88 / 342
CASE5 武器と魔法
30
しおりを挟む
「俺はなぁ!!どこかの誰かと違ってワリィ事したら謝るくらいできる!!」
ゼロさんが叫んだら、途端にエドガーとレオンが気まずそうにしていた。
エドガーは謝りたいけどって悩んでいたっけ。
「だからぁ、俺の事名前で呼んでね?今から練習していいよ?」
「黙れ奴隷が!生意気な口きいてんじゃねーよ!!」
アゲハが茶化すからゼロさんが怒鳴っているけど照れ隠しってバレバレな状態。
「なにあれ……ツンデレ?」
桃華が白い目で見ているからみんな笑ってて、アゲハも楽しそうだった。
昨日とは全然違う食事の空気感。
一番の功労者はゼロさんかもしれない。
**********
午後は私はシンクロの練習。
シュナとエドガーは買い物で、私たちの付け耳を買うからって理由(かなり無理がある理由)でアゲハも連れていかれるらしい。
「えーっと……なにこの希望?目立たない地味なヤツ買ってくるからね」
「えーっ!!せっかくだから派手なのがいいーっ!!」
「なんでお前の趣味押し付けるんだよ!」
私たちの希望が書かれた紙を見てアゲハに却下されていたけど、二人からは文句ばかり。
ってかこっちの世界の字、アゲハは読めるんだ。
メモ、読めているし。
「さぁて!ソラは俺とだからな!!」
ガバッと腕を掴まれて、レオンに引きずられるように練習場へ。
「魔法、で、いいのかな?」
「もちろん!俺も実際に体験したいならな!」
なんの体験?
昨日のエドガーにやったやつ的な?
よく分かんないけど昨日みたいに強くなりたいって想った……のに、、、
「……あれ?おかしいなぁ」
何も、起きなかった。
魔法が使える気、全くしないし。
「じゃあ武器は?昨日やれただろ?」
レオンに言われてから
剣を出すぞってちょっと想っただけで剣はあっさりと出せた。
「え?どうして?」
「どうしてって………さぁ?俺が聞きたいくらいだ」
剣を消して魔法を使う!……って何回も挑戦したけどうまくいかなかった。
なんで?
剣は今までの苦労が嘘みたいに出せたのに。
なんで今度は魔法が使えないの?
「仕方ねぇよ。ソラの魔法は難しいからな。じゃあ今日は俺の相手をしてもらう!」
レオンがニヤリと笑って大剣を出した。
その笑顔、嫌な予感しかしないんですが……。
「エドガーに基本は教わったんだろ?後は実践あるのみ!」
そう言って私に向かって走ってきた。
えぇっ!?いきなりなの!?
剣を構えたらなんとか止められたけど…重い!
大剣だっていうのもあるけど、圧倒的に腕力も違うからだ。
「おお!止めれたな?じゃあ、こうきたらどうた?」
レオンが引いて、それから大きく大剣を振り下ろした。
勢いがあるし、受け止められる気がしない!
私がすぐに下がったら、さっきまでいた場所に思いっきり大剣が刺さった。
え?マジ??
練習なのに本気でやんないと命危ないヤツじゃん。
「いい判断だ。じゃ、ちょっと本気で行くぞ?」
「えっ!?待って!待ってってばーっ!!」
私の言葉なんて無視してガツガツ攻めてくるし。
逃げるのが精一杯で、反撃なんてできないし!
