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CASE6 新人類開発施設

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夜にアゲハの部屋を訪ねたら、レオンがいてお酒を片手に上機嫌な様子だった。

エドガー同様ちゃんと話ができたんだね。

アゲハも、嬉しそうなんだもん。



「なんで私だけ一応ってついたの?」


「戦力外になる可能性がだな!あるからだ!!」


大笑いしながら戦力外通告されかけてますが……

「今日、魔法がダメだったから?」


「まぁそんな感じ。安定して使えるまでまだだろうからね」

アゲハも頷きながら言ってるけど、、、


「私もっと頑張るし…」

「“頑張る”だけじゃどーにもなんねぇって!」


ワハハって笑うレオンにそろそろ怒りそうだ。

そんな私に気づいたのかアゲハがレオンからお酒のボトルを取り上げていた。


「ちゃんと説明してあげてよ!あのね、戦闘の基本は“武器には武器、魔法には魔法”なんだよ。魔法が安定して使えない状況での戦闘は危険だから、戦いの場に連れていくかはまだ未定」


アゲハの説明は納得だけど……

完全に、役に立ててないじゃん、私。

明後日、ここを発つなら実質的に1日くらいしか練習できないんだし。。。


「状況を見て俺とゼロで決めるよ。まぁスーがいればなんとかなる気はしてる」

「問題、、はお前自身だよな」


レオンの言葉を否定しなかったアゲハ。

表情で、そうだって語っていた。


「氷、持ってくるよ」


そう言ってあまり入っていなかったアイスペールを持って部屋を出ていった。


「悪いがソラ、、アゲハを見守ってやってくれ。新人類開発施設……そこでアゲハが冷静に戦えるか、、正直、不安しかないんだ」

「レオン、本当はアゲハと一緒に行きたかったんでしょ?」


レオンの喋り方で分かっちゃった。

仲、いいんだもんね。


「俺の相棒だからな」

「その相棒と仲直りできたから、機嫌がいいんだね」

「あったり前だろ!!酒抜きで真面目に想いを伝えたさ!!」


急にレオンが嬉しそうに大声で話始めた。

酔っぱらいって、テンション高いな。

話が一気に変わっちゃったしね。


「想いを伝えるって……告白みたいな言い方しないでよ」

「いやいや、告白だったなあれは!アゲハには『気持ち悪いからそれくらいにして』って言われたからな!!」


レオンがどや顔で言ってるけど、、、ツッコミどころが多すぎて……


「どれだけ大切で大好きな相棒かという話と俺が寂しかったって想いをだな!アゲハは“気持ち悪い”で終了させたんだぜ!?」

酷くない!?って勢いで言ってくるけども、、、

なんかね、、愛が重いよ。。。



「もうね、すでに酔ってるの?って聞きたいくらい話長いし必死だし内容が告白された感満載で……あれは気持ち悪いって言いたくなるよ、仕方ない」

戻ってきたアゲハはレオンの最後の言葉だけ聞いていたみたい。

アイスペールをテーブルに置くとやれやれって様子だった。


「お前なぁ!俺の気持ちをそんな言葉で済ますなぁ!!」


レオンがあんまり叫ぶから、ゼロさんが「うるさい」って言いながら部屋に入ってきた。


「ゼロ!!聞いてくれ!」

「聞きたくねーよっ!早く寝ろ!」

「まぁせめて一杯くらい付き合え!アゲハは飲めねぇし、ソラはまだダメだし!」


レオンにそう言われて渋々グラスを受け取ったゼロさん。

一応、レオンに付き合うらしい。


「………前にギルバードと酒盛りしてるコイツ見たけど?」


そう言いながらお酒の入ったグラスをアゲハに差し出していた。

アゲハも普通に受け取ってるし!


「ギルに言われたら断れないじゃん?それに一応、年齢上は問題ないし」

そう言って一口飲んだ!

ちょっと!未成年が飲酒って!?


「この世界では18になれば飲酒OK。だから空はあと1年我慢だね」


「それはそうとお前……なんで俺には飲めねぇって嘘ついたんだよぉぉお!!」


レオンは結構ショックだったみたいだけど、アゲハはめちゃめちゃ冷静だった。


「だって、毎晩付き合わされそうで面倒だもん」

「だって。俺も同意見だ」


レオンとゼロさんとアゲハと私で


夜は、更けていった―――――。






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