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CASE5 武器と魔法
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お夕飯後にお風呂に入って寝る時間。
みんなが部屋に入って静かになってから、自分の部屋を抜け出した。
真っ暗の廊下を歩いて、着いた先はアゲハの部屋。
お夕飯もほとんど食べた様子はなかったし、口数は少なかったし、顔色も悪かった。
だから、心配で……。
ノックするか迷って……でも、聞こえちゃったんだ。
苦しそうな、声が。
バッと勢いよくドアを開けたら部屋は真っ暗で
だけど閉めきっていないカーテンから入る月明かりで少しだけ中が見えた。
ベッドの上で上半身を起こした姿
離れていても聞こえる荒い呼吸音。
「気持ち、わる……もう、、いやだ、、、」
すごく小さな声で紡がれた言葉。
さっきドアの外まで聞こえた声は、聞き取れなかったけど何か悪い夢を見て飛び起きたのかな?
ドアを閉めてゆっくりとベッドの横に行って、ベッドサイドにあるライトを点けた。
少しだけ明るくなったから顔が見えたけど、目から涙が零れてて拭うこともしてなかった。
こんなに泣いてるのを隠さない姿、、、見たことないよ。
そんな姿を見ると胸がグッと苦しくて
苦い感覚が、広がった。
「怖い夢、見たの?」
手を伸ばして袖で涙を拭いて
拭いてもまた、目から涙は溢れていた。
私が聞いても言葉はなかったけど
だけどしばらくしたら少しだけ頷いて
まだ苦しそうな様子だったから背中をさすったら余計にボロボロ泣いてしまった。
「、、、ごめん、、そばに、いてっ、、ほ、し…い……」
弱々しい声で、だけど必死に、自分の今の気持ちを言ってくれた。
アゲハの位置的に壁側のがスペースが広かったから、足元から回って壁側に行って隣に座った。
「ずーっと一緒にいるよ。だから、、、辛いなら頼ってね」
再び背中をさすると、涙を拭きながら頷いていた。
今度はしっかりと頷いて
素直に自分をさらけ出してくれた。
「ねたい……けど、、こわ、い……」
しばらくしてから掠れた声で言った一言。
やっぱり、昨日寝てなかったのかもしれない。
「夢を見るのが怖い?」
私が聞くとコクコク頷いて、毛布を掴んでいる手にグッと力をこめていた。
「一緒に寝よう。怖い夢にうなされたら私が起こすし、落ち着くまでずっと一緒に起きているから……寝れないなら横になるだけでも、、、ね?」
「た、たぶ、ん、、何度、も、起きる……」
もしかして、、、私が来るまでにも何回かうなされて起きたのかな?
昨日とか…。
聞ける様子じゃないけど。
「いいよ?トコトン付き合うよ?私が寝てたら叩き起こしてもいいよ?」
「でもっ、!だけど、、いて、ほ、しい…」
会話が成立しないのはもうどーでもいい。
どーでもいいから、少しでも、落ち着いて?
「うん。いるよ。ずっと」
「…こわい、、」
それだけ言って背中を丸めてうずくまってしまったから
抱き締めて、落ち着くまで待つ事にした。
昨日私がトラウマを話させたし、昨日色々あったから
もう、いっぱいいっぱいだよね。
「一緒に寝よう?一緒にいることを怒られたら私がなんとかするよ。だから、心配はいらないからさ」
怒られたら、どうにもできないけどね。
口先だけでも、少しでも不安を減らしたいから。
言い訳は、今から考えればいい。
みんなが部屋に入って静かになってから、自分の部屋を抜け出した。
真っ暗の廊下を歩いて、着いた先はアゲハの部屋。
お夕飯もほとんど食べた様子はなかったし、口数は少なかったし、顔色も悪かった。
だから、心配で……。
ノックするか迷って……でも、聞こえちゃったんだ。
苦しそうな、声が。
バッと勢いよくドアを開けたら部屋は真っ暗で
だけど閉めきっていないカーテンから入る月明かりで少しだけ中が見えた。
ベッドの上で上半身を起こした姿
離れていても聞こえる荒い呼吸音。
「気持ち、わる……もう、、いやだ、、、」
すごく小さな声で紡がれた言葉。
さっきドアの外まで聞こえた声は、聞き取れなかったけど何か悪い夢を見て飛び起きたのかな?
ドアを閉めてゆっくりとベッドの横に行って、ベッドサイドにあるライトを点けた。
少しだけ明るくなったから顔が見えたけど、目から涙が零れてて拭うこともしてなかった。
こんなに泣いてるのを隠さない姿、、、見たことないよ。
そんな姿を見ると胸がグッと苦しくて
苦い感覚が、広がった。
「怖い夢、見たの?」
手を伸ばして袖で涙を拭いて
拭いてもまた、目から涙は溢れていた。
私が聞いても言葉はなかったけど
だけどしばらくしたら少しだけ頷いて
まだ苦しそうな様子だったから背中をさすったら余計にボロボロ泣いてしまった。
「、、、ごめん、、そばに、いてっ、、ほ、し…い……」
弱々しい声で、だけど必死に、自分の今の気持ちを言ってくれた。
アゲハの位置的に壁側のがスペースが広かったから、足元から回って壁側に行って隣に座った。
「ずーっと一緒にいるよ。だから、、、辛いなら頼ってね」
再び背中をさすると、涙を拭きながら頷いていた。
今度はしっかりと頷いて
素直に自分をさらけ出してくれた。
「ねたい……けど、、こわ、い……」
しばらくしてから掠れた声で言った一言。
やっぱり、昨日寝てなかったのかもしれない。
「夢を見るのが怖い?」
私が聞くとコクコク頷いて、毛布を掴んでいる手にグッと力をこめていた。
「一緒に寝よう。怖い夢にうなされたら私が起こすし、落ち着くまでずっと一緒に起きているから……寝れないなら横になるだけでも、、、ね?」
「た、たぶ、ん、、何度、も、起きる……」
もしかして、、、私が来るまでにも何回かうなされて起きたのかな?
昨日とか…。
聞ける様子じゃないけど。
「いいよ?トコトン付き合うよ?私が寝てたら叩き起こしてもいいよ?」
「でもっ、!だけど、、いて、ほ、しい…」
会話が成立しないのはもうどーでもいい。
どーでもいいから、少しでも、落ち着いて?
「うん。いるよ。ずっと」
「…こわい、、」
それだけ言って背中を丸めてうずくまってしまったから
抱き締めて、落ち着くまで待つ事にした。
昨日私がトラウマを話させたし、昨日色々あったから
もう、いっぱいいっぱいだよね。
「一緒に寝よう?一緒にいることを怒られたら私がなんとかするよ。だから、心配はいらないからさ」
怒られたら、どうにもできないけどね。
口先だけでも、少しでも不安を減らしたいから。
言い訳は、今から考えればいい。
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