こんな練習が、お夕飯まで休みなく続けられた……。
ゼロさんが叫んだら、途端にエドガーとレオンが気まずそうにしていた。
エドガーは謝りたいけどって悩んでいたっけ。
「だからぁ、俺の事名前で呼んでね?今から練習していいよ?」
「黙れ奴隷が!生意気な口きいてんじゃねーよ!!」
アゲハが茶化すからゼロさんが怒鳴っているけど照れ隠しってバレバレな状態。
「なにあれ……ツンデレ?」
桃華が白い目で見ているからみんな笑ってて、アゲハも楽しそうだった。
昨日とは全然違う食事の空気感。
一番の功労者はゼロさんかもしれない。
**********
午後は私はシンクロの練習。
シュナとエドガーは買い物で、私たちの付け耳を買うからって理由(かなり無理がある理由)でアゲハも連れていかれるらしい。
「えーっと……なにこの希望?目立たない地味なヤツ買ってくるからね」
「えーっ!!せっかくだから派手なのがいいーっ!!」
「なんでお前の趣味押し付けるんだよ!」
私たちの希望が書かれた紙を見てアゲハに却下されていたけど、二人からは文句ばかり。
ってかこっちの世界の字、アゲハは読めるんだ。
メモ、読めているし。
「さぁて!ソラは俺とだからな!!」
ガバッと腕を掴まれて、レオンに引きずられるように練習場へ。
「魔法、で、いいのかな?」
「もちろん!俺も実際に体験したいならな!」
なんの体験?
昨日のエドガーにやったやつ的な?
よく分かんないけど昨日みたいに強くなりたいって想った……のに、、、
「……あれ?おかしいなぁ」
何も、起きなかった。
魔法が使える気、全くしないし。
「じゃあ武器は?昨日やれただろ?」
レオンに言われてから
剣を出すぞってちょっと想っただけで剣はあっさりと出せた。
「え?どうして?」
「どうしてって………さぁ?俺が聞きたいくらいだ」
剣を消して魔法を使う!……って何回も挑戦したけどうまくいかなかった。
なんで?
剣は今までの苦労が嘘みたいに出せたのに。
なんで今度は魔法が使えないの?
「仕方ねぇよ。ソラの魔法は難しいからな。じゃあ今日は俺の相手をしてもらう!」
レオンがニヤリと笑って大剣を出した。
その笑顔、嫌な予感しかしないんですが……。
「エドガーに基本は教わったんだろ?後は実践あるのみ!」
そう言って私に向かって走ってきた。
えぇっ!?いきなりなの!?
剣を構えたらなんとか止められたけど…重い!
大剣だっていうのもあるけど、圧倒的に腕力も違うからだ。
「おお!止めれたな?じゃあ、こうきたらどうた?」
レオンが引いて、それから大きく大剣を振り下ろした。
勢いがあるし、受け止められる気がしない!
私がすぐに下がったら、さっきまでいた場所に思いっきり大剣が刺さった。
え?マジ??
練習なのに本気でやんないと命危ないヤツじゃん。
「いい判断だ。じゃ、ちょっと本気で行くぞ?」
「えっ!?待って!待ってってばーっ!!」
私の言葉なんて無視してガツガツ攻めてくるし。
逃げるのが精一杯で、反撃なんてできないし!
こんな練習が、お夕飯まで休みなく続けられた……。
0
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説
趣味を極めて自由に生きろ! ただし、神々は愛し子に異世界改革をお望みです
紫南
ファンタジー
魔法が衰退し、魔導具の補助なしに扱うことが出来なくなった世界。
公爵家の第二子として生まれたフィルズは、幼い頃から断片的に前世の記憶を夢で見ていた。
そのため、精神的にも早熟で、正妻とフィルズの母である第二夫人との折り合いの悪さに辟易する毎日。
ストレス解消のため、趣味だったパズル、プラモなどなど、細かい工作がしたいと、密かな不満が募っていく。
そこで、変身セットで身分を隠して活動開始。
自立心が高く、早々に冒険者の身分を手に入れ、コソコソと独自の魔導具を開発して、日々の暮らしに便利さを追加していく。
そんな中、この世界の神々から使命を与えられてーーー?
口は悪いが、見た目は母親似の美少女!?
ハイスペックな少年が世界を変えていく!
異世界改革ファンタジー!
息抜きに始めた作品です。
みなさんも息抜きにどうぞ◎
肩肘張らずに気楽に楽しんでほしい作品です!
後宮の棘
香月みまり
キャラ文芸
蔑ろにされ婚期をのがした25歳皇女がついに輿入り!相手は敵国の禁軍将軍。冷めた姫vs堅物男のチグハグな夫婦は帝国内の騒乱に巻き込まれていく。
☆完結しました☆
スピンオフ「孤児が皇后陛下と呼ばれるまで」の進捗と合わせて番外編を不定期に公開していきます。
第13回ファンタジー大賞特別賞受賞!
