悠久～version１：解放戦争

再会、そして、決着

13

すでに外では戦が終結していたようで、あたしは天幕の中で用意されていた簡易ベッドに横になっていた。


熱が出たのもあり、いくつかの飲み薬を飲まされ、今は眠るようにって言われて横になっている。



看てくれた医師にあたしが一切火傷がないことを驚かれた。



あたしを心配したゼシカがすぐに来てくれてずっと傍にいてくれた。



ゼシカと話もしたかったけど、疲れからすぐに眠った。




聞きたい事も知りたい事もたくさんあったけど、身体が言うことをきいてくれなかった。


















しばらくして目を覚ますとそこにはゼシカとルイの2人がいた。



「セシル！ちょっとは楽になったか？」



「うん……えっと…今の状況は？」



あたしが2人に聞いたら2人は顔を見合わせた。




「この場は危険ですから、一部は二つの学院に移動します……学院の復興もありますし……ただ、お嬢様はお城へ戻ってください」



「…なんで？あたしも行く！」



勢いよく起き上がったけどゼシカに制止された。



「本調子ではないですから……私とルイくん、アベルも戻ります……といいますか、大半の兵は戻りますので」



「でも…！」



「セシルが捕われたとわかってみんなかなり動揺したんだよ。城にいる奴らにも安心させてやれって！」



ルイが笑顔でそう言った。


あたしが捕われた事、城にまで話は届いていたんだ……。