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23.夏休みだけのアルバイト

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起きたら部屋は薄暗いし化粧したままだから顔がベタッとしてる感じ、、、


とりあえず化粧を落としてリビングに入ったら、唯斗くん以外はみんなが揃っていた。


ご飯は食べ終わったみたいで大和くんと明くんはゲームしてるから私に気づかなかったけど

嵐くんと葵ちゃんはすぐに私に気づいてくれた。


「ご飯食べる？」


「うん………遅くなってごめんね。。。」


「いいよー！
今日はバイト初日でしょ？だから、疲れたでしょ？？
座って待っててよ！」


葵ちゃんは私に座るように言ってくれて、夕飯の支度をしてくれた。

いつもはみんなで一緒に食べるけど、今日は私が寝過ごした。


それなのに、遅れた私のご飯をわざわざ準備してくれるなんて……やっぱり葵ちゃんはかなり出来る女の子。



「バイトどーだった？唯斗のバイト先なんでしょ？」


嵐くんは読んでいた本を閉じて私の前の席に座って聞いてきた。


「うん。大変だった……けど、美咲さんも唯斗くんも優しいからなんとかやれた感じかな？」


「唯斗が仕事してる姿、想像できない」


嵐くんにはフフッて笑いながらそう言うけどね？


唯斗くんすごかったんだよ？



「私に色々と教えてくれたけど、すっごい分かりやすかったよ」


「へぇ……意外だなぁ」



嵐くんと話している間に、美香さんと葵ちゃんが私の前にパパッと料理を並べてくれた。


美香さんって今日はお仕事だったから疲れているのに……

美香さんより短い時間しか働いていない私の食事を用意させるのは、、なんだか申し訳ないね。



まだアルバイトをはじめて1日目だけど

働くことの大変さを、ちょっとだけ知る事ができた気がしたよ。