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CASE5 武器と魔法
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ギルバートさんにシンクロをやれって言われたんだけど……。
「やっぱ空はダメかぁ」
桃華と涼くんはあっさりと武器を出したのに、私は全く駄目。
桃華に呆れられちゃった。
「いや?シンクロ状態ではあるよ?」
アゲハがそう言って、エドガーさんも頷いた。
「へ?」
じゃあなんで私は何も起きないの!?
「ねぇ、俺はシンクロを使うのはダメ?」
「当然だろ」
「わぁー、、、教えにくい」
ゼロさんに言われてやれやれって様子でアゲハは私に近づいてじっと見てきた。
「今まで『なんかいけそう!』な時はあった?」
「あった……かも?」
確かニャンさんのところにいた時にできそうって感じて……アゲハが襲撃してきたんだ。
だから、あの時にちょっとだけできたのかな?
「んー……たぶん、普通の人みたいなやり方は合わないのかもね。シンクロはできてるから、後はそれをうまく使えればってだけだから」
「シンクロは、できてるの?」
「うん。シンクロ状態ではある。ただ、使いこなせていないだけで……シンクロ状態だとこーゆー事もできるよ」
そう言ってアゲハは静かにのポーズをした。
周りのみんなも同じようにシンとしたのに
『空、聞こえる?聞こえてるかな~?』
………!!!!!!
「いやっっ!!!頭の中に声が聞こえるっっ!!!」
私が叫んだら、レオンがゲラゲラ笑い出した。
いや!だって!!
「思った以上にいい反応だね」
アゲハもクスクス笑ってるけど、ゼロさんは冷ややかな反応。
「だからテメェはシンクロ使うなって言っただろ。これだから奴隷は…」
「ごめんって。別に常にシンクロ状態なんだから多少のテレパシーくらい問題ないでしょ」
テレパシー!?
テレパシーってあの喋らなくても伝わる感じのヤツ!?
「シンクロ状態ならテレパシーが使える。ただし、お互いがシンクロ状態じゃないと使えない。この世界は電話もスマホがない代わりにテレパシーでやり取りできるよ」
へぇ~…便利。
「だけど、距離が離れれば離れるほど、誰かに傍受される可能性もある。だから、遠距離の人とは注意が必要」
「離れたらなんで傍受されるの?」
「糸電話をイメージしたらいいよ。距離が離れたら糸は長くなるでしょ?その糸に引っ掛かる可能性がある。今の俺と空の距離は近いから誰も糸には引っ掛からない。そんな感じだよ」
アゲハの説明でなんとなく理解はできたし、シンクロ状態であるのは分かった。
分かったけど、じゃあなんで私は魔法とか使えないのよっ!!
「空は……また明日にしよう。今日はみんなを見て何か学べるかもしれないよ」
そう言われて反対もできず……。
アゲハは桃華と涼くんに近づいて武器を出してって話してる。
「桃華さんは弓かぁ。ちょっと貸して?」
桃華の弓矢を手にとって見てる。
それで、何か分かるのかな?
「例えば、もっと大きな弓矢は作ったことある?」
「ないよ?……え?できるの?」
「できるよ。ただし、応用は力の消費も激しいから乱用はできないけど、練習にはちょうどいいかな?」
「ええっ!?乱用できないのを乱用しろって!?」
桃華は驚いているけど、アゲハは当たり前のように頷いてる。
「できるようになると便利だから。って事で大きい弓矢を出して消してってバテるまでやってね」
「バテるまで……」
桃華はげんなりした顔をしたけど誰も止めようとはしなかった。
「私もそんな感じだったよ。アゲハ結構厳しいんだよね」
ルーラが苦笑いしてるから、ルーラも同じような経験をしたんだろうね。
「やっぱ空はダメかぁ」
桃華と涼くんはあっさりと武器を出したのに、私は全く駄目。
桃華に呆れられちゃった。
「いや?シンクロ状態ではあるよ?」
アゲハがそう言って、エドガーさんも頷いた。
「へ?」
じゃあなんで私は何も起きないの!?
「ねぇ、俺はシンクロを使うのはダメ?」
「当然だろ」
「わぁー、、、教えにくい」
ゼロさんに言われてやれやれって様子でアゲハは私に近づいてじっと見てきた。
「今まで『なんかいけそう!』な時はあった?」
「あった……かも?」
確かニャンさんのところにいた時にできそうって感じて……アゲハが襲撃してきたんだ。
だから、あの時にちょっとだけできたのかな?
「んー……たぶん、普通の人みたいなやり方は合わないのかもね。シンクロはできてるから、後はそれをうまく使えればってだけだから」
「シンクロは、できてるの?」
「うん。シンクロ状態ではある。ただ、使いこなせていないだけで……シンクロ状態だとこーゆー事もできるよ」
そう言ってアゲハは静かにのポーズをした。
周りのみんなも同じようにシンとしたのに
『空、聞こえる?聞こえてるかな~?』
………!!!!!!
「いやっっ!!!頭の中に声が聞こえるっっ!!!」
私が叫んだら、レオンがゲラゲラ笑い出した。
いや!だって!!
「思った以上にいい反応だね」
アゲハもクスクス笑ってるけど、ゼロさんは冷ややかな反応。
「だからテメェはシンクロ使うなって言っただろ。これだから奴隷は…」
「ごめんって。別に常にシンクロ状態なんだから多少のテレパシーくらい問題ないでしょ」
テレパシー!?
テレパシーってあの喋らなくても伝わる感じのヤツ!?
「シンクロ状態ならテレパシーが使える。ただし、お互いがシンクロ状態じゃないと使えない。この世界は電話もスマホがない代わりにテレパシーでやり取りできるよ」
へぇ~…便利。
「だけど、距離が離れれば離れるほど、誰かに傍受される可能性もある。だから、遠距離の人とは注意が必要」
「離れたらなんで傍受されるの?」
「糸電話をイメージしたらいいよ。距離が離れたら糸は長くなるでしょ?その糸に引っ掛かる可能性がある。今の俺と空の距離は近いから誰も糸には引っ掛からない。そんな感じだよ」
アゲハの説明でなんとなく理解はできたし、シンクロ状態であるのは分かった。
分かったけど、じゃあなんで私は魔法とか使えないのよっ!!
「空は……また明日にしよう。今日はみんなを見て何か学べるかもしれないよ」
そう言われて反対もできず……。
アゲハは桃華と涼くんに近づいて武器を出してって話してる。
「桃華さんは弓かぁ。ちょっと貸して?」
桃華の弓矢を手にとって見てる。
それで、何か分かるのかな?
「例えば、もっと大きな弓矢は作ったことある?」
「ないよ?……え?できるの?」
「できるよ。ただし、応用は力の消費も激しいから乱用はできないけど、練習にはちょうどいいかな?」
「ええっ!?乱用できないのを乱用しろって!?」
桃華は驚いているけど、アゲハは当たり前のように頷いてる。
「できるようになると便利だから。って事で大きい弓矢を出して消してってバテるまでやってね」
「バテるまで……」
桃華はげんなりした顔をしたけど誰も止めようとはしなかった。
「私もそんな感じだったよ。アゲハ結構厳しいんだよね」
ルーラが苦笑いしてるから、ルーラも同じような経験をしたんだろうね。
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