129 / 555
9.夏祭り
5
しおりを挟む
射的は嵐くんの勝ちだったらしくて、景品としてたくさんのお菓子を手に入れてた。
「俺ちょっと人に会ってくる。8時には家に帰るよ」
そう言って唯斗くんは人混みに消えていった。
そしてPM7:30過ぎ
そろそろ家に帰ろうかって流れになって、お祭り会場から出ようと歩いていた。
「絶対に後でお腹が空く!」と断言した葵ちゃんと明くんの言葉を信じて焼きそばとタコ焼きを人数分買って帰る事にした。
「楽しかった?」
「うん、もちろん!」
帰りも大和くんと並んでちょっと話をして
私たちの後ろには嵐くんと葵ちゃんと明くんが楽しそうに話してる。
「あっ!やーまとっ!!」
前から歩いてきた女の人。
可愛らしい声で可愛い浴衣を着た、ヒナタさん。
ヒナタさんの声に私も大和くんも反応して、それから大和くんを見たら嬉しそうな顔になった。
大和くんが手を振ったら笑顔で小走りでこちらに向かう姿は本当に様になっているというかなんて言うか……
これが女子!って感じがして、私とは違いすぎていたたまれない気持ちになった。
「ヒナタ、来たんだ」
「うん、友達とー」
そう言ったヒナタさんの後ろにはヒナタさんに負けないくらい可愛い女子集団。
「みんなに会うの久しぶりだねぇ!」
みんなの顔を見渡しながら笑顔でそう言ったヒナタさん。
だけど、ヒナタさんの言う“みんな”に私は絶対に含まれていない。
だって、目が合わなかったし………女のカンって言うのかな?
ヒナタさんに嫌われている気がするんだよね……。
「ヒナタさん今度遊びに来てよー!」
「えっ!?いいの?大和、いいの!?」
「葵が誘ってるんだからいいんだよ。みんな喜ぶし」
「ありがとーっ!じゃあまた連絡するね!」
友達を待たせているからって言って、ヒナタさんは颯爽といなくなった。
「あのさ、」
帰り道、私の隣は嵐くんになって他愛のない話をしていたんだけど急に声のトーンが落ちた。
「ヒナタが来る日、俺たち二人でどっか出掛けない?」
それはまるで
嵐くんがヒナタさんに会いたくないって言っているように聞こえた。
「俺ちょっと人に会ってくる。8時には家に帰るよ」
そう言って唯斗くんは人混みに消えていった。
そしてPM7:30過ぎ
そろそろ家に帰ろうかって流れになって、お祭り会場から出ようと歩いていた。
「絶対に後でお腹が空く!」と断言した葵ちゃんと明くんの言葉を信じて焼きそばとタコ焼きを人数分買って帰る事にした。
「楽しかった?」
「うん、もちろん!」
帰りも大和くんと並んでちょっと話をして
私たちの後ろには嵐くんと葵ちゃんと明くんが楽しそうに話してる。
「あっ!やーまとっ!!」
前から歩いてきた女の人。
可愛らしい声で可愛い浴衣を着た、ヒナタさん。
ヒナタさんの声に私も大和くんも反応して、それから大和くんを見たら嬉しそうな顔になった。
大和くんが手を振ったら笑顔で小走りでこちらに向かう姿は本当に様になっているというかなんて言うか……
これが女子!って感じがして、私とは違いすぎていたたまれない気持ちになった。
「ヒナタ、来たんだ」
「うん、友達とー」
そう言ったヒナタさんの後ろにはヒナタさんに負けないくらい可愛い女子集団。
「みんなに会うの久しぶりだねぇ!」
みんなの顔を見渡しながら笑顔でそう言ったヒナタさん。
だけど、ヒナタさんの言う“みんな”に私は絶対に含まれていない。
だって、目が合わなかったし………女のカンって言うのかな?
ヒナタさんに嫌われている気がするんだよね……。
「ヒナタさん今度遊びに来てよー!」
「えっ!?いいの?大和、いいの!?」
「葵が誘ってるんだからいいんだよ。みんな喜ぶし」
「ありがとーっ!じゃあまた連絡するね!」
友達を待たせているからって言って、ヒナタさんは颯爽といなくなった。
「あのさ、」
帰り道、私の隣は嵐くんになって他愛のない話をしていたんだけど急に声のトーンが落ちた。
「ヒナタが来る日、俺たち二人でどっか出掛けない?」
それはまるで
嵐くんがヒナタさんに会いたくないって言っているように聞こえた。
0
お気に入りに追加
138
あなたにおすすめの小説
女男の世界
キョウキョウ
ライト文芸
仕事の帰りに通るいつもの道、いつもと同じ時間に歩いてると背後から何かの気配。気づいた時には脇腹を刺されて生涯を閉じてしまった佐藤優。
再び目を開いたとき、彼の身体は何故か若返っていた。学生時代に戻っていた。しかも、記憶にある世界とは違う、極端に男性が少なく女性が多い歪な世界。
男女比が異なる世界で違った常識、全く別の知識に四苦八苦する優。
彼は、この価値観の違うこの世界でどう生きていくだろうか。
※過去に小説家になろう等で公開していたものと同じ内容です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
酷い扱いを受けていたと気付いたので黙って家を出たら、家族が大変なことになったみたいです
柚木ゆず
恋愛
――わたしは、家族に尽くすために生まれてきた存在――。
子爵家の次女ベネディクトは幼い頃から家族にそう思い込まされていて、父と母と姉の幸せのために身を削る日々を送っていました。
ですがひょんなことからベネディクトは『思い込まれている』と気付き、こんな場所に居てはいけないとコッソリお屋敷を去りました。
それによって、ベネディクトは幸せな人生を歩み始めることになり――反対に3人は、不幸に満ちた人生を歩み始めることとなるのでした。
まずい飯が食べたくて
森園ことり
ライト文芸
有名店の仕事を辞めて、叔父の居酒屋を手伝うようになった料理人の新(あらた)。いい転職先の話が舞い込むが、新は居酒屋の仕事に惹かれていく。気になる女性も現れて…。
※この作品は「エブリスタ」にも投稿しています
その後の愛すべき不思議な家族
桐条京介
ライト文芸
血の繋がらない3人が様々な困難を乗り越え、家族としての絆を紡いだ本編【愛すべき不思議な家族】の続編となります。【小説家になろうで200万PV】
ひとつの家族となった3人に、引き続き様々な出来事や苦悩、幸せな日常が訪れ、それらを経て、より確かな家族へと至っていく過程を書いています。
少女が大人になり、大人も年齢を重ね、世代を交代していく中で変わっていくもの、変わらないものを見ていただければと思います。
※この作品は小説家になろう及び他のサイトとの重複投稿作品です。
【完結】誰にも相手にされない壁の華、イケメン騎士にお持ち帰りされる。
三園 七詩
恋愛
独身の貴族が集められる、今で言う婚活パーティーそこに地味で地位も下のソフィアも参加することに…しかし誰にも話しかけらない壁の華とかしたソフィア。
それなのに気がつけば裸でベッドに寝ていた…隣にはイケメン騎士でパーティーの花形の男性が隣にいる。
頭を抱えるソフィアはその前の出来事を思い出した。
短編恋愛になってます。
異世界に転生した俺は農業指導員だった知識と魔法を使い弱小貴族から気が付けば大陸1の農業王国を興していた。
黒ハット
ファンタジー
前世では日本で農業指導員として暮らしていたが国際協力員として後進国で農業の指導をしている時に、反政府の武装組織に拳銃で撃たれて35歳で殺されたが、魔法のある異世界に転生し、15歳の時に記憶がよみがえり、前世の農業指導員の知識と魔法を使い弱小貴族から成りあがり、乱世の世を戦い抜き大陸1の農業王国を興す。
【第六回ライト文芸大賞 奨励賞作品】俺のばあちゃんがBL小説家なんだが
桐乃乱😺一番街のスターダスト
ライト文芸
第6回ライト文芸大賞
奨励賞 受賞作品
杜の都に住むお気楽高校生、若生星夜(わこうせいや)(16歳)。
父さんの海外赴任に母さんが同行し、俺は父方の祖母&叔母と同居することになった。
始業式と引っ越しが済んで始まった生活は、勉強に部活、恋とそしてBLテイストが混ざった騒がしいものでー?
俺の祖母ちゃんは、ネットBL小説家だったー!!
※本作品は、フィクションです。BL小説ではありません。一人称複数視点の群像劇スタイルです。
応援、ありがとうございました!!
桐乃乱 著書一覧
いつもは商業電子、個人誌はAmazon Kindleで活動しています。著書はそちらをお読みください。
Kindle個人出版
BL小説
Kindle unlimited240万ページ突破しました!
僕と龍神と仲間たち①②③
板前見習いネコ太の恋
足の甲に野獣のキス①②
黒騎士団長の猟犬①②
青龍神の花嫁
足の甲に野獣のキス番外編
淫魔店長と愉快な常連たち
ファッションホテルルキアへ行こう!
探偵屋の恋女房①②
俺のばあちゃんがBL小説家なんだが
他
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる