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CASE5 武器と魔法

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「俺はなぁ!!どこかの誰かと違ってワリィ事したら謝るくらいできる!!」

ゼロさんが叫んだら、途端にエドガーとレオンが気まずそうにしていた。

エドガーは謝りたいけどって悩んでいたっけ。


「だからぁ、俺の事名前で呼んでね?今から練習していいよ?」

「黙れ奴隷が!生意気な口きいてんじゃねーよ!!」

アゲハが茶化すからゼロさんが怒鳴っているけど照れ隠しってバレバレな状態。


「なにあれ……ツンデレ?」

桃華が白い目で見ているからみんな笑ってて、アゲハも楽しそうだった。

昨日とは全然違う食事の空気感。

一番の功労者はゼロさんかもしれない。





**********





午後は私はシンクロの練習。


シュナとエドガーは買い物で、私たちの付け耳を買うからって理由(かなり無理がある理由)でアゲハも連れていかれるらしい。


「えーっと……なにこの希望?目立たない地味なヤツ買ってくるからね」

「えーっ!!せっかくだから派手なのがいいーっ!!」

「なんでお前の趣味押し付けるんだよ!」

私たちの希望が書かれた紙を見てアゲハに却下されていたけど、二人からは文句ばかり。

ってかこっちの世界の字、アゲハは読めるんだ。

メモ、読めているし。





「さぁて!ソラは俺とだからな!!」


ガバッと腕を掴まれて、レオンに引きずられるように練習場へ。


「魔法、で、いいのかな?」

「もちろん!俺も実際に体験したいならな!」


なんの体験?

昨日のエドガーにやったやつ的な?




よく分かんないけど昨日みたいに強くなりたいって想った……のに、、、



「……あれ?おかしいなぁ」


何も、起きなかった。

魔法が使える気、全くしないし。



「じゃあ武器は?昨日やれただろ?」

レオンに言われてから

剣を出すぞってちょっと想っただけで剣はあっさりと出せた。


「え?どうして?」

「どうしてって………さぁ?俺が聞きたいくらいだ」


剣を消して魔法を使う!……って何回も挑戦したけどうまくいかなかった。


なんで?


剣は今までの苦労が嘘みたいに出せたのに。

なんで今度は魔法が使えないの?



「仕方ねぇよ。ソラの魔法は難しいからな。じゃあ今日は俺の相手をしてもらう!」


レオンがニヤリと笑って大剣を出した。

その笑顔、嫌な予感しかしないんですが……。


「エドガーに基本は教わったんだろ?後は実践あるのみ!」


そう言って私に向かって走ってきた。

えぇっ!?いきなりなの!?


剣を構えたらなんとか止められたけど…重い!

大剣だっていうのもあるけど、圧倒的に腕力も違うからだ。


「おお!止めれたな?じゃあ、こうきたらどうた?」


レオンが引いて、それから大きく大剣を振り下ろした。

勢いがあるし、受け止められる気がしない!


私がすぐに下がったら、さっきまでいた場所に思いっきり大剣が刺さった。


え?マジ??

練習なのに本気でやんないと命危ないヤツじゃん。



「いい判断だ。じゃ、ちょっと本気で行くぞ?」

「えっ!?待って!待ってってばーっ!!」


私の言葉なんて無視してガツガツ攻めてくるし。

逃げるのが精一杯で、反撃なんてできないし!



こんな練習が、お夕飯まで休みなく続けられた……。




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