立花家へようこそ！

22.文化祭はどこの学校も大忙しです

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三人組はどこまでも追いかけてくるから、私たちは教室に逃げ込んだ。

教室にはクラスの男の子もたくさんいるから諦めるかな？って思ったけど、、、


教室に私たちが入ってきた事にほとんどの人が気づかないくらい、教室内はお客さんで賑わっていた。



「ケイくんっ！遥加ちゃんを助けて！」


人を掻き分けて一番頼れそうなケイくんを私が捕まえた。


ケイくんはポカンとしていたし、めぐちゃんは「戻りが早いねぇ」って言ってて…。


「ちょっと裏に遥加匿ってよ！」


「は？いや、、は？？ナニゴト？」


ひなちゃんも来て遥加ちゃんを屋台の裏側に押し込んだタイミングで、あの三人組が教室に入ってきた。


キョロキョロと辺りを見渡していたけど、、私とひなちゃんを見つけてニヤニヤ笑いながら近づいてきた。



「あの人たちに追い回されたの。

遥加ちゃんにナンパ？してるみたいで……」


周りに聞かれないようにボソッとケイくんに伝えたら

ケイくんの表情が変わった。




「ねぇー、さっきの子は？」


三人組の一人が私に聞いてきた時に

私とその人の間にケイくんが割って入ってきた。



「お客さんはちゃんと並んでください。
横入りは駄目ですから」


「…………は？客じゃねーし」


「だったらお帰りください。

並んでる人の迷惑になります。ほら、あっち」


ケイくんが指差したのは射的待ちの列。


ここは、射的をするエリアで

けっこう邪魔な位置に三人組がいる。


だから、ケイくんは最もな理由で帰らせようとしてくれた。



並んでる人からはヒソヒソとこっちに向かって何かを話してて……

気まずくなったのか、三人組は黙って帰っていった。