物の怪なんでも相談所

由奈(YUNA)

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●タヌキとキツネの化かし合い

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案の定、中はズタボロだったんだけど

未唯がやった以上に元からボロかったような……そんな雰囲気。


ホストクラブだったなら、内装は完璧だろう、、普通は。


「ひっどいよねぇ~。
店長をやったら内装がこうなったのよ?」


床にはキツネサンが5匹……伸びていて、対象的に未唯はピンピンしていた。


その中の一匹が幻で創ったホストクラブだったんだろうが、、戦った相手が悪かったな。

キツネサンたちは人間の姿を保てないみたいで、、なんか哀れだ。


「さてさて、キツネサンたち。
幻はまぁ別に構わないが、タヌキサンの騙して荷物奪うとはいけないねぇ。
さて、奪った荷物はどこだ?」


ボス格のキツネサンに聞いたら指差した先は隣の部屋。

見に行くと風呂敷に包まれた、いかにもタヌキ親子の荷物がちょこんと置かれていた。



「ほら、荷物だ。
キツネサンたちも、タヌキサンたちと仲良くやれよ?」


荷物を受け取ったタヌキ親子はずっと頭を下げながら立ち去って

俺の隣では亮介が微妙な顔をして見送っていた。



「ねぇ健治さん……報酬は?」


「報酬?梅干しを大量に貰ったぜ」


「あぁ、相談所にあったあの壺………ふぅん、、」


亮介は何か考え事をしていたけど、今日の依頼は楽で良かった!


5匹のキツネさんもみんな慌ててどこかに帰ったし……俺たちもそろそろ帰りますか!

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