物の怪なんでも相談所

△恐怖の鬼ごっこ

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鬼ごっこをやる意味くらい、私でも分かるけど……分かるけどさ、、、



「すみません、ハンデください。
どー見たって3人くらい足が速いのがいると思う……」


最初に鬼をやる神代さん、トビくん、亮介くんは

物の怪の姿になれば圧倒的に有利だと思う。



「あー……そうか、人間がいたか、、」


神代さんは私を見てフムフムって悩みだしたけど

私を一体なんだと思っているんだ神代さんは。



「じゃあ人型で鬼ごっこをやるでいいんじゃないですか？」


亮介くんがフォローしてくれたけど………

『人間面倒くせぇな』って最後にぼそっと呟いたのは聞き逃さなかったよ。。。



亮介くん、まぁまぁ辛辣。。。



「よし！じゃあ始めるから全員10数えるうちに散れー！
１、２、３、………」


神代さんが数を数え始めたからみんなグラウンドに散らばって

私の近くには……亮介くんがいて、目があったら微妙な顔をされた。



神代さんが走り出して、狙いを雪乃ちゃんにしたみたいで

雪乃ちゃんが走り回っているのを離れた位置から観察していた。



もし、鬼が来るなら………どこからだろう？


ふと、そう思って、辺りを見渡した。


何もいる気配はないし、人影もないけど、、、


人間の私じゃあ、いたとしても分かるはずないよね。



雪乃ちゃんを追いかけていた神代さんは急にクルッと私の方を向いて


私に向かって走ってきた……！！



人間vs物の怪の鬼ごっこ


勝てる気が…………全くしない。