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解放団初陣
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「これが帝国の旗です……焼いてしまいましょう」
「じゃ、ミリィ焼いて」
あたしの言葉にミリィはすぐに火をつけて旗を焼いた。
見渡したらまだ外では帝国兵と解放団が戦っている……。
「では……この旗を」
アニエスに手渡された解放団旗。
すぐに受け取って城に掲げた。
まだ暗い夜の空に水色の生地に銀の龍の刺しゅうがついた旗がなびいていた―――――
「帝国兵よ!!我ら解放団の勝利だ!!!!」
あたしが叫ぶとあたしの声が聞こえた帝国軍、解放団の兵士は上を見上げた。
そして事態に気づいた兵士たちは次々に周りから解放団勝利の声が上がった。
「セシル殿、城に入ります。ムウ将軍の処分を……」
「わかった」
下を見ると戦意をなくしうなだれる帝国兵、それを捕らえる解放団の姿が見えた。
「セシル!外はまだ騒がしいがまぁ大丈夫だ!城の中は解放団の勝利とわかった瞬間、全員戦意喪失で捕虜として捕らえたぞ!やったな!!!」
クリックも来ていて嬉しそうに言った。
「ふん……帝国3大将軍にありながら娘に負け、さらに城を落とされ兵士を捕われるとは一生の不覚。早く私の首を落とし兵に見せるがいい……ただ、我が兵士たちは生かしてほしい。それが後生の頼みだ」
ムウ将軍はそう言って目を閉じた。
覚悟は決まっているのだろう……。
「じゃ、ミリィ焼いて」
あたしの言葉にミリィはすぐに火をつけて旗を焼いた。
見渡したらまだ外では帝国兵と解放団が戦っている……。
「では……この旗を」
アニエスに手渡された解放団旗。
すぐに受け取って城に掲げた。
まだ暗い夜の空に水色の生地に銀の龍の刺しゅうがついた旗がなびいていた―――――
「帝国兵よ!!我ら解放団の勝利だ!!!!」
あたしが叫ぶとあたしの声が聞こえた帝国軍、解放団の兵士は上を見上げた。
そして事態に気づいた兵士たちは次々に周りから解放団勝利の声が上がった。
「セシル殿、城に入ります。ムウ将軍の処分を……」
「わかった」
下を見ると戦意をなくしうなだれる帝国兵、それを捕らえる解放団の姿が見えた。
「セシル!外はまだ騒がしいがまぁ大丈夫だ!城の中は解放団の勝利とわかった瞬間、全員戦意喪失で捕虜として捕らえたぞ!やったな!!!」
クリックも来ていて嬉しそうに言った。
「ふん……帝国3大将軍にありながら娘に負け、さらに城を落とされ兵士を捕われるとは一生の不覚。早く私の首を落とし兵に見せるがいい……ただ、我が兵士たちは生かしてほしい。それが後生の頼みだ」
ムウ将軍はそう言って目を閉じた。
覚悟は決まっているのだろう……。
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