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24.私と妹
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アルバイトが終わって一度立花家に帰って。
それから、泊まりの支度。
今日から8月2日までは実家に帰る。
美咲さんが気をきかせて明日から休みにしてくれたからアルバイトはないし…。
なんとなく、、私の行き先を“実家 ~8/2まで”って書いたときは寂しかったよ。
立花家にいるのが当たり前になりすぎているんだろうね……。
暑い真っ昼間。
キャリーケースを引きながら駅に向かって実家に向かう。
近づくに連れてなんだか緊張するのは……沙耶との仲をどうにかしようって、、決めているからかな?
駅に着いてからスマホを見るとお兄ちゃんからの連絡。
【南口で待ってる】
って、ただそれだけの連絡。
慌てて南口に向かうとお兄ちゃんがいて、すぐに私に気づいてくれた。
「おっ、お待たせ!」
「お疲れ様。ホラ、荷物貸して」
お兄ちゃんは率先して荷物を持ってくれたけど……優しいお兄ちゃんがまだ慣れないというか…、、
「お兄ちゃんが優しいの、なんか怖い」
「お前……たかが荷物を持ったくらいでその言い方はナシだろ……」
ちょっと呆れられつつも、車に乗って実家まで。
「お兄ちゃんたちはみんな元気だったの?」
車内で無言も嫌だから出発してすぐに会話を振ったんだけど……お兄ちゃんは前を向いたまま苦笑い。
「えっ?……誰か病気??
昨日元気そうに見えたけど……?」
「いや……元気………だけど、、まぁ、元気ない人もいて………」
お兄ちゃんは慎重に言葉を選んでいるようで、、、
しばらく、唸りながら考え込んでいたけど、、、赤信号のタイミングで助手席にいた私の方に向かって顔を向けた。
「本人には言うなよ?
…………沙耶が、学校でうまくいかなくなって不登校気味」
…………ん?誰が??
って聞き直しそうになっちゃった。
あの沙耶が??
不登校???
それから、泊まりの支度。
今日から8月2日までは実家に帰る。
美咲さんが気をきかせて明日から休みにしてくれたからアルバイトはないし…。
なんとなく、、私の行き先を“実家 ~8/2まで”って書いたときは寂しかったよ。
立花家にいるのが当たり前になりすぎているんだろうね……。
暑い真っ昼間。
キャリーケースを引きながら駅に向かって実家に向かう。
近づくに連れてなんだか緊張するのは……沙耶との仲をどうにかしようって、、決めているからかな?
駅に着いてからスマホを見るとお兄ちゃんからの連絡。
【南口で待ってる】
って、ただそれだけの連絡。
慌てて南口に向かうとお兄ちゃんがいて、すぐに私に気づいてくれた。
「おっ、お待たせ!」
「お疲れ様。ホラ、荷物貸して」
お兄ちゃんは率先して荷物を持ってくれたけど……優しいお兄ちゃんがまだ慣れないというか…、、
「お兄ちゃんが優しいの、なんか怖い」
「お前……たかが荷物を持ったくらいでその言い方はナシだろ……」
ちょっと呆れられつつも、車に乗って実家まで。
「お兄ちゃんたちはみんな元気だったの?」
車内で無言も嫌だから出発してすぐに会話を振ったんだけど……お兄ちゃんは前を向いたまま苦笑い。
「えっ?……誰か病気??
昨日元気そうに見えたけど……?」
「いや……元気………だけど、、まぁ、元気ない人もいて………」
お兄ちゃんは慎重に言葉を選んでいるようで、、、
しばらく、唸りながら考え込んでいたけど、、、赤信号のタイミングで助手席にいた私の方に向かって顔を向けた。
「本人には言うなよ?
…………沙耶が、学校でうまくいかなくなって不登校気味」
…………ん?誰が??
って聞き直しそうになっちゃった。
あの沙耶が??
不登校???
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