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CASE6 新人類開発施設
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「ジェーくん元奴隷なの?」
「まぁね。あの奴隷の証が美しく思えて我が身に刻みたかったがために奴隷になったが……奴隷という身分は美しくないので早々に脱走した。それ故に現在も雪将軍の支配地域には行かないようにしている」
………この人、やっぱり変だ。
アゲハがあんなに嫌がって焼き消した跡が美しい?
美的センスは人それぞれだけど、、、奴隷になった証が美しいものには感じないけどなぁ。
「俺としてはアゲハくんが奴隷の証を消したのが信じられない話だ!」
「………俺はジェスの方が信じられないけどね」
「そこは俺もコイツに同意だ」
さすがのゼロさんもアゲハに一票。
ジェスさんは納得してない様子だけどね。
「まぁ話を戻すけどね、雪将軍を倒すという結論に至ったのは理由があって……俺たちはレジスタンスとして破壊者も救済者も倒す覚悟ではあったけど、雪将軍を一番に選んだ理由。ニャンさんたちも知ってる子を倒すと決めた以上は知っててほしいという俺とゼロの判断」
そう言ってからゼロさんを見て、ゼロさんは頷いていた。
アゲハに全部言えって意味っぽい。
「雪将軍が開催する“お楽しみ会”それが年々残虐性を増してきているってミオからの報告があった。もうミオにも雪将軍は止められない」
ミオさんも、何者なんだろう?
お楽しみ会も……ろくでもない内容なんだろうな……。
「どんな、、内容なんだ?その、お楽しみ会とやらは」
チラッとアゲハがゼロさんを見て、ゼロさんが代わりに口を開いた。
「最初は奴隷同士を戦わせていた。手合わせ程度。それがどちらかが死ぬまでに変わっていって、飽きた頃に変な知識を吹き込まれたらしくて、、、ガキの作り方をみたいからとそーゆー行為をさせたりして、次第にエスカレート。複数で一人の女を襲わせたりしてそれを見てるのが楽しいんだとさ」
ゼロさんが言った内容はかなり衝撃的で……
ようはレイプでしょ?
日本でそんな事起きたら犯罪だよ。
奴隷の扱いって、そんな酷いんだ。
「あとね、シンクロを使えなくする腕輪みたいなのがあるんだって。それには毒針まで仕込んで雪将軍が気に入らないとすぐに毒殺できるように起動装置もあるんだとか。その腕輪をつけた複数の奴隷と一人の新人類を戦わせてみたり……勝てるわけないじゃん。シンクロを使えないんだから。分かってて戦わせるのが楽しいんだってさ」
「その腕輪とか……救済者ってそんな技術あるの?やばくない?」
シンクロ使えなくする技術とか
新人類を作る技術とか
救済者って、なんかヤバイね。
「少なくとも俺はヤバイね。その腕輪つけられたら死ぬかもね」
そう言って自分の胸を押さえていた。
「またまた!アゲくんはオーバーだなぁ」
スーは冗談だって思ったみたいだけど……アゲハは真面目に言ったんだけどなぁ。。。
核がなかったら走るのもできないって……今のアゲハしか知らない人はそう言われても分からないかもね。
「最近ずっとコハルを連れてこいって言ってるそうだ。コハルを探し出せなかった奴隷は殺されているらしい……コハルもここの奴らも奴隷も、、、全てを救うには倒すしかない」
ニャンさんは深いため息をはいて、それから「分かった」とだけ言った。
ジェスさんが空間を解除するとみんなが口々に何を話したのか聞いてきたけど、ニャンさんは何も答えずにいなくなった。
「俺たちは6日後に花将軍の新人類開発施設を破壊する。だから、それまでは、、、」
そう言ったアゲハはジェスさんを見てから私を見て笑った。
その笑顔が怖かったから………何をするのか分かったから。
「まぁね。あの奴隷の証が美しく思えて我が身に刻みたかったがために奴隷になったが……奴隷という身分は美しくないので早々に脱走した。それ故に現在も雪将軍の支配地域には行かないようにしている」
………この人、やっぱり変だ。
アゲハがあんなに嫌がって焼き消した跡が美しい?
美的センスは人それぞれだけど、、、奴隷になった証が美しいものには感じないけどなぁ。
「俺としてはアゲハくんが奴隷の証を消したのが信じられない話だ!」
「………俺はジェスの方が信じられないけどね」
「そこは俺もコイツに同意だ」
さすがのゼロさんもアゲハに一票。
ジェスさんは納得してない様子だけどね。
「まぁ話を戻すけどね、雪将軍を倒すという結論に至ったのは理由があって……俺たちはレジスタンスとして破壊者も救済者も倒す覚悟ではあったけど、雪将軍を一番に選んだ理由。ニャンさんたちも知ってる子を倒すと決めた以上は知っててほしいという俺とゼロの判断」
そう言ってからゼロさんを見て、ゼロさんは頷いていた。
アゲハに全部言えって意味っぽい。
「雪将軍が開催する“お楽しみ会”それが年々残虐性を増してきているってミオからの報告があった。もうミオにも雪将軍は止められない」
ミオさんも、何者なんだろう?
お楽しみ会も……ろくでもない内容なんだろうな……。
「どんな、、内容なんだ?その、お楽しみ会とやらは」
チラッとアゲハがゼロさんを見て、ゼロさんが代わりに口を開いた。
「最初は奴隷同士を戦わせていた。手合わせ程度。それがどちらかが死ぬまでに変わっていって、飽きた頃に変な知識を吹き込まれたらしくて、、、ガキの作り方をみたいからとそーゆー行為をさせたりして、次第にエスカレート。複数で一人の女を襲わせたりしてそれを見てるのが楽しいんだとさ」
ゼロさんが言った内容はかなり衝撃的で……
ようはレイプでしょ?
日本でそんな事起きたら犯罪だよ。
奴隷の扱いって、そんな酷いんだ。
「あとね、シンクロを使えなくする腕輪みたいなのがあるんだって。それには毒針まで仕込んで雪将軍が気に入らないとすぐに毒殺できるように起動装置もあるんだとか。その腕輪をつけた複数の奴隷と一人の新人類を戦わせてみたり……勝てるわけないじゃん。シンクロを使えないんだから。分かってて戦わせるのが楽しいんだってさ」
「その腕輪とか……救済者ってそんな技術あるの?やばくない?」
シンクロ使えなくする技術とか
新人類を作る技術とか
救済者って、なんかヤバイね。
「少なくとも俺はヤバイね。その腕輪つけられたら死ぬかもね」
そう言って自分の胸を押さえていた。
「またまた!アゲくんはオーバーだなぁ」
スーは冗談だって思ったみたいだけど……アゲハは真面目に言ったんだけどなぁ。。。
核がなかったら走るのもできないって……今のアゲハしか知らない人はそう言われても分からないかもね。
「最近ずっとコハルを連れてこいって言ってるそうだ。コハルを探し出せなかった奴隷は殺されているらしい……コハルもここの奴らも奴隷も、、、全てを救うには倒すしかない」
ニャンさんは深いため息をはいて、それから「分かった」とだけ言った。
ジェスさんが空間を解除するとみんなが口々に何を話したのか聞いてきたけど、ニャンさんは何も答えずにいなくなった。
「俺たちは6日後に花将軍の新人類開発施設を破壊する。だから、それまでは、、、」
そう言ったアゲハはジェスさんを見てから私を見て笑った。
その笑顔が怖かったから………何をするのか分かったから。
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