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ある日の1日

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マリー地方解放から1ヶ月

この話題は三日月帝国全土に知れ渡った―――――。






三日月帝国はあたしたちの拠点にも毎日のように雪が降り続いていた。




ムウをはじめ、元帝国兵士もこちらでの生活に慣れてきているように見えてホッとした。




冬は戦はしない。帝国も仕掛けてはこない。




アニエスの言葉を信じて今はひたすら冬眠のように春を待っている状態だった。


ムウいわく『帝国は東を取り戻さない。切り捨てるだろう』と言っていた。


事実、ヘリオン城には解放団の兵士2,000人を置いたが得に帝国軍が来た事は1回もなく、マリー地方では帝国から解放された町や村から解放団へ感謝と参加希望が殺到し、兵力は一気に全てを含め11,000人に膨れ上がった。


アニエスは春にまた戦を仕掛けるらしいが内容はまだ明かしてはもらえずたまに城を空ける時がある。



そして、マリー地方を解放した解放団リーダーとしてあたしを兵士が認めてくれた。

“カナリーの娘”“帝国3大将軍の娘”ではなく“セシル”という一人の人物を認められた気分で嬉しかった。


剣以外にも武術を覚えるために体術を覚える事にした。

元々運動神経がいい方だから覚えるのは簡単だし楽しくて冬なのに外でよくクルーとルイ相手に手合わせをしていた。



ルイはマリー地方解放の際に急遽将にしたけど、1,000人の兵士をちゃんと動かして助けてくれた……とキリュイとその部隊にいた兵士の話を聞いて正式に将とした。

ルイはその事実に喜び、よくあたしや兵士と一緒に剣の練習をしている。













そんなある日の1日の出来事。

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