、反応しない。
そんな戦いを見ながら、ひとつの疑問が浮かんだ。
なんでアゲハは、私を狙わないの?
ギロッて視線を私たちに向けた時
風が襲いかかってきた。
レオンがたくさんの木を出して風を防ごうとしたけど、スパッと木は切れて倒れた。
レオンじゃ防げない。
それに、、他の人でもたぶん無理。
防御に強そうな人、いなそうだもん。
だったら、私しかいない。
私がやるしか、、ない!
そう思って魔法で結界を張った。
術者である私は結界の内側にいないといけない。
それでいて、みんなが先に進めてアゲハの魔法を防ぐ
……そうなると、みんなには結界の外にいてもらわないといけない。
私が結界を張ってすぐに風が結界に当たって消えた。
外にいるみんなには、アゲハの魔法は届かなかった。
アゲハの方が絶対に強い魔法使いだけど、私の結界は破れない。
ギルバートさんは私を見て頷いて走っていった。
ここに残ったのはエドガーと私、そしてアゲハ。
みんなが上の階へ行ったのを見てから結界を解いたら
アゲハはエドガーと距離を取って、私の方に視線を向けた。
私、アゲハには……剣を向けたくないな。
アゲハとは、戦いたくないよ。
そんな思いが通じたのか、アゲハは私から視線を逸らした。
今の、意味は……?
それに、、攻撃してこないの?
「ソラ、君は見ていてくれ。ただし、自分の身は自分で守れ。私はたぶん、余裕はない」
エドガーは視線をアゲハから外さずにそう言った。
二人から少し距離をおいたら、アゲハは再びエドガーに向かっていった。
「全く……もっと身体は大事にしなさいとずっと言ってきたのに、、今でも大事にしないなんて……反抗期、なのかな!?」
アゲハが振り下ろした大鎌をエドガーは受け止めて笑った。
「さぁ、はじめての親子喧嘩だ!」
そう言ったエドガーは大鎌を弾いてアゲハの右腕を殴打した。
エドガーの武器は棍棒。
スタイリッシュなただの棒といえば棒。刃物もトゲも、ついていない。
刃物じゃないから基本は叩く、突くしかできない武器。
殺傷能力は低いと思う。
一方アゲハは大鎌。
アゲハの身長より長いし刃も大きいし、鎌の反対側には三日月型の刃物がついている。
アゲハは武器の大きさを変えるのができるから、戦い方に応じて変化できる。
武器で戦うには、エドガーが不利でかない。
魔法で五分五分なら、、エドガーがアゲハに勝てる可能性……低くない?
………なんて、エドガーは分かった上で戦っているんだろうけどね。
エドガーに右腕を殴打されても顔色ひとつ変えずに再び武器を出すアゲハ。
アゲハは容赦なく武器を振るうから、エドガーの服は切るし、顔も小さな傷ができた。
エドガーも攻めるけど、腕や足を叩くくらいしかできないし、、そもそもアゲハを傷つけるような戦い方をしていないみたい。
それに、そもそも戦ってていいのかも分からない状況。
私、見ているだけでいいの?
何か私にできることは……?
私が考えている間も二人は戦いをやめなかった。
「アゲハ、そろそろやめにしよう?私はアゲハとはあまり戦いたくないんだ」
「そもそも私たちは戦う理由はない。アゲハは私たちの仲間なんだから」
「君はあの女に支配される程弱くないはずだ」
「だから、帰っておいで」
戦いながらエドガーはずっとアゲハに声をかけ続けていた。
でもアゲハは戦いをやめない。
エドガーの声に、反応しない。
そんな戦いを見ながら、ひとつの疑問が浮かんだ。
なんでアゲハは、私を狙わないの?
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