立花家へようこそ!

由奈(YUNA)

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21.普通の家庭の定義

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充さんと美香さんは、私の話を黙って聞いてくれた。


私が感じた気持ちとか、みんなの反応とか

全部、話したと思う。



「ふ~ん……なるほどねぇ、、」


充さんは私から視線を外して下を向いて

次に顔をあげた時


目が、

ものすごく、怖かった。




「何それ。ウゼェな」





………目の前にいる人は、誰?



そう思うくらい怖いし……それに、言葉遣い!!



「充さん、心ちゃん固まっちゃったわよ?」


「あ……いや、心ちゃんに怒ったんじゃなくて、その担任とクラスの女。

俺が学生で当事者だったなら、キレて暴れてただろうな……きっと」



うんうんって頷く充さんを見て思い出した。

昔はヤンキーだったって話。



美香さんはそんな充さんをヤレヤレって顔で見てから、私に向き直った。



「あのね。今日、心ちゃんの担任の先生から連絡が来てね。

『城山さんがクラスの女の子たちと揉め事を起こしました。城山さんが謝れば事を大きくしないと女の子たちは言ってますが、城山さんは謝る気がないようです』って言われたのよ」


……やっぱり。

親ってか保護者に連絡ってなると、こういう説明になるよね。。



「ごめんなさい、、美香さんや充さんを巻き込んでしまって……」


私の親じゃないのに、迷惑をかけてしまったから

頭を下げたけどすぐに美香さんに「顔をあげて」って言われた。


「そこは気にしないで?

それより話の続き!

なんか担任の先生の言い方が一方的に心ちゃんを悪って決めつけているような言い方をしたのよ!」


美香さんはちょっと言葉に熱を込め始めたけど……

私のかけた迷惑は、美香さんにとっては“そんな事”程度。


それが嬉しくて、、美香さんが怒っているのに、私は少し頬が緩んだ。

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