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▲健治さんの特別授業
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健治さんの運転で連れてこられたのは、東京の外れ。
家もないような田舎だった。
「健治さん、依頼内容ってどんな?」
まぁまぁ険しい道を歩いてんだけどまぁまぁ怠い。
物の怪の姿になれば俺は移動が楽なんだけど……健治さんに止められた。
「湖に住む人魚姫サンからの依頼だ。お友達の魚サンが全員行方不明になったんだってさ」
魚類の依頼って……。
水に潜って探せってか??
「人間に釣られたんじゃねーの?釣り流行りなんでしょ??」
「人間の釣りが原因なら、その湖に住む人魚姫サンが魚に注意しただろうよ。
だから原因は、他にある」
健治さんがそう言うなら……まぁ、間違いないんだろうけど。
に、しても、、
進めば進むほど人なんて来そうにないカンジ。
だから、人間に釣られた可能性はさすがの俺も感じなくなったけど………。
「着いたぞ。ここだ」
「………マジ?ここに人魚姫がいんの??」
健治さんに連れてこられた先は小さな湖。
静かな環境にある湖………なんだけど、、
水がとにかく汚くてもはや緑だし
人間が捨てたと思われるゴミがたくさん浮いていた。
「物の怪なんでも相談所の神代ですー!」
健治さんが叫んだら水面がゆらゆら揺れて
ザバッて音を立てながら、一人?一匹?の女が出てきた。
人魚……なんだろうけど、、
「いやぁ……スッゴイ美人だなぁ」
健治さんの言う通り、めちゃめちゃ美人な女が現れた。
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