立花家へようこそ!

由奈(YUNA)

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21.普通の家庭の定義

21

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放課後になって進路指導室に行って

ドアを開けて、固まった。



「あら、心。授業、お疲れ様」


「………お疲れ」


お母さん…………とお兄ちゃんまで、、いる。

なぜここに?しかもお兄ちゃんまで??



お母さんたちの前には杉山先生と木村先生。あと、学年主任の先生。


私を見てニコッと笑うお母さん以外、みんな真剣な顔をしていて、、なんか怖いよ。


「お母さん……と、お兄ちゃんも、、お疲れ様です」


明らかに親子の会話っぽくない挨拶をして、お母さんとお兄ちゃんの間の席に座った。



「先生方すみませんねぇ。

帰国してすぐだったので息子まで一緒で」


あ、そういう事?

だからお兄ちゃんもいるのね。


…………って、お兄ちゃんが帰国した理由はなんなの!?



「いえ。では、話をはじめましょうか」


学年主任の先生は気にした様子はなかったし、お兄ちゃんは……まぁ、、良くない。

私の失態(?)を兄弟には絶対に知られたくなかったなぁ……。



私がすでに帰りたい気持ちになった中


隣でお母さんがニッコリ笑った。


何て言うか………笑顔が怖くて引くくらいの笑顔で。



「えぇ。手短に話しましょう。

まず、今回の件で色々先生方にはご面倒をかけました」


お母さんは謝ったけど形式的って感じがして淡々としていた。


そして、視線を私の前にいる杉山先生に向けて、口を開いた。



「さっそく私から杉山先生に質問がありますが宜しいでしょうか?」

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