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CASE4 レジスタンス

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「ギルは?」

「今日は来ないってさ」

「え?じゃあなんで俺も呼ばれたの?」


アゲハに聞かれたレオンは私たちに視線を向けて、アゲハも私たちを見た。

でも、やっぱり視線を合わせてくれない。


「俺たち全員の意見をまとめた上でギルに話した方がはえーじゃん?」

「意見?」

「そうだ。端的に言えばソラとリョウがレジスタンスに入りたいそうだ」

「………何言ってるの?駄目でしょ」


静かに、冷たく

アゲハには拒否された。

予想はしていたけどさ、やっぱりちょっとショックだよね。


「俺はどーでもいいけど……こっちの女は駄目だろ、シンクロ使いこなせてないんだし」

ゼロさんが指差すのはやっぱり私。


「私はいいと思うけどな」

エドガーさんは好意的。


「ねーねー、モモちゃんは?モモちゃんは?」

スーが桃華に聞いたけど、桃華は俯いて首を横に振っていた。


「私は……無理。あの獣も怖かったし……足だって痛かったもん……」

桃華らしくない姿だけど、危ない目にあったんだし、当然だよね。

私は痛い思いはしてないから…だから、レジスタンスに入るって言えちゃうのかな?


「都築さんの感覚が普通だから。空も辛島も分かってるの?ゲームと違って死んだってやり直せない」

「は?そんなの言われるまでもねーよ」


辛島くんが喧嘩しそうな勢いで立ち上がったから桃華が服を掴んで止めてた。


「とにかく、俺は反対」


そう言ったアゲハは立ち上がって部屋を出ていってしまった。

結局、まだアゲハとはまともに話もできてないよ。


「想像以上に不機嫌になったな。あんなアゲハ初めてだな」

レオンが苦笑いしながらエドガーさんに話を振った。

話を振られたエドガーさんは困った様子。


「それはそうでしょ。新人類になった事、皇帝にやられた事、シブキの事……アゲハにとっては辛い経験しかしてないからね」

「やっぱ引きずってた感じか?」

「自分が死ねば良かったって言ってたよ。私はアゲハが死んでシブキが生きていても嬉しくないんだけどね」


誰か死んで、アゲハが生きたって意味なら皇帝に攻撃されたって時の話かな?

シブキって誰だろう?

名前似てるしもしかして……。


チラッとイブキを見たらエドガーさんと同じような表情をしていて、シュナは無表情。


「まぁとにかく、最終決定はギルだけどさ。俺とエドガーが賛成してるからお前ら二人はレジスタンスに参加になるだろうよ。まー、強くなりなさい!俺が相手してやるから」


レオンがそう言って話を纏めてくれた。




アゲハは夕飯まで戻ってこなかったけど、夕飯はみんな一緒に食べて。

だけど席も遠いし私はルーラたちと話してるから話し掛けるのは無理。



アゲハと私たち、このままでいいはずがない。


だけど

アゲハがアゲハじゃないみたいで、どう話していいか分からないよ。



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