立花家へようこそ！

30.お返事をします

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気をつけないと……って、思ったのに、、、


ボヤボヤしすぎてうっかり商品に値札を貼らずに店頭に出しちゃうミスをしちゃった。

お会計だけは間違えなかったけど……。



「珍しいね。なんかあった？」

「………へ！？」


「だから、心ちゃんがぼんやりしているのが、珍しいね」


美咲さん目線でも分かる、私の違和感。


「すみません……お金を頂いてる身なのにミスばかり、、、」

「そんな縮こまらないでよ。
心ちゃんはバイト代以上の働きをしているよ。

ただ今日はだいぶ変だから……悩みがあるなら聞くよ？」


今はアルバイト中で、お金が発生している労働時間、、、


だから、今話すと“雑談してお金ももらう”な状況だからなぁ……って悩んでいたら美咲さんには「今すぐ話せ！」ってわりと強めに言われちゃった。


だから、お言葉に甘えて昨日の話を伝えたら、、、


「やるじゃんっ！！
私なんか高校時代告白なんてされた経験ないからね！！

いいなぁ～！青春ってカンジ！！」



かなり話題に食いつかれてしまった。


お客さんがいないとはいえ、今はアルバイト中……

と、思う私を無視して美咲さんの会話は止まらない。



学生時代は自分から告白するタイプだった

とか

女子ばかりの学校だったから男は全員イケメンに見えたけど、社会に出たらもっとイケメンはたくさんいた

とか

自分の理想のタイプは“ちょっと危険な香りがする男”で、理想のタイプと結婚したら長続きしなかった

とか


美咲さんの学生時代から今に至るまでの恋愛事情？を、かなり教えてもらったよ。