立花家へようこそ！

21.普通の家庭の定義

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教室は、今まで通りの風景に見えた。

変化と言えばひなちゃんが高田さんたちと一緒にいないくらい。

それ以外は、何も変わらない。


そして、高田さんたちは私たちを見ることすらなかったから、そんなものなのかな？って思ったりした。




だけど、帰りに杉山先生に呼ばれた。


………私だけ。



「あたしたち心配だから教室で待ってるねぇ！」


「てか私も当事者なんだから一緒に呼べって感じ！！」


遥加ちゃんとひなちゃんに見送られて一人で進路指導室に向かった。


……正直、気が重いなぁ。


なんて言われるのかな？



進路指導室についてノックしたら返事があって

杉山先生はもう座って待っていた。


「遅れてすみません」

「いや…まだ時間前だから。早かったな」


前に座れって手で合図されたから座ったけど……気まずすぎる。

こういう改まっての話を先生とするって……苦手だもん。


「自然体験教室では、色々あったみたいだが…」

座ったらすぐに本題に入られて来たなって感じた。


「城山がみんなを先導して高田たちに嫌がらせをしたのか？」


………はい？

嫌がらせを、私がした！！？


「ドッジボール、あらかじめ高田たちのグループを負けるよう仕向けたんだろ？そうだろ？？」


「は……？いや、私じゃないです」


先導したとか、仕向けたとか

そういう話に何でなるのかな？



「なら、高田たちの被害妄想だと言うのか？

高田たちは城山がみんなを先導したと、言っている」


待って、待って。

なんで話がそうなっているの？


私、悪者にされてる？？