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CASE8 君がいない日々

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「マジで地獄だった!だってさぁ、酷くない!?話し掛けてもシカトするランさんと、笑いもしないギルバートさん!シンクロ教えてってお願いすらランさんシカトだったんだよ!?」


家の中に招いて、椅子にはギルバートさん・ランさん・ミオ・桃華が座って

私とルーラはソファに座った。


桃華は目の前にギルバートさんとランさんがいるのにね、、

ずいぶんな言い方をしているからミオの笑いが止まらない。



「でっ!?教えてもらえた??」


ミオは完全にワクワクしているし

ランさんのシワが深くなっていっているし

………桃華は、全く止まりそうにない。



「話し掛けて一週間後くらいにねっ!!ずっとシカトだったから耳元で騒いだら『聞こえているわ!』ってキレたんだよ。逆ギレ!ひどいよねぇーっ!!」


「モモカさんサイコーですっ!!それでっ?ギルバートさんとは仲良くなれた??」


「ギルバートさん?あぁ……普通??固すぎてつまんなかった。ランさんの方が私の実のおじいちゃんって感じ!」


ね~?って聞いているモモカを完全に無視しているランさん。

桃華のおじいちゃんってこんな感じなの??

会ったことないから知らないけど。



「すっごいモモカの会話から中身が伝わってこないのは私だけ?」

「大丈夫、私もだから。ギルバートさんとランさんに失礼だけど、二人と楽しくやれていたのだけは伝わった」


私とルーラはそんな話をしながら、桃華の話をずっと聞いていた。


私がギルバートさんとランさんが大人だなぁって感じたのは

二人は否定も肯定もせず、会話を黙って聞いていた事だった。



「あ、でもね、私!二人の事大好きになったよ!!何だかんだ言ってもめっちゃレディファーストだし、ランさんなんて気遣いの達人だし!!私が疲れて歩くの遅くなったら荷物もってくれたり私の速度に合わせてくれたり!!堅物とじいちゃんだって、侮っていたよ~!!」


やめなさいよ。

リーダーに向かって堅物って………。



だけど、ギルバートさんもランさんも満更じゃない顔をしていたから、、まぁいいか。



「異界人は、実に騒々しいな。迷惑であった」


ランさんはそう言ったけど、言葉と表情があってないんだもん。

で、桃華も分かっているからニヤニヤしてるし。




「オイオイ、騒がしいな。外までミオのバカ笑いが聞こえているぜ?」


レオンが帰ってきてギルバートさんたちに気づいた。

モモカが満面の笑みでレオンに手を振っているから察したみたい。


「スーに匹敵するうるさいのがいたってワケか、」


「あ、ヒドイ!私はスーほどうるさくないよ!」


「お前、、自覚足りねぇよ?」


桃華は違うって否定してもうるさくって

スーといい勝負だよ、ホント。


ま、元気そうで本当に良かったけどね。



「ギル、ヒズィの様子はどうだった?」


ルーラの隣にレオンが座ったら、ソファがなんか狭くなった。


この家、七人いるとちょっと狭いなって感じがした。
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