立花家へようこそ!

由奈(YUNA)

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16.白井くんとお出掛けします

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「私のことは気にしないで?

大丈夫?遥加ちゃん……」


見たことないくらい落ち込んでるから心配で……。

だけど、大丈夫?なんて聞いて良かったのかな?

大丈夫なわけ……ないのにね。



「大丈夫……じゃないかもぉ、、、」


友達が失恋で落ち込んでいる時

なんて声をかけたらいいのかな?


私には経験がなさすぎて、どうしていいか分かんない。



「はる、どーしたの?すごいブス」


声のした方を向くとカレンさんがいて

真顔で遥加ちゃんをブス呼ばわりした。


ブスって………ブスって………。



「ひどぉい!余計に傷つけるはバカァ!!」


「あー、ハイハイ。フラれたのね、分かりやすいわ」


カレンさんは慣れた様子なのが私との経験の差なのかな?

遥加ちゃんが何も言ってないのにフラれたって当てちゃった。



「ってか私ははるじゃなくてアンタに用があるのよ」


カレンさんがビシッと指差したのは私。


……なぜまた私?



「えっと……何でしょうか?」


「決まってるでしょ?大和さんの事よ!」


………決まってるのですか?


「大和さん、昨日は本当に弟さんの試合を観に行ったの?デートじゃなくて??」


「あ、はい。唯斗くんと応援に行きました……よ?」


そう答えたらカレンさんはパァッと表情が明るくなった。


「よかったぁ!他の女とデートだったらマジで泣くところだったし!!」


あ、その確認ね。

それに気づいたら私に用があるって理由も納得できた。


最近、そんな確認が多いような?



「そんな事より私を慰めてよぉ!」

「はるは放っておいても元気になるよ」


遥加ちゃんの訴えはカレンさんに却下されて

でもカレンさんと話しているうちに遥加ちゃんはいつものらしさを取り戻している感じがした。


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