ありがとうございました!!
公爵家長男はゴミスキルだったので廃嫡後冒険者になる(美味しいモノが狩れるなら文句はない)
音爽(ネソウ)
ファンタジー
記憶持ち転生者は元定食屋の息子。
魔法ありファンタジー異世界に転生した。彼は将軍を父に持つエリートの公爵家の嫡男に生まれかわる。
だが授かった職業スキルが「パンツもぐもぐ」という謎ゴミスキルだった。そんな彼に聖騎士の弟以外家族は冷たい。
見習い騎士にさえなれそうもない長男レオニードは廃嫡後は冒険者として生き抜く決意をする。
「ゴミスキルでも美味しい物を狩れれば満足だ」そんな彼は前世の料理で敵味方の胃袋を掴んで魅了しまくるグルメギャグ。
異世界召喚された俺は余分な子でした
KeyBow
ファンタジー
異世界召喚を行うも本来の人数よりも1人多かった。召喚時にエラーが発生し余分な1人とは召喚に巻き込まれたおっさんだ。そして何故か若返った!また、理由が分からぬまま冤罪で捕らえられ、余分な異分子として処刑の為に危険な場所への放逐を実行される。果たしてその流刑された所から生きて出られるか?己の身に起こったエラーに苦しむ事になる。
サブタイトル
〜異世界召喚されたおっさんにはエラーがあり処刑の為放逐された!しかし真の勇者だった〜
幼馴染みとの間に子どもをつくった夫に、離縁を言い渡されました。
ふまさ
恋愛
「シンディーのことは、恋愛対象としては見てないよ。それだけは信じてくれ」
夫のランドルは、そう言って笑った。けれどある日、ランドルの幼馴染みであるシンディーが、ランドルの子を妊娠したと知ってしまうセシリア。それを問うと、ランドルは急に激怒した。そして、離縁を言い渡されると同時に、屋敷を追い出されてしまう。
──数年後。
ランドルの一言にぷつんとキレてしまったセシリアは、殺意を宿した双眸で、ランドルにこう言いはなった。
「あなたの息の根は、わたしが止めます」
旦那様は私より幼馴染みを溺愛しています。
香取鞠里
恋愛
旦那様はいつも幼馴染みばかり優遇している。
疑いの目では見ていたが、違うと思い込んでいた。
そんな時、二人きりで激しく愛し合っているところを目にしてしまった!?
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
骨董姫のやんごとなき悪事
神原オホカミ【書籍発売中】
ファンタジー
復讐はきちんと手順を踏まないと。
聖公爵と呼ばれるいにしえの一族の血を引く16歳の少女、ココ・シュードルフ。
彼女は古道具の声が聞こえる体質だが、母を亡くし化け物と呼ばれる見た目になってしまったことにより、実父と継母・義姉に嫌厭されて使用人として扱われていた。
ある日、国王の財宝を管理するノア・ランフォート伯爵がやってきたことにより、ココの日常は一変する。
ココはノアとともに自分を蔑んできた者たちに復讐をするため動き出す。
復讐を誓う少女×少女に忠誠を誓う美青年
骨董品を中心に繰り広げられる
ダークファンタジーです。
内容が無理な人はそっと閉じてネガティヴコメントは控えてください、お願いしますm(_ _)m
※この物語はあくまでファンタジーでありフィクションです。
実在する、人物.地名.団体、宗教、史実とは一切関係ありません。暴力や犯罪行為を助長する意図はありません。
暴力的な表現がありますので、苦手な方はご注意ください。
◆レーティングマークは念のためです。
◆表紙画像は簡単表紙メーカー様で作成しています。
◆無断転写や内容の模倣はご遠慮ください。
◆文章をAI学習に使うことは絶対にしないでください。
◆アルファポリスさん/エブリスタさん/カクヨムさん/なろうさんで掲載します。
〇構想執筆投稿:2024年
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる