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戸惑い

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――――翌朝



メイリーに向けての道中はやっぱりアベルとだった。




みんなの協力があってか予定よりだいぶ早くメイリーに着いてあたしはそのまま拠点を目指した。



クルーとミリィが心配だから……。




2人が心配だから先に行きたいと将に相談したら結局アベルとクリック、ムウが一緒に同行してくれた。




大嫌いな船に揺られて拠点に全速力で行ってもらい、着いた時にはもう夜だった。




夜なのに少し騒がしい城内に不審に思いながら一歩踏み込んだら、ベルと鉢合わせた。




「ああセシル!大変なんだよっ!もう……なんていうか僕どうしたらいいのか…っ!!」



お前じゃなんもできないだろ…と心で毒づきながら話を聞いたら、どうやら忍び全員が忍の村に帰ったらしい。
ミリィはまだ意識がない状態で絶対安静にも関わらず、ティアに刃を向けて無理矢理にミリィまで連れ出した…と。

それがつい先程の話だとベルのパニック状態の会話から聞き取れた。




「まずいですね……仲間が仲間に刃を向けるのは以っての外。さらにミリィ殿はまだ意識も戻らないのに移動など…」


ムウもさすがに事態の深刻さを感じて考えこんでいた。



「とりあえず、クルーとティア先生に話聞こうぜ。ティア先生は刃を向けられた身だし、ミリィの状態を知る人物だからミリィの事心配だし…」



「そうだね……あたしたちまで動揺したら他のみんなが不安になるから普通にしないと…だね」




あたしの言葉に3人は頷いてそのまま医務室へ向かった。


途中出会った仲間にやっぱり忍びの心配や西の戦況を聞かれたけど『大丈夫』としか言えず、焦る気持ちを抑えてティアとクルーの元に向かった。

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